● 「先行技術検索」が、すべて
ベテラン塾生やOBOGは、
「耳タコ」
だと思いますが、
「先行技術との差分を、発明と捉え、強化し、再度、先行技術を調べる」
(突破 と 発明の本質把握)
を、愚直に繰り返しせば、
「かなり効率的に」
アイデアが、提案できるレベルの発明になります。
ここで
「仮説検索」
を駆使することになります。
テクニックや基本的な考え方の習得は、それぞれのリンク先でしっかり訓練を。
● 「数字」から「仮説」が立つか
今回読んだ Resmed は、「睡眠」「呼吸」をキーワードに、急成長中の企業です。
まず、基本的な数字を確認しながら、IR資料を読むための「仮説」を立てます。
正確には、
「数字の分析」
から、
「IRを読む際の、KSQ」
(こうなってるんじゃないかと思うけど、それってどこに書いてあるかな?)
を立て、
「KSQに従って、IR資料を読み解き、また、確認する」
になります。
価格下落の原因は・・・?
モーニングスターで10年の数字をどう読むか、PER、PBR、PSR etcをどう使い分けるか、投資家がどう見ているかを「どう読むか」、過去推移や同業との比較など、基礎的な
「数字の見方」
について、
「実際に、楠浦がどう読んでいるか」
解説しながら、読んでいきました。
例えば、
「財務レバレッジ」
の変化が何を意味するか。
ROEは、財務レバレッジに左右される指標ですので、経営指標として読む際には、
「その裏」
を見ながら、読む必要があります。
今回は、
「ほぼ全額借り入れ」
で、
「ソフトウェア企業」
を買収したであろうことが、数字だけからわかる、ことを示しました。
(事実そうでした)
まず、
「こういう数字であるということは、こういう経営の実態なのではないか」
という仮説を立てないと、短時間で多くの企業について、投資対象として適切かどうかスクリーニングすることは不可能です。
つまり、
「数字(通知簿)」
から、
「経営のシナリオ」
を読むわけです。
(過去はもちろん、「未来」も*)
PL、BS、CFの相関や、各指標の相関はもちろんですが、
「どういう経営上の施策を打つと、どの数字がどう変わるか」
を、
「実際に経営しているつもりで」
シミュレーションしながら、見ていきましょう。
そのうち
「経営したくなる」
でしょう(笑
数字の見方について、僕は20代に学んだつもりでしたが、
「こういう数字の企業って、たぶんこうなってるんだよな」
のような実感としてわかるようになったのは、30代に入ってからでした。
まぁしかし、それでは遅い気がしました。
20代でチャンスを掴みたい、という塾生・OBOGは、今回の
「結果を出しながら腕を磨く」
機会を、うまく活用してください。
楠浦 拝
* 「未来」は意外に重要で、「数字がこうなったらダメ」「今はダメだけど、数字がこうなったら、投資適格」のように、「事前に基準を決めておく」ことで、「素早い投資意思決定」が可能になります。数字(決算報告書)が出てから、読んであれこれ考えていては、間に合わないことが多いので。