「発明塾®」へようこそ!: 3月 2017

2017年3月31日金曜日

【発明塾セミナー】「特許網突破」セミナー振り返り~特許情報から「意図」を読む


「「「 「特許網突破」セミナー振り返り~特許情報から「意図」を読む 「「「

今回は、201611月に開催させていただきました

「特許網突破セミナー」

から、いくつかトピックを取り上げ、セミナーでご紹介した内容を振り返ります。

企業内発明塾生の方を含め、実践中の方は、

「備忘録」

として、ご利用ください。

開催後の振り返りの一部、および、御礼は、以下に記載しております。
併せてご参照ください。

「意図」を読み、「突破」する~1122日「特許網突破」セミナー御礼を兼ねて
https://edison-univ.blogspot.jp/2016/11/1122.html


発明塾では、

「特許情報から着想を得て、発明を生み出す」

ために、特許制度、特許公報、権利取得までの手続について、必要最低限のことを、知っておいてもらうことにしています。

指導内容の一部は、e発明塾

「本質から学ぶ特許概論」
https://e-hatsumeijuku.smktg.jp/public/seminar/view/23

として、まとめております。

キーワードの一つは

「出願の意図を読む」

です。


特許網突破セミナーでも、いくつかの特許公報をお読み頂きながら、

「どの部分が、出願人が権利として欲しいところか」
「それはなぜか」
「であるならば、他にどのような”アイデア創出の切り口”が考えられるか」

のように、作業を進めていただき、特許網突破作業を、皆様なりに再現、あるいは、追体験いただくように、いたしました。


これまで、事例セミナーでご紹介して参りました通り、発明塾において特許突破/特許網突破に取り組む場合、

「構成要素」
「技術進化」
「審査経過」

3つに注目します。

ご参考)2015年「減塩食品」特許突破セミナー
https://e-hatsumeijuku.smktg.jp/public/seminar/view/22


皆様の

「特許突破」
「特許網突破」

のご参考になれば幸いです。

特許突破のご相談、特許突破のためのセミナー等をご要望の方は、本メール返信にてお問い合わせ下さいませ。




「「「  4月開催セミナーのご案内  「「「

425日に「ビジネス構想力セミナー」を開催いたします。


「ビジネスモデル付きのアイデア」

を創出する上で欠かせない、5つの視点を紹介し、

「特に重要であるが、あまり意識されていない」

2つの視点について、


「意図的に活用している企業」

の実例を交え、掘り下げます。

・とても刺激的だった
・ビジネスモデルを見直すことにより、どの程度「数字(売り上げ)」の上積みを期待できるか、が見えた

のようなご感想をいただいております。

・事業開発(新規事業開発、および、既存事業の見直し)
・技術企画(事業化を見据えた企画の立案)

などを担当されている方には、ぜひ、ご参加いただきたい内容です。


● 発明塾式「ビジネス構想力」セミナー ~ 事業の本質的価値を高める「モート(堀)」を築く(2017年425日開催)
http://www.techno-producer.com/news/detail_671.html (弊社HP内)
http://edison-univ.blogspot.jp/p/201731.html (発明塾HP内)




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 宛先 : 
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いよいよ「8年目」に入りました~第372回報告

第372回も、無事開催できました。

今回も、持ち込みにもとづいて、討議を進めました。
調査の過程で出てきた

「テラヘルツ波」

は、2016年の今頃も、投資部でトピックに挙がっていたような気がします。

「エッジ」(最先端)

を調査し、討議し続けていると、

「前も、どっかで見たよね」

という話が、よく出ます。

で、タイトルです。


● 「組織で創造的になる」を追求する

いつも、

「よい仲間と、よい議論」

でまとめていますが、

「互いの能力を引き出し合う」

よい仲間と、

「創造的になるための”共通言語”」

を用いて、どんどん議論して欲しいと考えます。

”共通言語”は、

e発明塾

で、かなりの部分を学ぶことが出来るようになっています。

ただし

「テキスト丸暗記」

では、通用しません。自問自答を含む

「Dialogue(対話)」

を通じ、学んで下さい。

それが、僕が学んできたやり方です。


(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
その時「ボツ」と思っても、きちんと「育つ」アイデアが
結構ありますね。


● 「創造性」は、すべてを省略する

創造的になろうとすれば、

「ある程度、効率は犠牲になる」

と思われる方が多いようです。

僕も、最初はそう思っていました。

「塾生と共に学んだ」

ことの一つに

「効率よく、創造的になる方法がある」

むしろ

「効率がよいから、どんどん創造的になれる」
(しかも、楽しい)

があります。企業内発明塾への参加者の方から、

「スピード感があって楽しい」
「心地よい”疲労感”がある」
「右脳と左脳がつながった」
「頭脳を”絞り切った”感覚が気持ちよい」
「スリリングだった」

のような感想を、よく、いただきます。

それが、

「発明塾式」

です。



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2017年3月27日月曜日

【発明塾】農業/医療/IoTのエッジ企業~「ネットを空気に変える」Optimの取り組み


・・・ e発明塾通信 vol.1262017327日発行)
● 発明塾式「ビジネス構想力」セミナー ~ 事業の本質的価値を高める「モート(堀)」を築く(2017年425日開催)
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・・・



「「「 農業/医療/IoTのエッジ企業~「ネットを空気に変える」Optimの取り組み 「「「


3月の配信は、過去の「エッジ情報」「発明塾での討議」「セミナー」から、
いくつかトピックを拾い上げ、振り返りつつ、紹介をさせていただく形にしたいと存じます。

今回は、「過去配信」「発明塾Blog」「エッジセミナー」「ビジネス構想力セミナー」で、度々取り上げている エッジ情報に共通する、2つの大きなトピック

「農業」
「医療」

いずれの討議においても話題になった企業、

Optim

の情報を振り返ります。


「ネットを空気に変える」Optimのテクノロジー紹介ページ
http://www.optim.co.jp/technologies/20360

知財を前面に押し出していますが、どのような技術を保有しているのか、比較的わかりやすいため、上記ページを選んで紹介させていただきました。


代表の菅谷氏は、インタビューで

「昔から自分のアイデアを形にするのが非常に好きでした」

と語っており、モノづくりが大好きな方のようです。


その発明は、特許という観点でも高く評価されています。

2011-2012年「情報通信業界 特許資産規模ランキング」 第9

http://www.optim.co.jp/news-detail/6506

上記ランキングにおいて、オプティムは特許登録件数が19件ながら特許資産規模で第9位と分析されています。


Optim社の取り組みの中の一つ、「農業xIoT」について、以前情報を紹介しました。

最近では、「水産」にも目をつけているようです。

ノリ養殖業におけるIoT/AI/Robotの活用を行う6者間連携協定
http://www.optim.co.jp/news-detail/21348


Optim社は、遠隔医療にも熱心に取り組んでいます。


「ポケットドクター」
https://www.pocketdoctor.jp/
(元々は、パートナー企業であるMRT社の取り組みを探る中で、出てきた情報です)

発明塾では、

「自宅のベッドを、病院のベッドと見立てる」

という新しいコンセプトに注目しています。

AIIoTを活用したスマート・ホーム・メディカルサービス「在宅医療あんしんパック」の実証実験を織田病院にて実施中

http://www.optim.co.jp/news-detail/20747


AIを使う”必然性”に注目し分析すると、なかなか面白い取り組みであると気づきます。




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2017年3月25日土曜日

「発想力」がなくても「発明」ができる理由~第371回報告

今回は、2件の持ち込みがあり、それぞれ議論を行いました。

発明塾では

「指導」(特に、教え過ぎ)

を出来るだけ避け

「まず実践する」(試行錯誤、を含む)

ことにしています。

これは

「最終的に、自分なりの発明創出法を身につけてもらう」

という、発明塾で

「試行錯誤」

の末にたどり着いた考え方と、関係があります。



● 「発想力」がなくても、発明は生み出せる

よくある誤解の一つに、

「楠浦さんは、自由な発想の持ち主で、いくらでもアイデアが湧いてくる人なのだろう」

というものがあります。たぶん、そうではないと思います。例えば、世の中にある、

「創造性を測定する」

と称するテストをいくつか試しました。それによると、僕の創造性は、最低レベルのようです。自由な発想、も乏しいようです。

重要なことは、

「己を知り、敵を知る」

ことだと思います。

付け加えるとすると、

「仲間を、知る」

ことも、発明塾的には、とても重要です。

(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「re-invent yourself」がキーワードです。
(僕が読んでいるのは英語版だけです)



● 「一般論」を避け、「ある一つの具体的な問題」に着手する

例えば、今取り組んでいる発明テーマの中で

「食品」

についてのものがあります。重要なことは、

「何の食品」

について、考え始めるか、です。

「食品」

という物体は存在しませんので、それについて考えることは、

「困難」

なものであるか、または、

「勘違いの危険性」

を含むもの、のいずれかになる可能性が高いと考えます。

また、複数のメンバーで議論する場合

「議論のすれ違い」(”暗黙の前提”が異なる状態)

を生じさせ易くなります。

実際、今回もその状況が生まれていました。
(僕は気づいていましたが、それはそれで、何か生まれるかもしれないという確信のもと、放置していました)

「敵を(まず、具体的に、1つ)知る」

ことは、

「普通の人が、未解決の難問題に取り組む」

際、重要な一歩になると、僕は考えています。


数学(や工学)の問題を解く際、一つの方法として

「まず、一つ、値を入れてみる」
(あるいは、代表値をいくつか入れる)

ことがあります。


「確実な足場を、一つ、見出す」

ことで、

「さらに高い山(抽象度の高い問題、を含む)」

を目指す方法は、多くの人が

「大学入試をクリアするために、身に付けている」

典型的な手段です。




●「何がわかっていて」「何がわかっていないか」「そこにどうたどり着いたか」を整理する

議論(複数人数で進める場合)、あるいは、思考(個人で進める場合)の

「足場」

を常に明確にしておく必要があります。そうでなくとも

「世の中で、まだ、誰も解いていない問題」

に取り組んでいるわけです。

「事実と意見」
「何が確認できていて、何が確認できていないか」

がはっきりしないと、問題に取り組むどころの話ではありません。

自分の一歩一歩が

「確信」

にもとづいたものになるよう、納得いくまで特許公報を読み、意味を調べ、技術を理解し、その理解をメモしながら、作業を進めましょう。

「調べたこと」
「調べた経緯」
「理解したこと」

を、一つ一つメモしながら進むことです。それらを

「覚えておく」

頭脳があったら、他のことに使うほうがよさそうだと、僕は日々感じています。

「己(の限界)を知る」

ことが重要です。



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2017年3月21日火曜日

【発明塾】慢性疾患のスケーラブル(拡張可能)な管理と医療IoT


・・・ e発明塾通信 vol.1252017321日発行)



「「「 慢性疾患のスケーラブル(拡張可能)な管理と医療IoT 「「「

3月の配信は、過去の「エッジ情報」「発明塾での討議」「セミナー」から、
いくつかトピックを拾い上げ、振り返りつつ、紹介をさせていただく形にしたいと存じます。

今回は、「過去配信」「発明塾Blog」「エッジセミナー」「ビジネス構想力セミナー」で、度々取り上げている エッジ情報に共通するトピック

「慢性疾患と医療IoT

について、取り上げます。

以前、

「クアルコム」
「プロテウス・デジタル・ヘルス」

について、発明塾で討議を行った際の情報を、一度ご紹介しております。

(「デジタルメディスン」「精神科医療」の動向と「大塚製薬」の戦略~食べる電子部品の出現/エッジ特許紹介)
http://edison-univ.blogspot.jp/2016/07/blog-post_28.html

(フィリップスとクアルコムの提携にみる、ネットと医療一体化への動き:フォーブズジャパン)
http://forbesjapan.com/articles/detail/13659/2/1/1


フィリップスとクアルコムの提携についてのニュース中、特に

患者の自己管理と治療ネットワークへの接続を組み合わせたモデルが台頭しつつある。これは患者と医療サービス提供者にとって、慢性疾患のスケーラブル(拡張可能)な管理を可能にするモデルだ」

という言葉に注目していました。


以前からご紹介している「未来創造設計書」でも、慢性疾患に注目しています。

(「未来創造設計書」第一弾~遠隔医療/遠隔診断)
http://edison-univ.blogspot.jp/p/blog-page_56.html



特に中枢神経系の疾患について、エッジ情報を探索する中で、以下の企業が浮かび上がってきました。

Neurosky HP
http://neurosky.com/biosensors/


同社は、心電/脳波データ測定における イネーブラー のポジションを目指していると考えられます。

直近では

「ストレス」

のモニタリングについて WhitePaper を出しています。

Enabling Accurate and Reliable Stress-level Measurements with NeuroSky ECG TechnologiesNeurosky HP
http://neurosky.com/wp-content/uploads/2016/06/StressAlgorithmsFunnelOffer.pdf


同分野において、ボストンで大規模な実験を行っている

Neumitra社」

にも、発明塾は注目しています。

(Boston Stress Study HP)
http://bostonstressstudy.org/

(Neumitra社 の特許出願の一つ)

https://www.google.com/patents/US20110245633


同分野において事業機会、投資機会を見出したい方は、これらの情報を起点に

「仮説検索」

を試してみては、いかがでしょうか。





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2017年3月20日月曜日

「お金を使う」と見えてくること~近況報告/第370回開催報告

今週は、1件の持ち込みにもとづいて討議を行いました。

発明塾の指導における原理原則をいくつか挙げると

「易から難へ」
「Small Step」
「アウトプットオリエンテッド」
「まず取り組んでみる(理屈は後)」

のようになります。今回の結論も、そういう感じでした。

次回に向けて、作業をよろしくお願いします。

タイトルは、近況や、近況に関連することで感じたことから取りました。



● 身銭を切って「権利を主張する」ということ

自分たちで「特許(権)を取得する」過程から、何を学ぶか、について少し考えていました。現在、OB・OGの発明について、自身で特許出願を考えているようです。

「特許権はオプション」

ですので、その価値は

「自身の戦略」

により、大きく変化します。

こちらにも書きましたが、

「そもそも、何についてどういう権利があれば、なにができるか」

と考えることで、

「本当に必要な権利(オプション)」
(あるいは、まったく不要なのではないか、という結論)

が見えてきます。


(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「ちょっとしたことで、あなたの未来は大きく変わる」
そんなメッセージが込められているように、感じます。



● 拒絶理由通知への対応~「粘る」こと

企業内発明塾やセミナーなどで、

「拒絶理由通知への対応」

という視点から、実体験を交え、いくつか話題を提供することがあります。

僕は知財や法律の専門家ではありませんので、制度や法律、手続の話をすることは、あまりありません。

しかし、技術者が発明を創出するための特許情報分析には、「拒絶理由通知を含む、審査経過情報の読解」が欠かせないと、発明塾での多くの発明創出経験、発明創出指導経験を通じ実感しており、それを、率直にお伝えすることは、よくあります。
(一部内容は、こちらの講座に含まれています)


特許権取得は

「審査官との交渉」

だと発明塾では考えています。したがって、その一部始終を観察すると、いろいろなものが見えてきます。また、巧みな交渉を繰り返す出願人の戦略/戦術には、学ぶべき点も多くあります。

過去、企業内発明塾参加者(技術者)の方から

「権利取得を、もっと粘り強く行いたいと感じた」
「こんなに粘っていいんですね」

といった感想をいただいたことが、少なからずあります。よい発明を読み、よい発明を出す中で、技術者の方が自然にそういう意識になることが、とても重要だと感じます。



● 経営とは「お金の使い道」を決めること

また別途、掘り下げてお話をしたいと考えていますが、簡潔に。

前職と現職を通じ、(いろいろな手段で得た)少なくないお金を、様々な活動に投じてきたことになります。個人として生活している範囲では、

「宝くじに何度もあたりでもしない限り」

目にすることがないような額ですが、組織で何かを成し遂げるためには、それなりのものが必要になります。


前職で巡り合った恩師が

「お金は、稼ぐより使う方が、はるかに難しい」

と仰っていました。当時はピンときませんでしたが、今は、”使い方”について

「ホントに、これでよかったのかな」

と、自問自答を繰り返す日々です。その反省にもとづき

「次の一手」

を、より良いものにしていきたいと、日々考えています。


投資部の活動範囲も、広がりつつあります。

✔ 起業する方々、または、資金調達を行いたいというStart Upからの相談
✔ 上記も含め、非公開の企業や起業を志す個人へ投資をしたい、という方からの相談

は、今後もウエルカムです。

最近の状況から判断すると、そう遠くない将来に

「発明塾が目利きをした企業/個人への投資」

が実現する気がしています。


また、特に最近感じることは

「投資は、自分の信じる道を太くするための手段」

であると考える人が増えているのかな、ということです。

京都大学での講義では、例年

SRI(社会的責任投資)

の話、たとえば、その第一人者である

エイミー・ドミニ

さんの話をしています。
(去年は、なかったかもしれません)

歴史ある取り組みですが、最近では、米投資ファンド”ブラックロック”が、投資先に「低炭素」への取り組みを求めるなど、再び大きく注目される時代が巡ってきているのではないか、という気がしています。


楠浦 拝


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2017年3月13日月曜日

【発明塾】「エッジ情報」振り返り/消耗品Bizと「ダナハー」


・・・ e発明塾通信 vol.1242017313日発行)



「「「 「エッジ情報」振り返り//消耗品Bizと「ダナハー」 「「「

3月の配信は、過去の「エッジ情報」「発明塾での討議」「セミナー」から、
いくつかトピックを拾い上げ、振り返りつつ、紹介をさせていただく形にしたいと存じます。

今回は、「過去配信」「発明塾Blog」「エッジセミナー」「ビジネス構想力セミナー」で、度々取り上げている エッジ企業

「ダナハー」

を、過去配信の情報を交えつつ、ご紹介します。


ダナハーに学ぶ「カミソリBiz」モデル~繰り返し、繰り返し、繰り返し・・・
http://edison-univ.blogspot.jp/2016/08/biz.html


傘下の会社の中で、特に注目したのは「膜」でダントツの

Pall

です。


Pallの最近のトピックとして、


acoustic wave separation technology

が挙げられているというニュースを、以前の配信で取りあげました。

Pall Life Sciences Wins BPI 2016 Best Downstream Application Award for the Cadence Acoustic Separator System
http://news.pall.com/article_display.cfm?article_id=4829&_ga=1.54283488.976935597.1482389007


FloDesign SonicsHPに、より詳しい情報がありました。


Pall Purchases Exclusive License to Cutting-Edge Acoustic Wave Separation Technology from FloDesign Sonics for Biopharm Application
http://www.fdsonics.com/news-and-publications/news/pall-purchases-exclusive-license-cutting-edge-acoustic-wave-separation-technology-flodesign-sonics-biopharm-application/


「バイオ医薬」の製造プロセスの効率改善、特に

Continuous」(連続的)

な製造に、欠かせない技術のようです。

Pallは、すでに保有している


「膜」
HPLC

についての技術と組み合わせることで

「バイオ医薬製造プロセスの最適化」

を狙っている/提案しているようです。


この分野で、支配的な地位を確立し

「インストールベース」
(ビジネス構想力セミナーで、取り上げました)

のビジネスが大きく展開できるでしょうか。

今後の動向を注視したいところです。


他社の動向も見ておきましょう。

例えば、GEは以下のような特許出願を行っています。

Particle sorting US 8387803 B2
https://www.google.co.jp/patents/US8387803

引用関係が、興味深いです。

GEも、ダナハーと類似の事業戦略を好む企業です。


ぶつかるのは、必然と言えます。


発明塾では、様々な公開情報を次々に探索し

「その場で、ストーリーを構築」

しながら、

「検証」

し、更に

「先へ先へ」

と、

「ストーリーを進めて」

行きます。


「バイオ医薬の製造プロセス」

において、

「事業機会を見出す」

ために

「どのような、エッジ情報を探索する必要があるか」

と考え、

「仮説検索」

を行ってみてはいかがでしょうか。




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契約は「すべての関係者の貢献に等しく報いる」ため~”アライアンスと知的財産”講座が生まれた理由

僕が個人的に大切にしている信条(原理原則)が

「公平・公正・誠実」

であることは、塾生さんには、度々伝えています。

特に、起業するメンバーは

「そんなきれいごとでは、済まされない」

と思えるような状況に、度々出会うと思いますが、その時こそ、冷静に

「原理原則」

を思い出してほしいと思っています。

で、タイトルになります。



● 知財と発明の講座「e発明塾」に、「契約」「アライアンス」の講座が紛れ込んでいる理由

実は、発明塾でしっかりと教えたいと思っていることで、あまり手が付けられていないことが、いくつかあります。

その一つが、

「アライアンスと契約」
(アライアンスのための契約)

です。アライアンスのため以外の契約に、世の中にどのような契約があるか、はさておき、特に起業するメンバーは、契約について、熟知しておくのがよいと考えています。

実は、e発明塾に

アライアンスと知的財産

なる講座があります。この講座で取りあげている事例は、元々すべて、僕が個人的に経験した事例(事件)が基になっていました。少し一般化するために、初期の講座の事例に対し、一部事例を差し替えましたが、それでも、多くの事例が、当時の経験を基にしたものです。

特に前職では、守秘義務契約、共同研究(開発)契約、業務委託、雇用契約、代理店契約、販売委託契約、サンプル提供契約、製造委託契約、売買契約、共同(特許)出願契約、顧問契約、投資契約・・・など様々な契約を起案、チェックし、またそれらの契約に基づいて業務を遂行する立場にあり、実に様々な交渉と

「トラブル」

を経験しました。教材提供に至るまでの様々な経緯から、タイトルに

「知的財産」

とありますが、内容は

「アライアンスと契約の基礎」

だと考えていただければよいでしょう。


(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムから画像を引くことにしました。
「What's so funny about Peace, Love and Understanding」
というフレーズを、契約締結の度に思い出します。
契約は、ある種の「平和」のためにあるのではないかと。
そしてその土台は、「愛と理解」にあるのではないかと。


● 契約の原理原則は「すべての関係者の貢献(労苦)に等しく報いる」こと

世の中的には、ここで

「BATNA」

とか

「交渉術」

の話が出てくるのかもしれませんが、それはそれとして、基本的知識として押さえておくとして、特に塾生/OB・OGには、原理原則を確認しておいてほしいと、思っています。

それが、

「すべての関係者の貢献(労苦)に、等しく報いる」

ことです。契約の知識が身につくと、多くの人は

「如何にして、相手を出し抜くか」

ということに意識が向きがちなようです。

そういう人を相手に契約交渉をすると、実に疲れます。そして、そういう

「疲れる」

相手が多いように感じます。しかし、そういう

「疲れる」

関係から、よい成果がでた、あるいは、そのような関係が、長続きするものになったことは、僕個人の経験としては、なかったように思えます。

僕は、契約とは

「結ぶ前に結論が出ている関係」

だと考えています。

こういうことを、ぜひ、塾生さんには、しっかりと学んでほしいと思っています。


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