「発明塾®」へようこそ!: 5月 2012

2012年5月24日木曜日

発明塾京都第85回開催報告

第85回も無事終了しました。今回も、冒頭に講義を行い、その後各自のアイデアについて討議としました。


講義では、発明のタイプについて、前回とは違う角度から話をしました。僕がよく言う「物理屋か生物屋か」というところの議論です。これまでに、3つぐらいの角度から、発明のタイプについて話しました。各自自分の強味と弱味を認識して、周りのメンバーと相互補完し、また自分の得意な手法を中心に、発明活動に取り組んでもらえればと思います。


ちなみに僕自身は、どちらのタイプもできるようになりましたが、元々は「物理屋」タイプです。今でも若干の偏りはあると思います。


では、次回もよろしく。

2012年5月17日木曜日

発明塾京都第84回開催報告

第84回は6名で開催しました。いつもどおり、上級レベルの討議の後、発明に関する講義を行い、その後各自の発明について討議をしました。


今回の講義は「発明の方法には、各自に向いたやり方がある」ということです。僕自身の経験や、企業内での多くの技術者の方への指導、および塾生を見ていて、発明が出来ない理由が幾つかに絞られ、それを解消するパターンが分かりました。


また、各自の発明の討議については、テキストを配布したTRIZ(正確にはその前身のARIZ)の思考法を取り入れてくれている塾生もおり、着想として非常に面白いものが得られていました。


次回も宜しく。

2012年5月11日金曜日

本年も京都大学理学部に寄付を行います。

昨年度の実績に基づき、本年も京都大学理学部に寄付を行います。現在申請し、手続き中です。昨年、一昨年(こちらは、私の同期有志のカンパによる)と行なっているので、問題なく受理される予定です。


・「発明塾京都」「京都大学理学部への寄付」の経緯
http://www.kyoto-up.org/archives/1085


・京都大学理学部の現状
http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/modules/tinyd0/index.php?id=5


僕自身は、様々な発明活動を通じて、「基礎科学」こそイノベーションの源泉であり、それを適切に「再発見」し、用途と意味を見出していくのが「発明塾」の意義だと考えています。一個人、一企業人、一企業の経営者、一発明家、そして一企業(TechnoProducer株式会社)として、この活動を地道に広げていきます。(それが、京都らしさ、京都大学らしさ、だと思っています。)


主旨に「共鳴」してくれる学生、それを支援したいという企業(人)も、着実に増えています。


寄付が終了しましたら、改めて報告します。関係者への御礼は、改めてその時に述べさせて頂きます。まずは、現状報告まで。


P.S.
 本件、無事寄付が終了いたしました。関係の皆様に、改めまして感謝いたします。ありがとうございました。今後もご指導とご支援を、よろしくお願いします。

2012年5月10日木曜日

発明塾京都第83回開催報告

第83回も無事終了しました。今回は、冒頭の講義は「調べる」ということについて話しました。前から感じてはいましたが、やはりほとんどすべての人が「調べる」もしくは「調べた後」どうするか、というところでつまづいているようです。


今回説明した内容で、かなり整理されたのではないでしょうか。調べる、という作業にどのような目的があるのか、先行文献を見つけた上で何をすべきなのか。ぜひ今回の内容を実践してください。


調べ方、についてはまた後日取り上げます。


討議の方は、3名の発明について討議しました。提案書を書く中で、発明を整理し、構造化し、再構築することになります。着想も大切ですが、その後の論理的作業によって、発明は洗練され強化されることを考えると、提案書を書くという作業が、発明行為の一つの重要な要素になります。このあたりは、参考図書に挙げている阿刀田氏の本にも書かれています。


頭の中で漠然と考えて終わりにせず、提案書を仕上げることをひとつの目標にして、今後も発明活動に取り組んでください。その作業の中で「問題解決能力(課題解決力)」の本質的な要素である、論理的思考力、批判的思考力、表現力、技術的知識が身につきます。


では、次回も宜しく。