「発明塾®」へようこそ!: 5月 2020

2020年5月23日土曜日

結局、「特許検索」の巧拙が、「発明」の明暗を分ける~発明塾第563回

5月3日分の報告です。

楠浦は参加しておりませんので、討議記録(討議ログ)を見て気づいたことを、コメントしておきます。


● 結局、「特許検索」の力が、「発明」の肝になる ~ 「発想法」よりも・・・

いつも言っていますが、過去、楠浦が毎週指導していて

「おおよそ、6カ月」

で、発明が

「分野を問わず、スムーズに」

できるようになります。

「分野を問わない」

ことは、非常に重要で、発明塾で最も重視している指標の一つです。

「発明が出せない分野がある」

ということは

「知識に頼っている」

ということになる、と僕は考えているからです。

実際、僕の発明は

「内燃機関、風力発電、半導体、光学樹脂、光学フィルム、細胞培養、ロボット、Liイオン電池、太陽電池、土壌浄化、水質検査、医療データプラットフォーム、教育IT・・・」

など、多岐にわたりますが、どれ一つとして専門家ではありません。
(内燃機関については、一応、専門家だとしてもよいかもしれませんが・・・)


● 「6か月」が、上達の一つの目安

ちなみに、

「6か月」

は、以下でも触れていますが、学生さんにとって

「迷いながら」

も、自身の方法を確立する上で、必要十分な時間/期間だと考えています。

目の前の「1つ1つ」に集中する/逆境をアドバンテージに変える~発明塾第363回(投資部第14回)/第364回

高校生だと、もう少し長くなる印象があり、また、社会人では、2週に一度になることもあり、事前準備含め、4-5カ月程度が現状です。これ以上の時間/期間は、

「まじめにやってもらえれば」

不要です。

当日のログを見る限り

「検索式の作り方」

に対する、基本的な理解が足りていなかったようです。

教えていないと言えば教えていませんが、ブール演算を知っていれば、自力でたどり着ける範囲だと考えています。


 
「奇跡の教室」(映画)を見まして、
「シモーヌ・ヴェイユ」の回顧録を読みたいなと、購入しました。
(まだ読んでません)


● 「特許検索」の基礎知識は、理系大学生(たぶん高校生にも)に必須

特許検索に特有の問題も、初学者には、無視できないかもしれません。これまで、特許検索に関しては、e発明塾の特許情報分析の講座である

開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用

だけを利用してもらっていましたが、今後、

特許情報の検索と活用(初級)

も、人によっては利用してもらう必要があるのかもしれません。

この程度のことは、今後、理系の学生は

「大学」

でみっちり習うことになるでしょうから、当面は、ということになるかもしれません。

これからの世の中で、

「特許を調べられない理系学生」

というのが、ちょっとイメージできません。自身の卒業研究、何を参考にしてどうやって進めるの?という感じです。論文は、特許の

「一桁下」

の数しか出ていませんから、科学技術情報として、論文しか調べないのでは、非常に限定的な情報しか得られない、ということになります。
(論文は、ともて大事ですけど・・・)


あまり脱線してもいけませんので、今日はこれぐらいで。



楠浦 拝



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2020年5月1日金曜日

「塾長」の最後の役割は「心理的安全性」を担保する「警官」役~10年を振り返り、11年目をスタート(発明塾第555回/第556回/第557回/第558回/第559回/第560回/第561回/第562回

3月26日、および、4月5日、9日、12日、16日、19日、23日、30日の開催報告になります。

楠浦は直接参加していませんが、討議ログは(一部)見ている、という状況です。

にもかかわらず、新たに参加したメンバーも、

「とても良い発明」

を出しています。


弊害として、

「発明塾の考え方をよく理解していない人が、議論をかき乱す」

という事象も出ていますが、そこは、僕の責任で迅速かつ厳格に対応しています。

僕が一番嫌いな

「不毛な議論」

には、今後も迅速に対応します。


これは、僕に残された、

「塾長」

としての、最後の役割だと認識しています。
(「心理的安全性」を担保する「警察」の役割)


僕が参加しない形式での運営は、次のステップへの準備のためであることは、以前にどこかに書いた通りです。

次のステップが何か、については、タイミングを計っているところですが、おそらく近々発表できると思います。

1年ほどかけて準備してきたことですので、特に大騒ぎはしません。

皆さんご存知の通り、これが、僕のスタイルです。
(中身のないアピール、PRをしない)

中身がない段階での注目は

「害でしかない」

というのが、僕が前職で学んだことです。
(周りが騒がしくなり、中身に集中できなくなります)


ちなみに、3月の中旬ごろに、11年目に突入していますので、一見、5月1日は節目でも何でもありませんが、後々

「今日(正確には昨日)が、節目だったんだ」

ということは、OBOGには見えてくると思いますので、またその時に。


とにかく僕は、中身のない大騒ぎ(こういうこと始めました!でも中身はない!)が、とても嫌いなんです。

ある種の企業の経営には必要かもしれませんが、僕には、人生の無駄でしかないと思えてしまうからです。



「最高の脳で働く」
原書読んでましたが、復習兼ねて日本語訳を購入。
いつも言ってることが書いてあります。
なら買う必要ないか・・・。


●「発明塾」@東京

先行して開催していた東京のもっとも古い記事を、以下に掲載しておきます。

発明塾@東京 第11回開催報告
https://edison-univ.blogspot.com/2010/06/

場所や時間の制約があり、また、当時は3G回線ということで、僕がWIFI端末を3台ぐらい持ち歩いてた時期ですね。歩くWIFIステーションでした。懐かしい・・・

参加期間が短い人が多いのが東京の特徴ですが、であるにもかかわらず、当時の参加者とは、いまでも(意外に)繋がっており、

「そういうもの」

だということを感じます。所属(参加)期間が短かった方も、今後も、遠慮なく声掛けください。

今後、OBOG会活動に、ある程度の資源を配分していく予定です。


●「発明塾」@京都

発明塾=京都、というイメージが強いですが、それは僕が、そうしてきただけの話です。

当時、立命館大学のMOT講義の非常勤を担当しており、また、京都大学でもいくつか講義を持っていたので、(東京に住んでいるにもかかわらず)京都を軸に活動する方が、いろいろやりやすかった、ということです。

もちろん、僕の母校である 学校法人立命館 および 京都大学 の方々のご理解ご支援によるところも大きく、改めて、関係者の皆様に感謝申し上げます。

母校出身者の

「発明家」(というか、変な人)

ということで、学生さんも温かい目で見守ってくれた、ということもあると思います。

参加した学生さんはもちろん、少しでも興味を持ってくれた皆さんに、本当に感謝しております。

京都に関しては、既に名前が出ている人でいうと、Sugano さん、Ozuka さん、Yasutomi さんが、積極的に引っ張ってくれましたが、名前を出していない長期在籍の塾生さんも、みな等しく貢献してくれたと感じています。名前が出ない方が平穏な人生が送れますから、出しません。50ぐらいになったら、僕の言ってることがわかると思います。

京都の初回は、以下ですね。

(発明塾@京都 第1回開催報告)
https://edison-univ.blogspot.com/2010/07/1.html



その後、オンラインに移行し、京都や東京という

「地域」

の区別は意味をなくしました。当り前です。

発明塾は

「世界の頭脳をつなぐ」

ための仕組みだからです。

僕が

「世界中の発明家と一緒に発明をしてきた」

という経験を、皆さんが

「より進化した形で」

味わい、利用し、結果を出すように、していきます。

一歩一歩、着実に。


楠浦 拝



P.S.
ということを書いていると、恩師から電話が!
以下記事の先生です。

(恩師の叙勲を機に「弾性力学」「破壊力学」を振り返る~井上先生おめでとうございます!)
https://note.com/kusuura/n/nd91fed4da181

どうやって見つけていただいたか不明ですが、見ましたよ!というメールを、昨日頂いておりました。

もう80になられたとのことですが、お声を拝聴する限り、まだまだお元気そうでした。



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