「発明塾®」へようこそ!: 11月 2020

2020年11月24日火曜日

「社会課題」から「顧客課題」に視点を移したのが成功要因~発明塾第567回(2020年11月23日開催分)

 今回は、楠浦も参加しました。備忘録と他OBOGへの報告を兼ね、簡単なメモを残しておきます。

自力である程度進められました、ということだったので、主に今後の進め方について討議しました。


結論から言うと、進んだ要因(成功要因)は

「社会課題」(ふわっとした課題)

から

「顧客課題」(どこのだれが何で困ってて、今どうしている)

へ視点を移したことでした。


以下、備忘のために整理しておきます。


1.「課題」にも、いろいろある

発明は「課題」と「解決手段」からなる、というのが発明塾の教えです。では、「課題」とは何か。実は、発明塾でいう「課題」のうち、一番「狭い」概念は

「技術課題」

です。その上に、

「顧客課題」

があります。

「顧客が、XXXで困っている、それが解決できないのはYYYの技術が完ぺきではないからだ」

みたいな構造を、想定しています。その上には

「市場課題」

「社会課題」

があります。

イメージとして例えば、人手不足により・・・みたいな話は、市場課題か社会課題である可能性が高いですね。CO2排出量が・・・みたいな議論は、たぶん社会課題ですね。



特にOBOGさんには、仕事って何?を考え直す機会にして欲しい。
自分の仕事が、世の中をよくする。
そういう仕事を、自分で作る。
待ってても始まりません。

2.「顧客課題」の仮説を立て、確認する

今回の持ち込みでは、おそらくこれではないか?という「顧客課題」の仮説が持ち込まれました。解決策になっていない、中途半端な取り組みが見つかったことで、仮説はある程度支持されたように思いましたが、日本ではなく海外の話であり、情報が限られていたので、ヒアリングでしっかり確認したいところです。

ヒアリングに進むためにも、

「特許出願」

をしておきましょう、という話になりました。

幸いにも、持ち込んだOBOGは、現在、知財の仕事に就いているため、出願は問題なさそうです。副業許可をきちんと取って、地道に社会実装に取り組んではどうか、というお話をしました。そういう時代ですから。


次回は、発明提案書(案)をもとに、出願&ヒアリング(セットで考える必要がありますよ)をどう進めるか、討議しましょう。


楠浦 拝



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2020年11月15日日曜日

「ヒアリング」を想定して、企画書と特許出願書類を仕上げる~発明塾第566回(2020年11月12日開催分)

 今回は、楠浦は参加できませんでしたが、OB・OGの持ち込みアイデア2件の討議が行われました。

備忘と報告のため、気づいた点を簡単に指摘しておきます。


1.「ヒアリング」に行くことを前提に、すべてを進める

議論や作業が進まない、あるいは、なんとなく堂々巡りになっている場合、

「次のステップは何か」

「そこに向けて何をすべきか」

を、明確にして、書き出して、机の前に貼っておきましょう。

例えば今回の例でいえば、そろそろ

「ヒアリング」

に行く前提で作業を進めたほうが良いのでは、という持ち込みがありました。



「フードテック革命」なかなかの良書です。
現在取り組んでいる発明の一つは
「フードテック」に該当すると思います。
発明塾では2012年頃から、継続的に、
フードテック関連の発明に取り組んでいます。

2.特許出願を行うタイミングと内容のバランス

ヒアリング前に、

「特許出願」

を行っておくべきかどうか、どこまでの内容を特許出願しておくか、考える必要があります。出願にはそれなりに時間がかかりますが、発明の競争力が失われないようにするために、ヒアリング前の出願は必須かなと思います。

ただ、この段階では

「課題」

に関する仮説が十分検証できていない可能性もありますので、

「課題がブレてもカバーできる権利範囲」

になるよう、請求項と実施例を作り込む必要があります。

そういう、柔軟な対応をしてもらえる事務所・弁理士の方に相談する必要がありますね。

もちろん、自分で書いてみる、というのも一案だと思います。


楠浦 拝


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