発明塾 塾長代行 の、小塚遼(おづかりょう)です。
以前の記事でお話しした通り、発明塾の立ち上げに関わったきっかけの一つに
「Qualcomm」があります。
私が Qualcomm の History に「感動」した理由は、
✔ デジタル無線通信技術において、世界を変える発明を創出した点
(Qualcomm Japan の HP には、「発明」のページがあります)
✔ 技術の「独占」×「普及」という、一見両立しえないことが実現できるビジネスモデルを作ったと考えられる点
✔ そこで得た利益を再投資し、人類に必要な技術を「実現可能に」しようとしている点
(Qualcomm は、自らを「Enabler」と称しています)
です。
Qualcommのビジネスモデルについて、例えば、以下のスライドが参考になります。
図1 Qualcommの「イネーブラーBiz」
(Qualcomm 社 資料より)
Qualcomm の「イネーブラーBiz」に関しては、塾長の楠浦が執筆した
が参考になります。
●遠隔医療の普及に向け、「ビジネスモデル」のアイデアが求められている
さて、前回の記事では、低侵襲医療に関する企業である、
・朝日インテック株式会社
・日本ライフライン株式会社
を取り上げました。
発明塾では、「最も重要な課題」が山積する分野として、
医療分野に注目し、継続的に未来予測を行っています。
その中でも注目している分野が、
「遠隔医療」
です。
現在、発明塾では
「BluePrint For Innnovator」
(未来創造設計書)
を作成し、遠隔医療、特に
について、アイデア創出を行っています。
●遠隔医療における QualcommLife の狙い
さて、BluePrint For Innovation を作成する過程で、
Qualcomm の子会社である、QualcommLife の取り組みに注目しました。
まず、以下 Qualcommlife HP にある図を見てください。
図2 QualcommLifeが想定しているビジネスエコシステム
(Qualcommlife HPより引用)
「なんか似た図を見たことあるぞ?」
と思いました。私だけでしょうか。
図1内の右下にある図と似ているな、と一目見た時に思いました。
図2 は、遠隔医療に使用する様々なデータを、安全にやりとりするためのプラットフォーム
を示しています。(詳細はこちら)
さらに、以下2つに着目しましょう。
① 図2に記載してある、「2Net Hub」に関する特許
の記載を以下に引用します。
「The associated remote server based service platform services may provide drivers for various electronic medical or fitness devices, store and forward data, and provide remote access to the various electronic medical or fitness devices.」
「The associated remote server based service platform services may provide drivers for various electronic medical or fitness devices, store and forward data, and provide remote access to the various electronic medical or fitness devices.」
動画1 医療情報をフル活用する
(capsuletechのHPより)
詳細に見ていくと、QualcommLife は、
遠隔医療、病院で得られるデータ活用の「ハブ」を目指しているように見えます。
どうやら QualcommLife は、遠隔医療や医療データ活用の分野において
Qualcomm お得意の、「独占」×「普及」= Enabler
を目指しているように見えるのですが、どうでしょうか?
●「発明研究所」で、遠隔医療の先読みを行う
さて、上記で QualcommLife の「遠隔医療」分野における取組みを、簡単に紹介しました。
発明塾では、上記以外にも様々な企業や技術について分析を行い、
遠隔医療分野の「先読み」を行っています。
BluePrint For Innovation(未来創造設計書)
✔ 発明に興味がある
✔ 脳機能疾患における問題を解決したい
✔ 上記の分野で投資先を探したい
という学生さんは、こちらを御覧ください。
また、発明塾の考え方を理解するために、「発明研究所」に関する記事もご覧ください。
※入塾資格は、「この分野で、発明/アイデア創出に取り組みたい」「この分野の新規事業に、近い将来、経営者として関わりたい」「この分野に投資したい」「この分野に取り組む、よい議論ができるよい仲間がほしい」という大学生です。
小塚 拝