「発明塾®」へようこそ!: 発明塾@京都 第30回開催報告

2011年3月17日木曜日

発明塾@京都 第30回開催報告

今回のテーマは、GreyWater Recycling。 

上水でも下水でもない「中水」の利用における課題は何か、ということになります。
雨水の利用とか、風呂水を2回使うとか洗濯に使うとか、そんなやつです。

今回は、冒頭でまず問題全体の把握と、課題の抽出を行いました。
その後、各課題に関する先行技術調査をその場で行い、その技術をモデル化し、そこからブレストをはじめました。

まだ試行錯誤ですが、皆さん検索能力が向上してきたのと、課題について的確に概念化できるようになってきたため、今後の運営は本方式をベースに改良を重ねたいと思います。

議論するフィールドをある程度絞ったほうが、深い議論ができますから、まず範囲を限定して調べ・考え、そこから広げる→有望なネタが出てくればそこを集中して議論する、この繰り返しが良いような気がします。

1.課題はなにか⇔その課題を、従来どう解決しているか(既存技術)
>これはどちらから始めることも出来ます。検索して出てきた技術について、その対象としている課題で整理することも出来れば、あらかじめ、課題を想定し、その「課題」で検索して既存技術を取ってくる方法もあります。注意点は、それがクリティカルな課題かどうか(たとえばトレードオフを含むものは、一般的にクリティカル)です。余り小さな問題かつ「程度問題」の問題(それを解決すれば、システム全体がちょっと良くなる)を解決しても、マーケットは広がらない。
課題を想定できるのが一番いいですが、見落としもあるので、既存技術の検索と行ったり来たり(もしくは既存技術を網羅的に解析して課題を抽出する)、が本来的には正しい方法です。

2.その解決法の本質、モデルはなにか
>1.2.までが、課題解決分析、ロジカルシンキング)

3.そこからヒントを得て、発展?転換?新しいコンセプトが出せないか。
>電気があるなら磁気、とか。この辺はTRIZや水平思考の枠内+異分野融合。

4.さらに先の課題はなにか、課題オリエンテッドで新しいコンセプトは出せないか。
>XX化、みたいなもの。先読み、先回り思考。


僕の発明法自体も、皆さんとの議論を通じて、だいぶ整理されてきました。

やはり、発明しないと発明法は出来ない。

あたりまえの結論に至ったのが、前回と今回の感想です。

今後も宜しく。