「発明塾®」へようこそ!: 2011

2011年12月23日金曜日

発明塾京都 第66回開催報告

第66回、2011年最終回も無事終了しました。

内容的には合宿の続きで、これまで発明塾では取り上げなかった(意図的に)、ビジネスモデルを考えるところから入りました。

最近は、これまでと違ってMMを作ったり、時間を区切ったりしませんが、その理由は「明確な答えが出るまで、徹底的に考える」ようにして欲しいからです。

時間がないからできませんでした、という言い訳は中学生時代には通用しますが、社会では通用しません。

答えが出るまで考えるしか、ないのです。

今年も特許化案件も出て、成果のある年でした。US特許証が待ち遠しいですね。

来年も宜しく。

2011年12月17日土曜日

発明塾合宿@京都開催しました!(12月17日)

9:00-17:00まで、みっちりと、いやちょっとゆっくりと、議論をしました。

一部講義も交えましたが、その部分は「イシューよりはじめよ」を具体化したような感じかな?

今後の発明の参考にしてください。

そしてもちろん、今日の討議結果と続き(まだ1/3ぐらいしか議論出来なかった)をしっかりと進めてください。

では木曜日に。


P.S.
花見以来の懇親会(京都はなかなかチャンスがなくて)でした。個々人の専門性と適度なチームワークが持ち味の京都組の、今後の成長に期待します。

2011年12月8日木曜日

発明塾京都 第65回開催報告

年内もあと1回(+合宿)。

皆さん今年の目標は、達成できましたか?

できていない人は、残り時間をどう過ごすか、真剣に取り組むと共に、反省を踏まえて来年「行動」しましょう。皆、目標は立てるが、行動はしない。それでは、永久に達成できない。

求められているのは「行動」

とにかくアイデアを出し、批判に晒し、ブラッシュアップすることです。

1万時間。

超えれば見えてくるものがあるでしょう。

皆さんの今後に期待しています。

2011年12月1日木曜日

発明塾京都 第64回開催報告

今回も、持ち込まれた数件の発明を元に、討議を行いました。

繰り返しで書くことが無くなって来ましたが(笑)、ポイントを絞って考え続けてきた塾生さんは、結果としていい発明が出ています。

この調子で。

また、今回各自に「できるだけ厳密に考え、表現する」ということをやってもらいましたが、この訓練を日頃から行ってください。各自の差は歴然だった気がします。同年代でもこれだけ差が出るわけですから、しっかり訓練をすることです。

では。

2011年11月27日日曜日

発明塾東京 第67回開催報告

今回もSKYPE討議としました。

京都と同様に「制約条件」を理詰めで考える、ことを取り上げました。

ここから先は「ロジック」です。

制約条件を論理的に導き出し、その中で「自由」に考えることです。

2011年11月24日木曜日

発明塾京都 第63回開催報告

京都も第63回を迎えました。僕のモットーは「継続は力」。この63回に皆さん自身が何回出席したか、各自記録しておくとよいでしょう。

さて、今回は持ち込みアイデアも多く、その討議に時間を割きました。大半の塾生は「面白いアイデアを考える」という段階は卒業し、「なぜそれでなければならないのか」を考えられる段階に来ていますので、校舎の討議に時間を費やしました。

「知的忍耐力」

を試すのにふさわしい討議だったと思います。

今後も宜しく。

2011年11月10日木曜日

発明塾京都 第62回開催報告

今回は、前回討議した制約条件下でどこまで深く考えられたか、が勝負でした。

何名か、しっかりと考えてきた人がいました。確実に力は付いているので、あとは「数」「時間」です。1万時間の法則をしっかりと認識して、経験量を増やしてください。

さて、制約条件の設定にも絡んできますが、強い発明にするには「必然性」を意識する必要があります。

発明を思いついたら、「必然性」を証明する、という視点で評価してみてください。もちろん、自分では証明できない場合もありますので、できないからといってそのアイデアを否定する、ということではありませんが。

今回の課題はここですので、次回までに意識してさらに取り組んできてください。

では。

2011年11月3日木曜日

発明塾京都 第61回開催報告

@京都も61回目になりました。

ついに電話回線が足りなくなりましたので、次回から18回線に増強します。

さて、今回は前回に引き続きの討議でしたが、みなさん「上位概念化」のやり方が僕と根本的に異なる、という事がわかりました。

といっても、何も難しくなくて、高校の時の物理・数学で学んだ通りにすれば良い、ということです。大学に入ると、みんな勉強しなくなるので、忘れてしまうようですが。

とにかく「上位概念化」「下位概念化」がポイントなので、塾で話したような情報に注目して、やってみせた通りの方法でやってください。

あと、今回は卒業生が一名参加してくれました。

このネットワークが、実は僕が発明塾で次に目的にしている部分なので、卒業生とも積極的に交流してください。高校時代ぐらいから「どういう会社(組織)に入れば(入らなければ)どういうことをやるのか、やれるのか」ということを知っておくことが必須だと思っていますが、それは現在の教育機関では全く実現できていません。

僕が知るかぎり、それができている(いた)のは、いつも話す、伏見にある「甲斐塾」だけです。

強固な縦のつながりで、自分の人生の先を見通し、同期や先輩後輩から、良きライバルを見つけて切磋琢磨する。

発明塾はそういうことを望む人の場です。

これからもよろしく。

2011年10月30日日曜日

発明塾東京 第66回開催報告

第66回は、完全OnLineで行いました。討議自体は、変わらずにできたのではないでしょうか?

さて、今回は塾生の発明の討議とブレストを行いました。

前半は、発明を完成させるのに必要な考え方、見切り方を説明しながら、実際に塾生の発明をその視点で確認して行きました。今回は、課題の設定が少し甘かったのでは??というところです。

後半は、課題自体を厳密に定義(モデル化)するところから始めました。大学入試で、物理や数学の問題を数式にする(数理モデル化)のと、全く同じです。問題を定義せずに(できずに)発明に取り組む人が多いのですが、これでは正しい答えにたどり着く可能性は殆どありません。

まずは、発明すべき内容をしっかりと定義し、モデル化することです。

2011年10月27日木曜日

発明塾京都第60回開催報告

今回は9名で開催しました。事前の個別討議で、あるトピックについていかに集中して考えるか、がテーマとなったため、発明塾でも取り上げました。

ある程度慣れれば、いわゆる「自由に考える」ことは難しいことではありません。難しいのは、ある制約条件の中で、隅々まで考えることです。僕は、実は「自由に考える」というのは、枠の中で隅々まで考えることだ、と思っています。

今日は、考えるための制約条件(ある普遍的な概念)をどうやって生み出すのか、そこから離れずに考えることをひたすらやりました。やはり皆、すぐに自分の興味で離れていくのですが、これをコントロール出来ないと成果は出ません。しっかり訓練してください。

次回までに、今回の「制約条件」の中でしっかり考えてきてください。

できるだけ人が気づいてないことについて、自分だけが知るには、どうすればいいのか。

これも一つの命題です。

制約条件、アイデア、仮説。

これらを必ず作り、それを証明するための作業を行う。

このようにして「考える」ことを、終わりのある「作業」に落としこんでください。

次週もよろしく。

2011年10月24日月曜日

なぜ調べるのか

僕の経験から言って、大半の大学生は「論理的プロセス」を「試行錯誤的に繰り返す」ことに慣れていないので、メモを残しておきます。僕自身は、この作業は「設計」を通じて学びました(僕が学生時代の設計演習は、三菱電機の人が来て「ブレーカー」の設計をやりました)。

ちなみにこれは、数値計算を収束するように繰り返す、というのと同義です。(もちろん、途中で発散することもあるが)

①ある範囲を区切って調べる。正確に言うと、分析する。
②そこから「何らかの初期仮説」を導き出す。もちろんこれは、かならずしも最適解ではない。
③その「仮説」を証明するために必要な事実を探し、組み合わせて証明を試みる。大抵の場合、証明に失敗する。つまり、部分的にしか証明できない。
ちなみに「証明できた」という状態は、A(課題)=B(解決)という命題の場合、Aが重要な問題でかつ、AにとってBが唯一もしくはベストの解であることを示せた、という状態。実はここには二つの証明問題(Aが重要な問題である:イシューの証明、と、AにとってBが・・・:解の証明)が含まれており、別々に証明する必要がある。
④③の調査結果を加味して、仮説を修正する(AもしくはBを変更する)。
・・・の繰り返し。
で、これ以上うまい仮説が立てられない状態になったら、初期仮説を立て直すために「別の範囲を分析」する。これらを繰り返せば、有限の時間で、それなりに適切(そうな)解にたどり着く。

ニュートン法などの数値計算の理論を学び、実践したことのある人であれば、イメージできると思います。初期値を間違えると発散するので、時に初期値を大きく変える必要も出てくる(遺伝的アルゴリズムなんかは、この辺を上手くやる仕組みでもありますね=突然変異を取り入れる)

上記は、僕が普段説明している「ロジックツリー」を用いた発想方法や、マーケティング法(課題を探す)方法を、言い換えたものです。抽象度をあげたほうが方法論としては汎用性がありますから、この状態で理解しておくといいでしょう。

2011年10月22日土曜日

発明塾東京 第65回開催報告

今回は3名で開催しました。

塾生さんのアイデアを元に「そもそもどのように考えていけばいいのか」という点を、じっくりとおさらいしました。

いつも言っていることですが「いきなりアイデアに飛びつかない」ことです。まずはそのアイデアはそもそも「何の課題を解決しているのか」(誰にとってどう良いのか)を確認する必要があります。

まずは

・問題の構造化

を行い、クリティカルもしくは注目すべき課題を特定することが重要です。そして、決めたらそこから「決して離れない」ことです。よく、考えている途中に課題を見失う(もしくは逃げ出す)人がいますが、これではいつまで経っても良い(求められる)アイデアは出て来ません。

まずは「課題を特定し、そこから決して外れない」ことを意識して、考えるようにしてください。まだ発明が出せていない人は、これが全くできていません。つまり、ここが第一の分かれ道ということです。

「逃げたらアカン」(鈴木啓示:いや、彼のは「投げたらアカン」でした)と覚えましょう。

では、次回も宜しく。

2011年10月20日木曜日

発明塾京都第59回開催報告

今回は11名で開催しました。SRに関するレビュー2件と、新しいトピックに関する討議を行いました。

秘密情報、公開できないノウハウが多いので、書くことが無くなってきたのが残念ですが(笑、マインドマップを目的に応じて作るということが、なかなか難しいようですね。マインドマップが目的になっても困るので、ここは急所なのです。

指示した考え方にしたがって、次回までに各自マインドマップを作成してきてください。情報やJustIdeaはもう十分ありますから、次のステップですね。

それをもとに、どう考えるか。そのために、情報をどう整理すればいいのか。

整理すれば、自然と新しい道が見えてきます。きちんと繰り返しトレーニングすれば、必ず身につくものなので、何度も何度もやりましょう。

では、次回楽しみにしています。

2011年10月16日日曜日

発明塾東京 第64回開催報告

久しぶりの東京は7名で開催しました。(@博士のシェアハウス)

アイデア2件に関する討議と、新たなテーマでのブレストを行いました。ブレストは、京都での討議を踏まえて行いました。アイデア出し後の「上位概念化」が重要ですね。Just Ideaで満足せず、概念化して広げ、深堀りしましょう。

次回は今回の続きをやります。各自、今回のアイデア群を「上位概念化」して、MMに整理しておいてください。

では。

2011年10月13日木曜日

発明塾京都第58回開催報告

昨日は見学2名を含む、10名で開催しました。今回は、アイデア2件の討議と、あるテーマに関するアイデア出しを行いました。

アイデアの討議の方は、それを通じて「材料・化学」の知識の重要性の話をしました。知っての通り、エジソンは常に「材料」の観点から発明を考えていました。詳しい事は、発明のDeepなノウハウでもあるので割愛します。

アイデア出しの方は、ここしばらくやっている方法をさらにブラッシュアップさせて行いました。3時間で200近いアイデアを出し、その中から切り口を選定して議論しました。良い課題が設定できたのではないでしょうか?あとは、皆さんに具体化してもらうのみです。

次回、上記の続きをやります。

2011年10月6日木曜日

発明塾京都第57回開催報告

今回は、すでにある程度発明提案書ができている2名のアイデアについて、詰めを行いました。

一名のアイデアについては、提案書をみんなに見てもらって、わかりにくいところ、確認したいところなどをあげてもらいました。これを踏まえて修正しましょう。

また、もう一名のアイデアは、実現性について検証をした結果、サポートする内容の論文が見つかり、理論的には可能であろうという結論になりました。皆さんお疲れ様でした。


その後、別の一名の「Just Idea」を討議しましたが、「それの何がいいのか」から始まり、実現されていない理由(実現のハードル)は見えてきました。あとはそれを解決する方法を考えるだけ?です。

次回も活発な討議を期待します、それに向けた準備をよろしく。

2011年9月29日木曜日

発明塾京都第56回開催報告

今回は5名参加でした。前半は、持ち込まれたアイデアを討議し、後半はブレストを行いました。これまでのブレストの方法をすこしブラッシュアップして行いました。

切り口として面白そうなものを2つ取り上げました、それぞれ、ある程度可能性が見えてきたのではないでしょうか?

ここからさらに、調査し、アイデアを出し、各自で深堀してください。

あと、今日は世界各国の特許制度、特に国際出願(特にPCT)について勉強しました。
といっても、細かいところは各自で勉強しておいてください、ということではありますが。

ではでは、次回も活発な議論を期待します。

2011年9月24日土曜日

発明塾東京第63回開催報告

第63回も無事終了しました。

今回は、一名の割と煮詰まった?発明提案書、一名のアイデアレベルの提案書を取り上げました。

前者は、マーケットをどこにするかという、いわゆる技術マーケティング問題に落ち込んでいました。今回改めて討議し、突破口が見えました。あとは調べてもらうだけです。

後者は、もう少し広げる必要があるのと、課題や原理を深堀りする必要があったのですが、時間の関係でとりあえず広げました。これを元に各自が深掘りしてくることを期待します。

「先行技術調査」がピンと来ていなかった人がいましたが、4月以降毎度やっていた「因数分解」でキーワードを抽出し、そのキーワードで特許検索をかけるところから始まります。因数分解、散々やりましたから、できますよね。できない人は「日々」練習を。

次回も活発な討議を期待します。

では。

2011年9月22日木曜日

発明塾京都第55回開催報告

今回は8名参加で開催しました。そろそろ夏休み気分も終わりでしょうか。

さて、今回は以前にアイデア出しを行った発明を簡易SRにまとめてきてくれた塾生さんのアイデアと、他2名のアイデアについて討議しました。

集団で討議するためには、ある程度的を絞る必要があるのと、全員が一から調べていてはきりがないので、各自で予備調査を行って来て貰う必要があります。それを共有して「よーいドン」です。全員の時間を使うわけですから、準備は必要です。

また、今回は採択された発明の一つがちょうど出願されるタイミングなので、米国の特許制度などについても少し話をしました。

まぁ、特許制度に関する本は巷に溢れているので、詳しくは各自勉強しておいてください。塾では、米国特許に特有の部分、米国の制度の根底にある考え方(発明者=個人、権利、正しい手続きを重視する)について触れました。

日本にいると、なぁなぁで過ごしてしまいそうな部分ですが、皆さんが今後は世界に活躍の場を求めると考えると、グローバルスタンダードを今のうちから理解しておくことは必要でしょう。もちろん、日本では日本式のやり方で「上手く?」やればいいと思いますが。

では、次回も活発な討議を期待します。

2011年9月15日木曜日

発明塾京都第54回開催報告

第54回も無事終了しました。毎週やっていたとしたなら、ちょうど一年が過ぎ、2年目に突入したわけです。

さて今回は4名の参加者で、前半は持ち込まれたアイデアの討議、後半はアイデア出しを行いました。

アイデア出しをするときは、どういう発明が求められているのか、その分野が今どこまで進んでいるのか、をしっかり理解しておくことが重要です。

的はずれなことを考えても、誰かがすでに考えていることを一生懸命考えても、報われません。しっかり準備をして討議に臨みましょう。

PCさえあれば、世界中の論文や特許を調べることができるのです。これを使わない手はありません。問題を解く前に問題をしっかり理解する。課題解決の基本ですね。まずは基本を徹底しましょう。

2011年9月10日土曜日

発明塾東京第62回開催報告

今回は、京都組1名も参加して開催しました。

一名のアイデアについて、その原理等を理解しながら発展性を討議しました。(内容が書けないから具体性に乏しい説明で申し訳ないのですが)

また、もう一名はアイデアまで至らないがあれこれ考えてきた、という感じだったので、それを元に再度アイデア出しを行いました。

二つとも、結果的には面白い切り口に至ったのではないでしょうか?

今回は「みんなで考える」方式でやってみましたが、アイデアを出す効率はこの方法が一番高い気がしますので、今後もしばらくこれでやってみたいと思います。

ではでは。

2011年9月9日金曜日

発明塾京都第53回開催報告

京都は今回で53回でした。一年近く来ているメンバーに関しては、かなりこなれてきたことを感じた回でもありました。

今回は、できるだけ時間内に形にする(発明を作ってしまう)ことを意識して進めました。一定の時間内に全員個別に特許分析、マインドマップ作成、結果を共有しさらにアイデア出し、候補選定し詰めの作業へとすすめました。

結果としては、1件、面白くかつ実現可能なアイデアについて、発明提案書を書けるレベルまで詰めることができました。

何事もそうですが、集中してやることが重要ですね。

では、次回

2011年9月2日金曜日

発明塾京都第52回開催報告

京都は2010年9月から定期開催なので、ちょうど1年ですね。継続参加している塾生は、相当力がついたのではないでしょうか。

さて、今回は1名の塾生さんの発明提案書(作成中)を元に、アイデアの創り方を説明しました。主に「進歩性」に着目しました。

進歩性に関する説明は、これまで何度も説明していますが、山口大学の佐田先生の資料を元に(というか読んでもらい)行いました。

・山口大学佐田先生の資料

理解するのに法律の知識も技術の知識も必要ありませんので、よく読んで、自分なりに要旨をまとめて理解を深めてください。今後は、新メンバーもこれが理解できている前提で、発明塾は進みます。(わからない点は、調べるなり質問するなりしてください)

進歩性がわからないと、アイデアを思いついても、それが特許になるのか判断できませんし、特許になるところまでブラッシュアップすることもできませんので、ここは必須の通過点になります。

発明塾では、特許になる発明、というのを一つの大きなマイルストーンにしていますので、進歩性がわからなければ先に進めない、ということになります。(なぜ特許になる発明が重要なのか、は、すでに参考図書で挙げている、小川先生や妹尾先生の本に詳しいので委細割愛。読んでもわからない人は質問ください。)

もっとも、本当のトコロは、進歩性が理解できればいいアイデアがどんどん出せる、ということなのですが。。。

最後に、塾生の一人がまとめてくれたメモを添付します。もちろん、これは彼なりの理解なので、鵜呑みにしないように。これらのことが、どこにどう書いてあるのか、ホンマなのか、というところから入るといいでしょう。何度も言いますが(何度も言うのは嫌いなのですが)「自分でまとめて」ください。それが理解への近道です。

では。

>>>塾生さんのメモ 

1.新規性がある(公知になっていない(ググって出たらアウト,著作物も含む)
2.進歩性がある

既存の人々では容易に到達できない理由があること
(=最も近い類似の特許との相違点があり,結果ブレイクスルーが存在すること

進歩性を出せる三つ
・目的(課題の新しさ
・構成(新結合
・効果(効果の顕著さ

権利の交渉においては発明を創出した履歴(研究ノートなど)が重要

教訓
 特許は技術力だけではない
 ・目的の意外性(マーケットの創出
 ・効果の顕著性
 ももちろん進歩性に含まれる

「構成の実現困難性」を克服するのが技術

2011年8月25日木曜日

発明塾京都第51回開催報告

京都組は帰省中の人が多く参加者が少なかったのですが、その分ゆっくり議論ができました。
また、見学者の方が一名有り、今後も参加してくれるとのことです。

発明塾には貴重な化学系の方です。材料、化学の知識は欠かせませんから、皆さんこれを機会に、さらに互いに教え、学ぶようにしてください。発明塾の精神です。

今回は、一回生の塾生から「討議したい」との申し出がありましたので、それをベースに討議を行いました。夏休みということもあり、しっかり調べてきてくれていたのが良かったですね。彼がオモシロイと思った幾つかの観点を整理し、その中から一つに絞り込んで討議を開始しました。

詳細は書けませんが、一つ面白い技術が見つかり?ました。

また、その後の時間で他の塾生のアイデアをベースに、次のトピックで討議を行いました。こちらも、一回生が冴えていて、いいアイデアが出ました。

彼の頭の中で何が起こったのかわかりませんが、夏休みにじっくりと取り組んでくれたのだと思います。あとは、人数が少なかったのでゆっくりと討議できたことも、彼のペースに合ったのかも知れません。

今後の活躍を期待しています。

では、次回も宜しく。

2011年8月21日日曜日

発明塾東京第61回開催報告

昨日に続き、第61回終了しました。今回は5名のアイデアを討議しました。

塾生さんの提案により、ビールを一本飲みながら、進めました。ゆったりした感じで討議ができましたね。最後の方に、やはりそれなりにこなれたアイデアが出たので、ビール効果?でしょうか。次回再度やってみようという話になってます(笑

希望者はどうぞ。

さて、今日のトピックとしては、一名のアイデアがパラメーター特許になるため、楠浦の過去の特許をもとに「パラメーター特許とは?」「その意味、意義」について説明しました。

パラメーター特許は、「権利」→「アイデア(理論)」→「実験」という流れで権利をつくる、典型的な例ですね。

・取り上げた楠浦特許

これは実際、競合するスウェーデンのベンチャーの権利に対抗するために、考えだしたものです。実際に事業をすすめる上で、どうしてもこの部分の権利を取る必要があったのです。

無理にパラメーター化する必要はないですが、上位概念化の一つの手法として「数理化」する、ということも有効であることを、知っておきましょう。また、権利の取り方としても、非常に有効であることも。

いろんなアイデアを元に、実地で発明、知財を学ぶ。それが発明塾です。

では、次回も宜しく。


2011年8月20日土曜日

発明塾東京第60回開催報告

@東京も60回となりました。私も含め4名で開催しました(私は、一週間に4回も同じテーマでブレストを行うという、強行軍ですが・・・)

今回は、1名のアイデアを討議し「そのアイデアが何が新しいのか」を、先行技術を調べて対比しながら考えました。実現可能性はかなり高いアイデアでしたので、その分進歩性が心配でしたが、先行技術としっかり対比することで、明確になったと思います。

先行技術も、的確に探せるようになってきたので、頼もしい限りです。

その後、新テーマでブレストも行いました。なかなか面白い観点(切り口)が出たと思います。次回までに、考えてみたいと思います。

ではでは、次回も宜しく。

2011年8月11日木曜日

発明塾京都第50回開催報告

お盆休みということで帰省中の人も多かったですが、50回も無事終了しました。

東京組も一名、参加してくれました。

さて、今回は各自のアイデア(3名分)を討議したので、ここには詳細は書けませんが、一つのポイントは「そのアイデアが解決している(する)本当の課題はなんなのか」ということになります。

ここをしっかりと考えなおすことで、発明がより最適化されます。

次回は、各自のアイデア討議+テーマを決めたブレストになります。ブレストについては、各自でRFIをしっかり読んで、関連特許を調べて分析して討議に望んでください。(もちろん、塾生同士で事前に集まって討議しても構いませんが)

P.S.
すでに推奨した「問題解決の全体観」(下)について、塾生の一人が読書メモを共有してくれました。

2011年8月6日土曜日

発明塾東京 第59回開催報告

今回から、土曜と日曜の境目をなくしました。したがって、今回は通算で言う第59回です。

さて、今回は偶然ですが日曜開催をSKIPし、土曜日に統合しました(今週だけ)。次回からは隔週土日連続開催ということになります。両方出席して討議しても構いません。

持ち込まれたアイデアやテーマ(MMで整理して提案してください)を優先するので、土曜日にMMを持ち込んでブレストを行い、日曜日までにそれをある程度考えてきて、さらに日曜夜に全体で討議する、という流れは一つの理想でしょう。

もちろん、個別にSKYPEで面談しても良いので、個別討議がいいのか、全体で討議したいのか、そのへんも自分でコントロールしてください。

では、次回20日はPMで変則ですが、21日はこれまでどおり17:00-@博士のシェアハウスですのでよろしく。




2011年8月4日木曜日

発明塾京都 第49回開催報告

今回は2名のアイデア、調査結果をもとにブレストを行いました。それなりにしっかりと調べてあったので、討議がスムーズに進みました。やはり中心となるメンバーが課題や先行技術を深く理解していると、議論の進むスピードが全く違います。

あとは、必要な要素技術を勉強するということで、プリンタブルエレクトロニクス、RFID、LED、銀ナノ粒子、半導体プロセスなどについて勉強しました。今回は出てきませんでしたが、分子生物学や細胞生物学なども、発明のための基礎知識として、夏休みに学んでおきましょう。バイオ、ナノテク、ICTはリテラシーです。

今回は、2つのアイデアそれぞれに、良い切り口に還元した上で、具現化もできました。再度持ち帰って、皆さんでしっかり詰めて貰います。京都もいいサイクルになりつつあると思います、それぞれが実力をつけてきた証拠です。一年前と比べると、議論のスピードもアイデアの質も、全く異なったレベルにあります。

ではでは、次回も宜しく。

2011年7月28日木曜日

発明塾京都 第48回開催報告

第48回も無事終了しました。

院試組、単位足りない組は、ラストスパート頑張ってください。

さて、今回は2名のアイデアを討議しました。発明塾で教える発明の全プロセスは結構壮大?なもので、

情報分析、課題分析・設定、先行技術の整理、軽くアイデア出し→概念化して切り口設定⇔更にアイデア出し⇔先行技術調査⇔先行技術と比較して発明本質把握、進歩性の確認、実現可能性の検討、立証可能性の検討、発明の本質の強化、英語文献もさらった上で発明提案書作成、第三者の目線でロジックの確認・・・(繰り返し)

と、まぁざっとこんな感じです。自分がわかってないこと、できてないことが何か、自分が今どこにいるのか、常に意識して、進むのか一歩戻すのか最初まで戻すのか、ステップを飛ばしてないか、確認しましょう。

また、他の人の議論に参加するにも、その人がどこをやっているのかわからないと、良い議論ができませんから、同じ土俵で議論できるためには、やはり発明の全プロセスを実践することが重要です。

発明家と会話できるのは発明家

と思います。

2011年7月24日日曜日

発明塾東京 第50回開催報告

東京第50回も無事終了しました。

今回は2名の塾生さんのアイデアを討議しました。

土曜日と同様に、各自のアイデアを元に類似技術、一番近い技術を探す事から始めました。正確には、探し方、でしょうか。

調べ方の具体的な手順は、詳しい討議経緯(SKYPEでのやりとり)に書いていますので、ぜひこれを自分で「なぞって」、類似技術調査、先行技術調査に習熟してください。今回は、割と詳しくプロセスを書いています(発明の内容に関わるので、ここには書けませんが)。

KW選び、出願人分析から、年次推移、IPC。そして、特許内の先行技術文献を探して読む、ところまで、とにかく徹底して先行技術を探すことにこだわりましょう。その過程で、課題に関する気付き、競合する技術、利用できそうな技術や発想など、実に様々な情報を得ることができます。この段階で思いついたことも、すべて書き留めておき、マインドマップ化するといいでしょう。

近い技術を見つけることで、自分のアイデアを相対化してみることができます。本質の掘り下げは、そこから始まります。

あと一つ。アイデアはできるだけ最初に「数を出」して、その中から筋の良さそうな物を選ぶようにましょう。たまたま思いついた、たった一つの「ジャストアイデア」にこだわるのではなく、マインドマップを使って、関連アイデアも含め、最初に広くアイデア出しをすること。そして、調べながら、それを補足・発展させていくこと。調べている間にも、目の前の情報がヒントになり、どんどんアイデアが出るはずです。その中から、いくつかに絞り込んで、さらに調べていくと、最初からレベルの高いアイデアに時間を割くことができます。目先のアイデアに捕まらないことです。上位概念化して、広く探っておいてから、選んでいく。この工程では、マインドマップが力を発揮します。

次回からは、アイデアに至る過程のマップも、きちんと共有しましょう。

次回は、各自の持ち込みアイデア討議+新たしいテーマでの討議(課題分析やテーマ内容の把握)にしますので、準備宜しく。

また、いつも言っていることですが、土曜日・日曜日どちらでも同じように議論ができますので、どちらか日程の合う方に出て、できるだけ討議が先延ばしにならないように注意してください。

ではでは。

2011年7月23日土曜日

発明塾東京初級 第8回

第8回も無事終了しました。

今回は、2名の塾生さんのアイデアを討議しました。

それぞれ先行技術は調べてきていると思いますが、改めてそこから始めます。実は、調べ方によって、その発明がどう発展するか、全く変わるからです。思いついたアイデアについて、調べる過程が一番重要だからです。

キーワードの選び方、これは上位概念をどう考えるかによって、全く変わってきます。

母集団の分析の仕方。出願人で切り、IPCで切る。そして、公報のどこからどういう情報を読み取るのか。いかに効率的にそれをやるか。

討議では、アイデアの膨らまし、そして詰めていくために、情報検索と分析を駆使します。

今日、ある程度それぞれの方向性は出ましたので、この続きを詰めてもらうのが楽しみです。

ではでは。

2011年7月21日木曜日

発明塾京都 第47回開催報告

今回は試験期間中ということで、少人数での開催となりました。

いつものとおり、人数が少ない時ほどいい発明が出て、しかも進むというパターンで、なかなか面白い発明がでました。要素技術もほぼ時間内に調べつくして、あとは書くだけ、という段階まで仕上がりました。

ある程度集中すれば、3時間程度でひとつの発明が仕上がってしまう、という良い事例だったと思います。居合わせた人は協力ありがとうございました。SRレベルまで具体化しているので、今回は共有しません。

発明がなかなか出ない人の大半に共通する点の一つは、「決められない」ことです。どのアイデア(切り口)がいいのか。調べては悩み、悩んでは調べる。これはこれで重要ですが、ある程度詰めないと、ほんとうの意味での発明(発明の本質)が把握できないため、「ここ」と決めて頭脳を投下する事が重要です。

大抵の人は「早くあきらめすぎ」です。
(ちなみにもうひとつは、論理的思考による詰め:検証・論証、ができないこと。)

この辺は、経営と同じなので、この感覚を大学時代に掴んでもらうと、あとの伸びが違うと思います。勿論研究でも同じだと思います、浅い考察や、ありきたりの実験を少しやってはまた違うテーマ、とやっていてはいつまでたってもブレークスルーできません。

でもこれは、実際に成功して実感する以外に、習得方法はないんですよね。

なので、発明のように、結果を出すのに実験やらお金やらがいらないプロセスの中で繰り返し訓練することで、早く習得できればいいのではないか、というのが、発明塾の狙いの一つでもあります。会社2つ3つ潰さないと勉強できないのでは、あまりにも不幸ですからね。。。

では、次回も宜しく。

2011年7月18日月曜日

【参考書籍紹介】基礎から学ぶ投資とビジネス

● 想定している読者の方

本メール講座は、

・ アナリスト志望の学生の方
・ 起業機会を見出したい方
・ 事業機会を見出したい、企業の新規事業開発担当の方
・ CVCの方
・ 日々投資意思決定を行っておられる経営者の方

を想定し、投資について経験や知識のない方が

・ 「投資」「投資家」について知る/学ぶ
・ 「投資家視点でビジネスを見る」ことについて知る/学ぶ
・ 「事業や企業を評価する」手法について知る/学ぶ

ために、参考にしていただける書籍を、

「毎日1冊」

8
日間にわたり、メール配信にて紹介するものです。


無料配信です。


そもそもは、発明塾投資部参加者に投資の基礎を学んでいただくための参考書籍リストを整備する中で、生まれたメール講座です。

投資部に興味をお持ちの方は、ぜひ、お申し込みください。

本メール講座をお読みいただいた後、投資部の見学、あるいは参加を申し込んでいただくのが、ベストです。


配信お申し込みはこちら
(学生の方は、「会社名等」の欄に学校名の入力をお願いします)



● 内容の一部をご紹介

本講座で取り上げている書籍の一部を、以下にリスト化しておきます。

・ 購入してから、メール配信を申し込む
・ まず読んでみる

いろいろな進め方があると思います。皆様に合った方法で、ご活用下さい。


取り上げている参考書籍(一部です)


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(学生の方は、「会社名等」の欄に学校名の入力をお願いします)


● 補足

あくまでも、「投資」「ビジネス、特にお金の流れについての基礎」を学んでもらうための参考書籍を選んでいます。「いますぐ、株で一億稼ぐ!」のようなタイトル、内容の本は取り上げておりませんので、ご注意ください。

また、私は、それなりにマクロ経済、金融工学、財務、会計について学んでいますが、そういった堅苦しい知識がなくても読めるものを、優先的に紹介しています。大学の金融工学の講座で学ぶような知識を学びたい方は、すでに多くの専門書が出ていますので、そちらも参考にして下さい。今後、投資部でも、そういった知識も取り上げていく予定です。


僕は、投資の知識と技術を、

「お金を正しく扱う技術」

だと捉えています。


個人的に、技術系 Start-Up を自分たちで設立運営し、多額の資金調達を行った経験から、

「お金と技術の交差点に、イノベーションが生まれる」

と感じています。
(僕が発案・企画し、資金調達を推進した事業の一部は、売却されました)


発明塾で

「アイデア」(技術のもとになるもの)

を生み出す技術を追求しましたので、次はそれを、

「世に出し、価値に変え、広める」

ための技術について、

「よい仲間と、よい議論」

を積み重ねたいという想いから、参考書籍についてのメール配信講座を公開することにしました。


メール講座のご感想、また、投資部への見学・参加希望も、メール配信への返信にて、随時お寄せ下さい。楽しみにしております。



楠浦 拝



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(学生の方は、「会社名等」の欄に学校名の入力をお願いします)

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✔ 入塾・見学希望の方は、こちらを御覧ください。
✔ 運営元 TechnoProducer株式会社 へのお問い合わせは、こちらへお願いいたします。


2011年7月14日木曜日

発明塾京都 第46回開催報告

第46回も無事に終了しました。

院試組、試験対策組(特に単位不足組)は、試験勉強しっかりやってください。

さて今回は、前半はすでに発明としてまとまりつつあるアイデアを中心に、持ち込まれたアイデアの討議を行いました。話としては、

①特許になる発明を考える
②それが特許になるようにする

の2つは、全く異なる別の作業である、ということでしょうか。発明提案書を書くときには、②を強く意識することになります。これは、書かないとわかりませんし、教えられないので、ここではこの程度の説明にしておきます。

また、後半では、準備したテーマについて、

①まず、テーマの全貌を理解する
②課題把握のとっかかりになる、分析に値する特許を探す
③実際に分析する。特に、課題解決マップ作成まで、きちんと行い、課題を整理する。

を行いました。③はすでに出来ている人もいますが、①、②ができないとそもそも自力で発明ができるようにならないので、ここも重要です。また、③を中途半端にしかやっていない人も多い気がします。課題解決マップに整理して、課題間(もしくは課題と解決)の関係を分析しないと、発明は理解出来ないはずです。

これを繰り返すと「良い発明」は「何が良い発明なのか」が理解できます。その着眼点を盗む、ことも重要でしょうし、そこから着想を得る(別の分野に展開)することもあるでしょうし、それなら「こんな課題もあるのでは?」となることもあるでしょう。

なにより、自分が「良い発明」をしたければ、まず「良い発明とは何なのか」を理解する必要があります。それは、多くの発明を分析することから始まるのです。

あと一つ。こういった「作業」は必ず時間を区切って行うこと。集中力が高まりますし、処理速度もどんどん早くなります。時間を区切って行い、それをじっくり見直す。そういうサイクル「緊張と緩和」を繰り返すとよいでしょう。

毎日一件、分析してみては?

では、次回も宜しく。

2011年7月10日日曜日

発明塾東京 第49回開催報告

第49回は、新規参加を含めて4名で開催しました(@博士のシェアハウス)

今回は、初級組と同様に課題特許を分析しながら、進めました。

この手法の狙いは、一件の特許を丁寧に分析することで、課題分析→アイデア出し、を行おう、というものです。

繰り返しですが、具体的手法としては、

・ある特許の因数分解(いわゆる構成要件を中心に分解)

・それぞれの構成要件が対象としている課題を網羅的に発掘(上位概念化)

・それらを課題-解決の構造で整理し、アイデア出しのマップの下書きを作る

・上記マップを膨らます形で、発想開始

になります。(委細手順は説明しきれないので割愛。実際にはそれなりのテクニックが必要になります。

今回は、途中途中の過程で結果を共有しながら、討議を進めました。結果として3時間の間に、課題分析から発想までできました。集中すれば出来るもんですね。

いくつか面白い「切り口」を出せたので、この続きを調べつつ詰めてきてもらい、次回討議することにします。

皆さん次回もよろしく。

参考図書と読書法

すでに発明塾としての参考図書は、

に挙げていますが、初級組、1回生、途中参加の人など色々いますので整理しておきます。

すでに読んでいる人は、読み返す際の参考にしてください。

・特許について
特許制度に関する本は死ぬほどでていますので、ここでは取り上げません。ネット上の情報だけでも十分かも知れません。ただ、理解していないと話にならないので「知的財産権にはどのようなものがあるのか」「特許とはなにか」「特許制度(どのようにして取ることができるのか)」は、調べるなり本を読むなりして、僕に質問されてスラスラ答えられるようにしておいてください。

・なぜ特許を取るのか
Pros-Consいろんな意見がありますが、まずは「キヤノン特許部隊」「知財この人にきくVol.1(丸島先生の号)」を読んでください。キヤノンが町工場から現在の世界No1企業にのし上がった経緯が書かれています。VSゼロックス戦争ですね。企業活動について、特許取得がどのような意味があるのか理解しないと、特許を満足に読むこともできません。
 次に読んで欲しいのは「21世紀の挑戦者~クアルコムの野望」です。キヤノンが後追い型で、知財を駆使してゼロックスを破ったのに対して、クアルコムは先行逃げ切りのために知財を駆使した典型です。

・Intellectual Venturesを含めた知財の新しい流れ
 岸先生の「知財の利回り」が最新かつ最も平易な本です。TV番組として、以下が参考になります。テレビ東京WBSで放映されたものです。
他、岸先生の著作として「ゲノム敗北」もおすすめです。ライフサイエンスや科学技術政策に興味がある人は「ゲノム敗北」を是非読んでください。
 また、IntellectualVenturesのネイサン・ミアボルドCEOのインタビューは必ず見ておいてください。

・特許になる発明とはどのようなものか
 川北先生の「たった一人のビジネスモデル-知られたモノの組み合わせから特許になる発明を創り出す方法」が一番わかり易いです。もう一冊、と言われれば、橘先生の「特許的思考によるアイデア発想法」ですかね。どちらの先生も私と同じことをおっしゃっています。


後一点。自分で読書法が完成している人は無視してもらっても構いませんが、できてない人は参考にしてください。

・これ、という本は、繰り返し読む
 はっきり言って、憶えるまで読みましょう。これに尽きます。

・同じ主題の本をまとめて3冊は読む
 これにより、その主題が「立体的」に理解できます。僕はこれを、製図にたとえて「3面読書」と呼んでいます(3面図ですよね)。
 たとえば、ローマ史を理解するのに、ギボンとリビウスと塩野七生を読む、みたいな感じです(実際そうしています)。完璧な著者はいませんから、本はそもそも不完全な作品で、読者が相互補完して読むべきである、と僕は考えています。これは、僕が大学時代にある教官が教えてくれたことでもあり、コマツ時代に上司も全く同じことを言い、実践していました。ただし彼も僕と同じ大学学部学科(京・工・機)のOBなので、同じ教官の話を聞いているだけかも知れませんが。。。

てなとこですかね。

まぁ、試験対策で忙しい人は、まずは試験対策頑張ってください。
あと、夏バテ、風邪が多いようなので、健康にも気をつけて。

では。

2011年7月9日土曜日

発明塾東京初級 第7回

土曜日開催の初級組 第7回も無事終了しました。
>初級組に限らない形での開催にしています。

今回は、前回分析した特許(自然光を用いた天井照明)から導いた課題を再整理してきてもらい、その過程で出たアイデアも共有するところから始めました。

特許情報の見方、特許制度に関する話なども出たため、討議自体はさほど時間が取れませんでしたが、1件のアイデアについて、先行技術を探して、比較を行うという作業をしました。先行技術が見つからないと話しにならないので、まずは検索技術がポイントです。かんたん特許検索の、IPC分析機能を駆使しながら対象範囲を絞り込んでいく手法を、復習しました。

結果的に、類似の先行技術が見つかりました。

ここからがポイントで、その特許をさらに分析し、自分のアイデアとの違いに注目する方法や、想定している課題からヒントを得る方法などを説明しました。

このように、比較対象があれば自分の中の「ふわっと」したアイデアをどうもっていく事ができるのか、指針を得ることができます。また、自分のイメージと、比較対象が違うところがあれば、そこを具体化、深掘りしていくことになります。

後半は、すでに具体的になっている塾生さんのアイデアの討議を行いました。ここでも、想定される類似の形態を考えてみて(正確には、因数分解して一部入れ替え)、何が必須の要素なのか、本質を絞り込む作業を行いました。

次回は、今回やって見せた手法を使って、具体的に自分のアイデアと先行技術を比較検討してきてもらい、さらに深い課題を発掘してそれを解決する手段を具現化する、という部分をやります。

もちろん、これに限らず討議したいアイデアの持ち込みは大歓迎ですので、連絡ください。

では。

2011年7月7日木曜日

発明塾京都 第45回開催報告

45回も無事終了しました。今回は4名の学生さんのアイデア、発明提案書、テーマについて討議しました。今後も、東京と同じようなスタイルに近づけていきます。

具体的には、各自がある段階まで考えてくる→それをその場のメンバーと共有する→発展もしくは集束させるための討議と調査を行う→その場である程度の方向性や結論を出す、という流れになります。


したがって、参加者で討議に持ち込みたい人は、事前準備ならびに「討議したい」旨(と、できればおおまかな内容:アイデアはあるが具体化について討議したい、等)をあらかじめ連絡ください。時間が限られていますので、事前に時間割を考えます。


今回は1回生組が多かったので「どうやって技術的な知識を増やしていくか」と「それに基づいて発想する方法」を紹介しました。取り上げた技術は「管の氷曲げ、砂曲げ」「ロストワックス法」「Vプロセス鋳造法」です。ある程度製造技術を知らないと、発想も出てきませんし、アイデアの具体化もできません。


取り上げた手法は、ある素材を知る→その素材を使った製造法を知る→その素材のメリットが分かる→それを生かした課題解決を考える、です。


で、今回取り上げた素材は「砂」「ロウ」「水」です。共通点がありますよね、この3つ。共通点は考えてみてください。上位概念化、ってことですね。


これら知識も、きちんと検索すればべることができるものなので、あとは調べ方になります。「砂 製造」とか?結局は、キーワードの選び方なんですね。特許に絞れば、砂を使ったいろいろな技術が出てくるでしょう。


このようにして調べることで、自分でどんどん学ぶことができます。


では、次回も宜しく。

・追伸:僕が「ものづくり解体新書」を発明塾のテキストにしている理由は、「製造法」を知ることで発想のハードルが下がるからです。「こんなのできるかな?」ではなかなか大胆な発想が出ませんが「これぐらいは簡単にできる」となると、更に飛躍した発想が出ます。

2011年6月30日木曜日

発明塾京都 第44回開催報告~「毎日15分」の習慣があなたを創る

@京都第44回も無事終了しました。

今回は、16:30-18:00まで、一般教養の講義「起業と事業創造」で知財に関する講義があったため。18:30開催となりました。講義に出席してくれた(&手伝ってくれた)、小塚さん、幅崎さん、杉本さん、白井さん(順不同)、ありがとうございました。講義中の質問や、質疑応答が活発だったので、知財や発明に興味をもつ学生がそれなりにいるような気がしましたが、どうなのでしょうか?(発明塾のパンフレットをもらいに来てくれた学生さんも、結構いました。)

さて、今回は3名のアイデアについて、簡単な討議を行いました。京都組は今まで全体で一つのテーマを討議する方法を長く続けてきたので、一人でじっくり考える力が弱い気がします。(2件発明を提出している人がほとんど?いない、という点もそれを裏付けている) 今後は、各自自分なりに「課題分析」なり「先行技術調査」なり「アイデアをマインドマップに整理する」なり、あるステップの作業を詰めた上で、討議に持ち込みましょう。そろそろ、そういう時期です。

あと、まだ若干頭が硬い?人がいるので、阿刀田高のあるミステリーを取り上げ、彼はどうやってそれを思いついたのか、を推測するゲームをやりました。(元ネタは、彼の著作「アイデアを捜せ」) 今回は実話なので正解がありますが、本来は正解のないゲームなので、自由に考えればいいのです。「どれぐらい自由になれるか」を試すゲームだと思えばいいです。

発明塾では「それは無理やろ」とか言う人はいません。「オモロイ」ということにしていますから。「それはさすがに無理やろ」と言わせるぐらい突拍子も無いことを考えてみましょう。

多くの大学生と話していて気づくのですが、「必ずかつ唯一の答えのある問題」に的確に答えるのが得意な人は多いようです。しかし、「答えのない問題に、できるだけ独創的な答えを持ち込む」ことが出来る人は、まだまだ少ないですね。みんな「他の人が考えそうなこと」、つまり「他の人全員の賛同が得られること」「丸をつけてもらえる答え」を考える癖が付いているのですが、発明では「他の人が、おおよそ考えつきそうにない/やりそうにもないことを考える」必要がありますから、脳の構造を完全に作り替える必要があります。

それには結局「実践」しかありません。

毎日15分、特許を分析しているという塾生さんや、毎朝30分早く起きて発明をする、という塾生さんなど様々な人がいますが、皆さんも自分なりに「常に考える」習慣を作ってください。

僕は、これまでにPCに書きためた数百のアイデア集を、毎日見ることにしています。膨らみそうなものは、どんどん追記していく。そうやって、ある程度ストーリーができたら、提案書に移行する。提案書を書きながら更に考えていく感じですね。

人間は習慣で出来ていますし、人生は時間で出来ています。つまり、時間の使い方を習慣によって管理すれば、うまくいく、ということです。

では、次回の京都組の討議を楽しみにしています。

よろしく。

2011年6月26日日曜日

発明塾東京 第48回開催報告

第48回ですか。節目と思っている50回も近づいてきましたね。

さて、今回は2名のアイデアを討議しました。

それぞれ、ステージの違うアイデアだったので、お互いに参考になったのではないかと思います。

まず、漠然としたコンセプトや、実現性が見えないアイデアの場合、思い切って上位概念化し既存のアプローチをまず整理します。使えるものは使い、発明する必要のある部分を見極めます。特許検索で母集団を作ったら、企業単位(出願人)で粗く分析するといいでしょう。企業ごとにカラーがありますので、大まかな傾向、技術のフロントラインがどの辺で、方向性がどっち向きかはわかります。それを踏まえて、自分のアイデアをどうふくらませるのか考えます。

もうひとつのアプローチの考え方としては、その技術自体を突っ込んでやるのか、その技術はいずれ完成されると考えて、その周辺(実用化されるとして必要になる物)をやるのか、という二択を考えることです。当然、どちらも考えても構いません。むしろ、その二つに分けて両方考えましょう。

実際に使うとなると、どんなことが問題になるのか。自分で作る、使うと考えて、一つ一つの動作をイメージして、課題を洗い出す(掘り起こす)ことです。それが課題の先取りです。

ある程度アイデアが具体化していれば、先行技術を探して比較することになります。そしてその本質が不可欠なものか、どんな効果があるのか(どんな課題を解決しているのか)を考えることになります。この辺はいつものパターンですね。

では、次回も宜しく。

2011年6月25日土曜日

発明塾東京初級 第6回

初級第6回も無事終了しました。

今回は、アイデアをたくさん出すために皆さんが日々やるべき「訓練」を紹介しました。知っていてもやらないと意味ないので、これから毎日、しっかり訓練してください。

昔から参加している人は何度もやっていますが、10円玉ゲームですね。10円を観察して、なんでもいいので気付いたことを5分間に50個書きだすという、ただそれだけです。

あまり注意点ばかり書いても、みんな頭でっかちになるだけなので書きたくは無いですが、復習のために多少書いておきます。

・なんども数えないで済むようにしておくこと(マス目を作っておくなど)。「数えている時間がムダ」。5分しかないのに、数えるのにどれぐらい時間を使うつもりなのでしょうか、皆さんは。
・上記に通じるが、50個=5X10のように小分けにする。5つの切り口で10個づつ出してもいいし、10の切り口で5個づつ出してもいい。問題を小分けにする、のはロジカル・シンキングの基本。

・勝手な制約条件を自分で設けない。これはダメか、とか、つまらないか、とか。何でもいいと言われれば何でもいいのです。境界条件をはっきり(この場合は、完全自由)させることで、悩む時間を減らし、アイデアを出す時間に回します。悩む時間のムダ。
・上記に通じますが、「アイデアを出す」工程と「アイデアを評価する」工程を完全に分ける。出すときはとにかく出しまくる。評価は後でよい。ちなみに今回は「何でもよい」のだから、そもそも評価は必要ない。何でも良いと言われているのに、アイデアを出しながら評価している人があまりに多い。これも「悩む時間のムダ」。

明快ですね。アイデアが出ない人は「数えるムダ」と「悩むムダ」を繰り返して、時間を消費して終了なのです。自分はどうか、再度振り返ってみてください。

今回は、各自の気付いた点をマップにカテゴライズ(切り口化)し、さらにそれを元に、切り口を増やして再度10円玉を観察していただきました。この工程が、発明そのものです。

・多くのアイデア→カテゴライズして切り口化→新たな切り口→さらなるアイデア・・・
・ある程度数がまとまったら「評価」。足りなければ、また最初から。

これを、自分でどれだけ繰り返せるか、で討議できるアイデアを持ち込めるか、が決まります。

まずは毎日、これをやってください。できるようになりたければ、繰り返しやるしか有りません。

次回は、今回後半で討議した特許分析を元に、課題を整理し、新たな課題を発掘するなりして課題設定し(前回やりましたから大丈夫ですね)、それに対する多数のアイデアをマインドマップに整理してきてください。

よろしく。

2011年6月23日木曜日

発明塾京都 第43回開催報告

第43回も無事終了しました。

今回は、事前演習課題を1時間ほど討議しました。課題をやってきてくれた1回生に発表してもらい、それをベースにさらに議論を進めました。

途中で、私の過去の発明も紹介し、そこで扱ったコンセプトをさらにブラッシュアップできないかということも、考えてみました。

今回は、実際に発明が出るシチュエーションに近かったのではないかなと思います。

・事前の予習
・全体で討議
・いくつかのコンセプトの紹介
・各自作業⇔突発的な討議 の繰り返し

出席者は、今回討議したコンセプトや要素御術を元に、新たなコンセプト、実現形態を考えてみてください。

次回は、これまでと同じ個別指導形式にします。各自アイデアや考えていることを発表してもらいます。
直前に京都大学で講義があるため(起業と事業創造16:30-18:00)、18:30開始にします。および、講義を受けたことがない人は、出席ください。

では。

2011年6月17日金曜日

発明塾@駒場東邦開催いたしました!


2011年6月18日に、「発明塾@駒場東邦高校」は無事開催されました。

当日は、参加した約300名の中高生が、次々と「アイデア」を発表し参加してくれました。

「アイデア」は尽きることがなく、やむを得ず途中で中断し、まとめざるを得ない状況でした。
発言できなかった中高生の皆さん、ごめんなさい。
そのアイデアを、自分なりにさらに発展させてみてください。

続きが討議したければ「発明塾」へ。

ご協力いただきました Intellectual Ventures 黒木様、駒場東邦中高の先生方、中山さん、発明塾生の皆さん、参加いただいた社会人の皆さん、どうもありがとうございました。

中高生に適切な場を与えれば、必ず世界中の課題を解決してくれると思います。

彼らと塾生のこれからの活躍が、非常に楽しみになった日でした。



● 駒東生ならびに学校関係者の方々へのメッセージ

「多くの有為な若者と知恵を絞るという貴重な時間を頂き、ありがとうございました。

生徒サイドの発言打ち切り間際は、20-30名ぐらい同時に手を上げていた気がしますので、皆いろいろ考えて、言いたいことがあっただろうと思います。

それ自体が、非常にいいことだと思います。

僕が今回伝えたかったのは、

✔ 自分で徹底的に考える

そして

✔ それを勇気を持って発言する

ことの重要性です。

おそらく、駒東生が東大・京大等に入って、塾生と接する機会もあるでしょう。
今後の活躍が大変楽しみです。

ぜひ、自分で考えて素晴らしい未来を切り拓いてください。
そして、どこかで僕や塾生を見かけたら是非、『駒場東邦で発明塾に出た者です!』と、元気よく声をかけてください。

またお会いできることを、心から楽しみにしております。」


「発明塾」塾長 楠浦 拝



以下、過去の投稿です。震災の影響で、一度延期になっています。

>>>
地震の影響で延期となった「発明塾@駒東」ですが、いよいよ今週末6月18日に開催です!


>>>
発明は、社会人や大学生だけのものではありません。

ついに、3月12日に発明塾は高校進出を果たします。

第一弾は@駒場東邦。

どんな高校生に出会えるのか、とても楽しみです。

2011年6月16日木曜日

発明塾京都 第42回開催報告

第42回も無事終了しました。

今回も、各塾生さんの発明を個別に討議しました。3時間ですので時間が限られている難しさはありますが、フィードバックは早くできるのと、興味がある人は適宜議論に割り込んでくれるので、効率よく進められる形であるとは、思います。

あと、なんとなく話が聞こえてくる、という環境は、大学の研究室みたいでいいかなと、個人的には思います。実は川崎重工の大型2輪設計部門はそういう雰囲気で、各自に個別のブースが割り当てられているのですが、仕切りが適度に低くて、他の人達がやっている作業や議論が聞こえてくるのです。つい口をだす人もいたりして、なかなか楽しい環境でした。(私が在籍していた頃の話ですが)

次回は、新しいテーマを決めてブレストをしたいと思います。テーマの希望があれば(おおまかな分野でもOK)土曜日中に教えてください。

さて、明日は@駒東ですね。

参加メンバーはよろしく。

見学希望メンバーは連絡を。



2011年6月12日日曜日

発明塾東京 第47回開催報告

第47回は、3名の塾生さんのアイデアについて討議しました。

今回の討議の内容ではないですが、今回話した点は

・分析的に、トップダウンでアイデアを出すのが得意な人
・なんだかわからないけど思いついてしまう人。その後、そのアイデアが正しい課題を対象にしているか検証していく。

の二つの発明(家)タイプがあること、です。

どちらから始まるか、だけなので大差はないのですが、自分がどちらが得意なのか知っておくと、きっかけをつかみやすいと思います。

後はやはり「アイデアは、とにかくたくさん出す」ことですかね。たくさん出してから、評価・検証する。これに尽きますね。

そのためのツールとして「マインドマップ」があるわけです。

2011年6月11日土曜日

発明塾東京初級 第5回

本日は、大幅時間オーバー(ごめんね!)しましたが、無事終了しました。

各自のアイデアを元に議論をしながら、
・検索の仕方
・何が特許になる発明の条件なのか
・特許制度
について、取り上げました。

IPCに代表される記号を活用することで、先行技術も探せますし、母集団の分析もできます。
あるキーワードが、どういう技術分野とつながっているのか、それがわかれば、どの分野に自分の考えていることに近い技術があるか、わかります。それは、発明のヒントや、解決策の探索にも使えます(異分野融合)

「かんたん特許検索」のIPCランキング機能を、有効活用してください。読まずに特許を知る方法です。

現在出ているアイデアは、引き続き各自に詰めてもらうとして、全体としては、次回はまた新しいテーマで討議を行います。現在のアイデアについての討議は、個別討議で行いますので、各自進めながら相談してください。

では。

2011年6月9日木曜日

発明塾京都 第41回開催報告

@京都も41回ですか。一周年に近づいてきましたね。

6月頃に京大理学部自主ゼミサークルS2Sのメンバーに話をしたのが、@京都のきっかけですから、そういう意味では、一周年かな。

早いものです。
>今年も「起業と事業創造」で講義を行いますので、よろしく。

さて、昨日も個別指導方式で開催しました。6名の塾生さんからそれぞれのアイデアの発表?があり、それを討議しました。やはりこのほうが、効率はよさそうですね。

あとは、この一週間にTwitterで話題になった技術や知財に関することを、おさらいしました。期せずして、知的財産権(特許、意匠、商標、著作権等)や、不正競争防止法の話も出ました。

僕自身は、特許にする(なる)かどうかを別にして、アイデアを出すことは大切なことだと思うのですが、「何が新しいのか」ということと、「それを守ることができるのか」といういことを考えた場合に、「特許になるのかどうか」という視点を入れることは非常に重要です。

いいアイデアも、守れなければ真似されて終わり。これは私自身も数多く体験してきました。

また「独りよがりの新しさ」も、無意味です。先行技術との対比により、「世の中的に何が新しいのか」を考える事が重要です。それが「社会の進歩」を生み出すのですから。

ということで、今後も宜しく。


2011年6月4日土曜日

発明塾東 京初級 第4回

初級の第4回は、個別指導方式で各自のアイデアを取り上げながら討議しました。

いつもながら、いいアイデアが出たので書けないのですが・・・この方式の方が上手く進むことがわかりました。一人である程度調べたり考えたりしてくる+対話にてそれを引き出しつつ、異分野や過去の発明の要素を取り入れていく。そんな感じで進めました。

今日の2名は、次回までにこのアイデアを詰めてくる、SRを書き始めることにします。

次回もこの方法で進めますので、各自、自分なりにアイデアについて調べるなり、ここが面白そうということを見つけてくること。これ以上一人では考えられない、というところまで考えてくることですね。


ファミリー特許(海外特許)検索はこれで。

ファミリー特許がダイレクトに検索できます。

http://jp-ip.com/

2011年6月2日木曜日

発明塾京都 第40回開催報告

@京都の第40回も無事終了しました。
新しい方法にして2回目です。個人的には、フィードバックを早く返せるので、各自の発明が進むのと、各自のレベルに応じた討議ができるのでいいかなと思っていますが、気付いた点があれば、皆さんから「課題」を挙げてもらえればと思います。(解決策ではなく:笑)

あくまで課題分析、課題発掘、課題創造で。

さて、昨日は時間を取って「知財戦略とはなんなのか」という話をしました。ちょうど午前に、ある企業さんで全くおなじ話をしたので、その時の資料を配りました。(その会社では、まさにこの考え方を実行したいそうです)

しかも、僕が話すのは「弱者の知財戦略」です。戦略論を考えるときは、必ず強者の戦略なのか、弱者の戦略なのかを明らかにする必要があります。ランチェスターによれば、強者と弱者で取るべき戦略が全く異なるからです。詳しくは以下。

・ランチェスター戦略
ランチェスターの理論そのもの: http://www2k.biglobe.ne.jp/~yano/LAN.html
ビジネス応用: http://www.sengoku.biz/lan.htm

で、個人、起業もしくは新規事業であれば、基本的に弱者戦略になりますから、「本当に新しいことを実行する」人が身につけるべき戦略は「弱者の戦略」になります。

実は、アカデミアは基本的に「個人」なので、なにをするにも取るべき戦略は「弱者の戦略」になります。知財においても同じです。自分の知をどう「財産」にし、「価値化(現金化と言ってもいい)」していくか、というのが、アカデミアの知財戦略になります。完全に個人事業主です。この点は、ほとんどのアカデミア志願者は理解していないので、強調しておきます。大学が何とかしてくれる、みたいな事は起こりません。放置すれば「パクられて」終わるだけです。成果は論文で発表するわけなので、公知技術になりますから、誰でも使えます。

知識社会において、個人が自分の知をどう活用し生き残るか、それを教えるのも発明塾の仕事の一つだと思っています。

また、MOTやMBAで学ぶ戦略論のほとんどが「強者の戦略」なので、注意しておいてください。(強者の論理、と言ってもいいかも知れません。この辺は、本多勝一の「殺される側の論理」などを読むといいでしょう。立場が変われば、論理も変わるわけです。)

ここには内容は書ききれませんが、僕が「知財戦略セミナー」で話している内容の分かりやすい部分(難しい理屈ではなく、実例)を抜粋して、その場で話しました。今後メルマガでも解説をしていこうと思っていますので、メルマガ配信されてない人は申し込んでおいてください。

@a_dat さんとのTwitterでのやり取りで取り上げましたが、ある発言や理論が、どういう立場(の人)からのものなのか、を理解しておくことは非常に重要です。つまり「暗黙の前提条件」を明らかにしておく、ということです。これは発明でも同じという話はしましたね。

勝ち続けている人が勝つための方法なのか、全く無名の人間が突如TOPに出るための方法なのか。前職のベンチャーでは、僕自身もこの辺が消化しきれていなくて、初期的には失敗しました。大手企業出身の起業家は、この辺が落とし穴なのかも知れませんね。

ではでは、次回もきちんと準備して、討議に望んでください。有意義な討議ができることを、期待しています。

2011年6月1日水曜日

「前提を疑え」

ここ数回の塾生さんの発想パターンを見ていると、別に誰もそんな制約条件を課していないのに、暗黙の制約条件に縛られ、その中に答えがないと苦しんでいる例があります。

ブレークスルーのコツは「前提を疑う」ということ。正確には「自分が暗黙のうちに設定している制約条件が何かをあぶり出し、それを否定する」ことです。

✔ 自分の思考の前提になっているものは何か。
✔ そして、その前提を取っ払い、別のところに新たな箱(制約条件)を作れないか。

のように考えるのが発明です。

「そんな事考えていいの?」と、一瞬ためらうぐらいのことを考えましょう。
考えてはいけないことなど、世の中には(ほとんど)ありません。

また、行き詰まるときは、だいたい制約条件が間違っています
適切な制約条件の設定とは、単に「上位概念化」や「枠を広げる」とかいうレベルのことではなくて、これまで暗黙のうちに設定していた前提と、全く違うところに箱を作ることを指します。


たとえば、僕が2004年以降に取り組む羽目になった「ナノインプリント技術の実用化開発」では、これでもかというぐらいに、次々と難問が発生しました。
そして、それらは「一見、常識はずれ」の手法で解決できました。

「一見」が重要で、「常識が、間違っている」「常識が、偏っている」ことを、いかに早く見出すか、が重要なポイントであることを、この時の数年で学びました。


◆ 「半導体製造に使うなら精密な装置が必要」と言われ装置開発をしていたが、用途は「半導体」ではなかった。

◆ 「金型は、電子ビーム描画で作らなければならない。凄く時間がかかるので、4インチで数千万から億単位になる」と言われていた。「ホンマかいな」ということで、独自に調べまくった結果、高速の電子ビーム描画装置なるものが、ある業種の方々の工場にこっそり存在し、4インチ100万円程度で製造できることがわかった。

◆ 「金型とウエハーが剛体接触だから、面の厳密な平面度と、大きさ合わせが重要(委細は割愛)」と言われていたが、「だったら」と弾性体接触にしたら、あっさり解決した。

◆ 「金型表面がナノ構造であるため、型の耐久性が問題になる」と言われ、「ナノ金属の疲労強度」の研究にまで手を染めた。めどが立たず苦しんでいたある日、ふと我に返り「金属をやめてしまえば?」「型として樹脂レプリカを使えば?」と思い立ち、試したところ、あっさり成功した。樹脂レプリカだと耐久性が問題と言われたが、それは全く問題にならなかった。正確に言うと、表面だけ金属にすれば解決した。熱せられた樹脂には疲労という概念がなく(多分、動的に回復する)、硬さというのは表面だけで決まるということがわかった。「耐久性とはなんぞや」という問いが足りていなかった。

◆ 「金型のナノレベルの穴の中に入った樹脂の汚れは取れない」「燃やす(半導体プロセスでアッシングという)しか無い」と言われていたが、犠牲膜を作り、「洗うときに金型表面を溶かす」という手法で解決できた。溶かした表面は、また「膜」を作れば再生するため、半永久的に使える可能性を見出した。まさに一石二鳥だった。

◆ ナノレベルの構造物は、一つ一つ測るのが大変(例えば「AFM」を想定して下さい)で、その高速化(「高速スキャン」と呼ばれた)が課題と言われていたが、構造物を一つづつ計測せずに形状を「推定」する手法が存在し、解決できた。


「前提を見直し」「正しい問いを立て」「調べまくる」という、ごく当たり前のことができないから、なかなか良いアイデアは出ないわけです。

行き詰まったら、「自分がなににハマっているのか」と問いかけてみると良いでしょう。



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