まず「集中講義」とは何か。英語では、intensive session です。日程が集中しているのではなく、皆さんが「集中して取り組む」ということです。誤解がないように。
いつも言っていることですが、単に勉強したい人は発明塾には向いていません(僕はこれを「お勉強」呼び、その人を「お客さん」と呼びます)。お客さんは不要です。結果を出す、という強い意志で望んでください。
発明塾のポリシーは、マッキンゼーと同じ Up or Out. 成長なき者は去れ です。肝に銘じる事。
互いに切磋琢磨し、結果を出し、後世につなげ、世界を変える。
そのバトンリレーに参加する覚悟のあるものだけが、入塾資格を得ます。
>>>初日のPointとしては以下が挙げられます。
・特許検索にはブール演算(中学3年生レベルですね)が、完全な理解が必要。
・厳密に言語化することで、思考と作業が分けられる。作業の手順は、思考により明確にし、思考実験で検証してから始める必要がある。
・演繹的作業(ロジックによる証明)と、帰納的作業(実験的証明)を、ある所でスパっと切り替える必要がある。
・3名より2名のほうが議論が深まる。
・一字一句繰り返せるぐらい、注意深く聞き、記憶する必要がある。
・わからないことがメモできていないと、永久に成長できない。
>>>
2日目のPointを挙げておきます。
・全ては観察から始まる。すでにあるものを知り尽くさずに、まだ無いものは考えられない。ソラでスケッチできるぐらい観察する。
・複数人の観察結果を用いることで、観察結果の網羅性をあげる。
・観察結果を法則化する。
・複数人で法則化(パターン認識)を行うことで、可能性を広げる。
・課題への上位概念化
・新たな課題を見出す
すこし曖昧にしていますが、各自、この2日間「一言一句」漏らさずメモした内容を、自分なりに整理し、反省点を書き出し、出来なかったことをできるようになるまで徹底的に行うこと。
積み残した「進歩性判断」「スケッチ」は、また時間を見て行いましょう。
では。
「世界的規模の課題解決に取り組む」学生と共に、2010年に設立しました。
今後も、「未来予測」「発明」「投資」を通じ、世界的規模の課題解決へに取り組み、継続的に有為な人材を輩出することを目指します。
(「発明塾」は、運営元であるTechnoProducer株式会社の登録商標です)
2012年3月31日土曜日
2012年3月29日木曜日
発明塾京都第78回開催報告
今回は、事前討議X3、続きもふくめ、塾内で2件のアイデアを討議しました。
討議を通じて明確になったのは、各自が「上位概念化」の訓練ができていない、ということでしょう。これができないと、個別の雑多な情報に埋もれてしまうことになります。
抽象度を上げることで、議論が整理され、ポイントが絞られ、また遠くへ行くこともできるようになります。
発明(技術)の場合、上位概念化は「課題」へと行わねば意味がありません。発明、とは課題の発見だからです。
各自残り少ない春休みに、毎日時間をかけて、しっかりトレーニングしてください。
討議を通じて明確になったのは、各自が「上位概念化」の訓練ができていない、ということでしょう。これができないと、個別の雑多な情報に埋もれてしまうことになります。
抽象度を上げることで、議論が整理され、ポイントが絞られ、また遠くへ行くこともできるようになります。
発明(技術)の場合、上位概念化は「課題」へと行わねば意味がありません。発明、とは課題の発見だからです。
各自残り少ない春休みに、毎日時間をかけて、しっかりトレーニングしてください。
2012年3月28日水曜日
第1回「発明塾式発想法ワークショップ」開催報告
東京で本年より新たに開催となった第1回「発明塾式発想法ワークショップ」が、無事終了しました。参加いただいた方、ありがとうございました。
「たのしかったです」
とのことでしたので、まずは良かったかなと思います。見たところ、普段からこのような考え方に慣れている人、慣れていない人、いろいろいたような気がしますが、皆さん熱心に取り組んでいただきました。
「たのしかったです」
とのことでしたので、まずは良かったかなと思います。見たところ、普段からこのような考え方に慣れている人、慣れていない人、いろいろいたような気がしますが、皆さん熱心に取り組んでいただきました。
2012年3月22日木曜日
発明塾京都第77回開催報告
第77回は、1名の簡易SRと一名のMMをベースに議論を行いました。二人とも、こつこつとまじめに取り組んでくれているのでは無いでしょうか?
また、後半はアルトシューラーの理論に基づき、先行分野の技術(特許)調査、分析を行いました。特許をどう読むか、非常に重要なスキルですのでしっかりと身につけてください。
いつも言っていることですが「課題への上位概念化」と「技術の素因数分解」です。
次回は、今回の討議を基に各自がアイデアを考え、持ち込まれることを期待します。
では。
また、後半はアルトシューラーの理論に基づき、先行分野の技術(特許)調査、分析を行いました。特許をどう読むか、非常に重要なスキルですのでしっかりと身につけてください。
いつも言っていることですが「課題への上位概念化」と「技術の素因数分解」です。
次回は、今回の討議を基に各自がアイデアを考え、持ち込まれることを期待します。
では。
2012年3月16日金曜日
発明塾京都第76回開催報告
@京都第76回も無事終了しました。
今回は、事前討議1件、アイデア討議1件、マインドマップ持ち込み2件(討議には至らず)、と各自それぞれよく頑張ってきてくれました。個人の作業をしっかりやってこその討議なので、場に貢献できるように、「発明塾以外の時間」をしっかり過ごしてください。
さて、今回の討議で感じたことは「発想法」の威力かもしれません。学生さんから非常にいいアイデアが一件出ました。彼は、それを実現できる「技術」は知りませんでしたが「思考演算」で解を導き出しました。「方法論」を訓練している強みかもしれません。
こういうケースはそうそうあるわけではありませんが、目のあたりにすると、「思考演算」の重要性を痛感します。非常にいい例だと思いますので、各自反芻して、自分の方法論として活用してください。
では。
今回は、事前討議1件、アイデア討議1件、マインドマップ持ち込み2件(討議には至らず)、と各自それぞれよく頑張ってきてくれました。個人の作業をしっかりやってこその討議なので、場に貢献できるように、「発明塾以外の時間」をしっかり過ごしてください。
さて、今回の討議で感じたことは「発想法」の威力かもしれません。学生さんから非常にいいアイデアが一件出ました。彼は、それを実現できる「技術」は知りませんでしたが「思考演算」で解を導き出しました。「方法論」を訓練している強みかもしれません。
こういうケースはそうそうあるわけではありませんが、目のあたりにすると、「思考演算」の重要性を痛感します。非常にいい例だと思いますので、各自反芻して、自分の方法論として活用してください。
では。
@京都のアイデアが特許化決定!
すでに一部の塾生さんには連絡済みですが、@京都発のアイデアが一件特許化されることとなりました。発明者は、@京都を引っ張る存在の塾生さんでしたので、その結果がきちんと実績として残ったことが、とても嬉しいですね。
他メンバーも、毎週しっかりと考えることで、実績を出しましょう。
他メンバーも、毎週しっかりと考えることで、実績を出しましょう。
2012年3月9日金曜日
発明塾京都第75回開催報告
@京都の第75回も無事終了しました。
今回は、マインドマップの持ち込み、アイデアの持ち込み、発明提案書の持ち込みともりだくさんでしたので討議できる時間が限られてしまいましたが、個別でみっちり討議したい人は事前に「個別討議」時間を設けているので、そちらに持ち込んでください。「詰問答」をしないと発明は完成しませんので。
さて、今回はいつもに増して収穫が有りました。
・いい発明、良い発明提案は「課題の設定」「課題の経緯」がしっかりしている。
・発明はJustIdeaをどう発展させるかにかかっている。
・調べまくるしか無い。
・そして、調べるとだいたい「ある」。
という、発明の基礎が再認識できたのではないでしょうか?僕にとっての収穫は、僕が五月雨的に教えている(もちろん、わざとそうしているわけですが)発明手法を自分の中で再構築し、つかいこなし、継続的にいい着想を得る人が出てきたことです。1年半ぐらいでそこに至っているので、ひとつの目安かもしれません。(毎週3時間で1年半+各自の時間、これが長いか短いか)
Twitterで書きましたが、僕がコマツ時代に尊敬していた「上司の一人」(指導いただける上司が3名?いるという複雑な組織でしたが)が、僕と毎月面談をしてくれていたのですが(これも重要で、僕も前職時代に毎月部下と面談していました)、
・「この人はすごい」という設計者を一人選べ
・その人のスキルを要素分解せよ
・それぞれの要素について、現時点で(及び毎月)その人の何%のところにいるのかを計測せよ
・それを半年後に何%に引き上げるのか決めよ
・さらに月毎に目標を定めて、毎月の計測結果と対比せよ
・それをもとに、毎月の業務目標、注力業務、学習目標を定めよ
という指導のもとに、設計者としての「仕上げ」をすることが出来ました。その目標を達成するために、経験の少ない業務を積極的に引受、業務時間後に停電状態(当時のコマツは定時を過ぎると電気が真っ暗になる)の中、工学書を読みあさるはめになりましたが・・・。
ではでは、また来週。
今回は、マインドマップの持ち込み、アイデアの持ち込み、発明提案書の持ち込みともりだくさんでしたので討議できる時間が限られてしまいましたが、個別でみっちり討議したい人は事前に「個別討議」時間を設けているので、そちらに持ち込んでください。「詰問答」をしないと発明は完成しませんので。
さて、今回はいつもに増して収穫が有りました。
・いい発明、良い発明提案は「課題の設定」「課題の経緯」がしっかりしている。
・発明はJustIdeaをどう発展させるかにかかっている。
・調べまくるしか無い。
・そして、調べるとだいたい「ある」。
という、発明の基礎が再認識できたのではないでしょうか?僕にとっての収穫は、僕が五月雨的に教えている(もちろん、わざとそうしているわけですが)発明手法を自分の中で再構築し、つかいこなし、継続的にいい着想を得る人が出てきたことです。1年半ぐらいでそこに至っているので、ひとつの目安かもしれません。(毎週3時間で1年半+各自の時間、これが長いか短いか)
Twitterで書きましたが、僕がコマツ時代に尊敬していた「上司の一人」(指導いただける上司が3名?いるという複雑な組織でしたが)が、僕と毎月面談をしてくれていたのですが(これも重要で、僕も前職時代に毎月部下と面談していました)、
・「この人はすごい」という設計者を一人選べ
・その人のスキルを要素分解せよ
・それぞれの要素について、現時点で(及び毎月)その人の何%のところにいるのかを計測せよ
・それを半年後に何%に引き上げるのか決めよ
・さらに月毎に目標を定めて、毎月の計測結果と対比せよ
・それをもとに、毎月の業務目標、注力業務、学習目標を定めよ
という指導のもとに、設計者としての「仕上げ」をすることが出来ました。その目標を達成するために、経験の少ない業務を積極的に引受、業務時間後に停電状態(当時のコマツは定時を過ぎると電気が真っ暗になる)の中、工学書を読みあさるはめになりましたが・・・。
ではでは、また来週。
2012年3月4日日曜日
発明塾東京第70回開催報告
第70回も、最近の通例でSKYPE討議を行いました。
詳細は割愛しますが、1つだけ言えることがあります。それは「マインドマップを作って満足しないこと」です。MMはあくまでもツールに過ぎません。情報やアイデアを整理し、新しい切り口や攻めどころを探る。それをやらないなら、作る意味はないのです。
綺麗な絵を作って満足する、という習慣は捨てなければなりません。絵ではなく、結果を出さねばらないのです。そのためには、どんどん「深堀り」していく必要があります。
マインドマップのレベルで「ウロウロ」していてはダメなのです。
詳細は割愛しますが、1つだけ言えることがあります。それは「マインドマップを作って満足しないこと」です。MMはあくまでもツールに過ぎません。情報やアイデアを整理し、新しい切り口や攻めどころを探る。それをやらないなら、作る意味はないのです。
綺麗な絵を作って満足する、という習慣は捨てなければなりません。絵ではなく、結果を出さねばらないのです。そのためには、どんどん「深堀り」していく必要があります。
マインドマップのレベルで「ウロウロ」していてはダメなのです。
2012年3月1日木曜日
発明塾京都第74回開催報告
第74回も無事終了いたしました。
今回は、一名のマインドマップを元に「Justアイデア」「面白い情報」からどのようにして「切り口」を得、更に次の発想につなげるか、という話をしました。
Justアイデアの本質を抽出する作業(上位概念化)から始まります。世の中の大半の自然現象を分析するのに、大学でしか習わないような複雑な法則や式が出てくることはまずありませんので、中学・高校の数学・物理・化学を理解していれば、それを駆使すれば、たいていのアイデアや現象の本質は抽出できます。たとえばロゲルギストの「物理の散歩道」などを読めばわかります。
次回もよろしく。
今回は、一名のマインドマップを元に「Justアイデア」「面白い情報」からどのようにして「切り口」を得、更に次の発想につなげるか、という話をしました。
Justアイデアの本質を抽出する作業(上位概念化)から始まります。世の中の大半の自然現象を分析するのに、大学でしか習わないような複雑な法則や式が出てくることはまずありませんので、中学・高校の数学・物理・化学を理解していれば、それを駆使すれば、たいていのアイデアや現象の本質は抽出できます。たとえばロゲルギストの「物理の散歩道」などを読めばわかります。
次回もよろしく。
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