「発明塾®」へようこそ!: 発明塾東京 第50回開催報告

2011年7月24日日曜日

発明塾東京 第50回開催報告

東京第50回も無事終了しました。

今回は2名の塾生さんのアイデアを討議しました。

土曜日と同様に、各自のアイデアを元に類似技術、一番近い技術を探す事から始めました。正確には、探し方、でしょうか。

調べ方の具体的な手順は、詳しい討議経緯(SKYPEでのやりとり)に書いていますので、ぜひこれを自分で「なぞって」、類似技術調査、先行技術調査に習熟してください。今回は、割と詳しくプロセスを書いています(発明の内容に関わるので、ここには書けませんが)。

KW選び、出願人分析から、年次推移、IPC。そして、特許内の先行技術文献を探して読む、ところまで、とにかく徹底して先行技術を探すことにこだわりましょう。その過程で、課題に関する気付き、競合する技術、利用できそうな技術や発想など、実に様々な情報を得ることができます。この段階で思いついたことも、すべて書き留めておき、マインドマップ化するといいでしょう。

近い技術を見つけることで、自分のアイデアを相対化してみることができます。本質の掘り下げは、そこから始まります。

あと一つ。アイデアはできるだけ最初に「数を出」して、その中から筋の良さそうな物を選ぶようにましょう。たまたま思いついた、たった一つの「ジャストアイデア」にこだわるのではなく、マインドマップを使って、関連アイデアも含め、最初に広くアイデア出しをすること。そして、調べながら、それを補足・発展させていくこと。調べている間にも、目の前の情報がヒントになり、どんどんアイデアが出るはずです。その中から、いくつかに絞り込んで、さらに調べていくと、最初からレベルの高いアイデアに時間を割くことができます。目先のアイデアに捕まらないことです。上位概念化して、広く探っておいてから、選んでいく。この工程では、マインドマップが力を発揮します。

次回からは、アイデアに至る過程のマップも、きちんと共有しましょう。

次回は、各自の持ち込みアイデア討議+新たしいテーマでの討議(課題分析やテーマ内容の把握)にしますので、準備宜しく。

また、いつも言っていることですが、土曜日・日曜日どちらでも同じように議論ができますので、どちらか日程の合う方に出て、できるだけ討議が先延ばしにならないように注意してください。

ではでは。