「発明塾®」へようこそ!: 9月 2011

2011年9月29日木曜日

発明塾京都第56回開催報告

今回は5名参加でした。前半は、持ち込まれたアイデアを討議し、後半はブレストを行いました。これまでのブレストの方法をすこしブラッシュアップして行いました。

切り口として面白そうなものを2つ取り上げました、それぞれ、ある程度可能性が見えてきたのではないでしょうか?

ここからさらに、調査し、アイデアを出し、各自で深堀してください。

あと、今日は世界各国の特許制度、特に国際出願(特にPCT)について勉強しました。
といっても、細かいところは各自で勉強しておいてください、ということではありますが。

ではでは、次回も活発な議論を期待します。

2011年9月24日土曜日

発明塾東京第63回開催報告

第63回も無事終了しました。

今回は、一名の割と煮詰まった?発明提案書、一名のアイデアレベルの提案書を取り上げました。

前者は、マーケットをどこにするかという、いわゆる技術マーケティング問題に落ち込んでいました。今回改めて討議し、突破口が見えました。あとは調べてもらうだけです。

後者は、もう少し広げる必要があるのと、課題や原理を深堀りする必要があったのですが、時間の関係でとりあえず広げました。これを元に各自が深掘りしてくることを期待します。

「先行技術調査」がピンと来ていなかった人がいましたが、4月以降毎度やっていた「因数分解」でキーワードを抽出し、そのキーワードで特許検索をかけるところから始まります。因数分解、散々やりましたから、できますよね。できない人は「日々」練習を。

次回も活発な討議を期待します。

では。

2011年9月22日木曜日

発明塾京都第55回開催報告

今回は8名参加で開催しました。そろそろ夏休み気分も終わりでしょうか。

さて、今回は以前にアイデア出しを行った発明を簡易SRにまとめてきてくれた塾生さんのアイデアと、他2名のアイデアについて討議しました。

集団で討議するためには、ある程度的を絞る必要があるのと、全員が一から調べていてはきりがないので、各自で予備調査を行って来て貰う必要があります。それを共有して「よーいドン」です。全員の時間を使うわけですから、準備は必要です。

また、今回は採択された発明の一つがちょうど出願されるタイミングなので、米国の特許制度などについても少し話をしました。

まぁ、特許制度に関する本は巷に溢れているので、詳しくは各自勉強しておいてください。塾では、米国特許に特有の部分、米国の制度の根底にある考え方(発明者=個人、権利、正しい手続きを重視する)について触れました。

日本にいると、なぁなぁで過ごしてしまいそうな部分ですが、皆さんが今後は世界に活躍の場を求めると考えると、グローバルスタンダードを今のうちから理解しておくことは必要でしょう。もちろん、日本では日本式のやり方で「上手く?」やればいいと思いますが。

では、次回も活発な討議を期待します。

2011年9月15日木曜日

発明塾京都第54回開催報告

第54回も無事終了しました。毎週やっていたとしたなら、ちょうど一年が過ぎ、2年目に突入したわけです。

さて今回は4名の参加者で、前半は持ち込まれたアイデアの討議、後半はアイデア出しを行いました。

アイデア出しをするときは、どういう発明が求められているのか、その分野が今どこまで進んでいるのか、をしっかり理解しておくことが重要です。

的はずれなことを考えても、誰かがすでに考えていることを一生懸命考えても、報われません。しっかり準備をして討議に臨みましょう。

PCさえあれば、世界中の論文や特許を調べることができるのです。これを使わない手はありません。問題を解く前に問題をしっかり理解する。課題解決の基本ですね。まずは基本を徹底しましょう。

2011年9月10日土曜日

発明塾東京第62回開催報告

今回は、京都組1名も参加して開催しました。

一名のアイデアについて、その原理等を理解しながら発展性を討議しました。(内容が書けないから具体性に乏しい説明で申し訳ないのですが)

また、もう一名はアイデアまで至らないがあれこれ考えてきた、という感じだったので、それを元に再度アイデア出しを行いました。

二つとも、結果的には面白い切り口に至ったのではないでしょうか?

今回は「みんなで考える」方式でやってみましたが、アイデアを出す効率はこの方法が一番高い気がしますので、今後もしばらくこれでやってみたいと思います。

ではでは。

2011年9月9日金曜日

発明塾京都第53回開催報告

京都は今回で53回でした。一年近く来ているメンバーに関しては、かなりこなれてきたことを感じた回でもありました。

今回は、できるだけ時間内に形にする(発明を作ってしまう)ことを意識して進めました。一定の時間内に全員個別に特許分析、マインドマップ作成、結果を共有しさらにアイデア出し、候補選定し詰めの作業へとすすめました。

結果としては、1件、面白くかつ実現可能なアイデアについて、発明提案書を書けるレベルまで詰めることができました。

何事もそうですが、集中してやることが重要ですね。

では、次回

2011年9月2日金曜日

発明塾京都第52回開催報告

京都は2010年9月から定期開催なので、ちょうど1年ですね。継続参加している塾生は、相当力がついたのではないでしょうか。

さて、今回は1名の塾生さんの発明提案書(作成中)を元に、アイデアの創り方を説明しました。主に「進歩性」に着目しました。

進歩性に関する説明は、これまで何度も説明していますが、山口大学の佐田先生の資料を元に(というか読んでもらい)行いました。

・山口大学佐田先生の資料

理解するのに法律の知識も技術の知識も必要ありませんので、よく読んで、自分なりに要旨をまとめて理解を深めてください。今後は、新メンバーもこれが理解できている前提で、発明塾は進みます。(わからない点は、調べるなり質問するなりしてください)

進歩性がわからないと、アイデアを思いついても、それが特許になるのか判断できませんし、特許になるところまでブラッシュアップすることもできませんので、ここは必須の通過点になります。

発明塾では、特許になる発明、というのを一つの大きなマイルストーンにしていますので、進歩性がわからなければ先に進めない、ということになります。(なぜ特許になる発明が重要なのか、は、すでに参考図書で挙げている、小川先生や妹尾先生の本に詳しいので委細割愛。読んでもわからない人は質問ください。)

もっとも、本当のトコロは、進歩性が理解できればいいアイデアがどんどん出せる、ということなのですが。。。

最後に、塾生の一人がまとめてくれたメモを添付します。もちろん、これは彼なりの理解なので、鵜呑みにしないように。これらのことが、どこにどう書いてあるのか、ホンマなのか、というところから入るといいでしょう。何度も言いますが(何度も言うのは嫌いなのですが)「自分でまとめて」ください。それが理解への近道です。

では。

>>>塾生さんのメモ 

1.新規性がある(公知になっていない(ググって出たらアウト,著作物も含む)
2.進歩性がある

既存の人々では容易に到達できない理由があること
(=最も近い類似の特許との相違点があり,結果ブレイクスルーが存在すること

進歩性を出せる三つ
・目的(課題の新しさ
・構成(新結合
・効果(効果の顕著さ

権利の交渉においては発明を創出した履歴(研究ノートなど)が重要

教訓
 特許は技術力だけではない
 ・目的の意外性(マーケットの創出
 ・効果の顕著性
 ももちろん進歩性に含まれる

「構成の実現困難性」を克服するのが技術