発明塾Facebookでも共有しましたが、
「Moat」
という言葉が、アメリカのTech系企業やStart-Upの人たちの間で
「バズってる」
みたいですね。
たとえば、こんな記事がありました。
翻訳がぎこちない(機械翻訳でしょうか)のと、付与されているコメントも、ややピントが外れたものが多いため、投資部に参加していないOB・OG、および、企業内発明塾の方々へ、補足情報を紹介させていただきます。
● 「エコノミック・モート(Economic Moat:経済的な”堀”)」とは?
こんなことを書くと、投資業界の方に「なにをいまさら」と笑われそうですが、上記の記事に出ている
「モート(Moat)」
は、おそらく、
「エコノミック・モート(Economic Moat)」(投資業界の書籍などでは、経済的な堀、と訳されています)
のことを指している(略している)と思われます。
これは、投資情報などを扱っている
「モーニングスター社」
が開発した概念で、同社の格付け(レーティング)の基礎になっています。
開発者の一人は、モーニングスターのリサーチ部門の責任者を長く務めた
「パット・ドーシー」
で、業界ではかなり有名な方のようです。
最近は、自身の会社を持ち、「モート」の概念を発展させているように見受けられます。
Value Investor Conference でのプレゼン資料(2017)
モーニングスター社の資料によれば、彼らは
・ 無形資産
「Moat」
という言葉が、アメリカのTech系企業やStart-Upの人たちの間で
「バズってる」
みたいですね。
たとえば、こんな記事がありました。
翻訳がぎこちない(機械翻訳でしょうか)のと、付与されているコメントも、ややピントが外れたものが多いため、投資部に参加していないOB・OG、および、企業内発明塾の方々へ、補足情報を紹介させていただきます。
● 「エコノミック・モート(Economic Moat:経済的な”堀”)」とは?
こんなことを書くと、投資業界の方に「なにをいまさら」と笑われそうですが、上記の記事に出ている
「モート(Moat)」
は、おそらく、
「エコノミック・モート(Economic Moat)」(投資業界の書籍などでは、経済的な堀、と訳されています)
のことを指している(略している)と思われます。
これは、投資情報などを扱っている
「モーニングスター社」
が開発した概念で、同社の格付け(レーティング)の基礎になっています。
開発者の一人は、モーニングスターのリサーチ部門の責任者を長く務めた
「パット・ドーシー」
で、業界ではかなり有名な方のようです。
最近は、自身の会社を持ち、「モート」の概念を発展させているように見受けられます。
Value Investor Conference でのプレゼン資料(2017)
モーニングスター社の資料によれば、彼らは
・ 無形資産
・ スイッチングコスト
・ ネットワーク効果
・ コストアドバンテージ
・ 効率的な規模
の5つの視点で、モートを評価しています。
発明塾投資部でも、早い段階から、この「エコノミック・モート(Economic Moat)」の概念を取り入れ、かつ、特に我々が詳しい
「特許」
の視点から、
「モートがある」
とされる企業について、様々な検証を行ってきました。
僕なりには結論が出たので、もう満足しました。
(最近も、金融機関の方とお話をして、特許とモートについて、いろいろなお話を紹介させていただきました)
の5つの視点で、モートを評価しています。
発明塾投資部でも、早い段階から、この「エコノミック・モート(Economic Moat)」の概念を取り入れ、かつ、特に我々が詳しい
「特許」
の視点から、
「モートがある」
とされる企業について、様々な検証を行ってきました。
僕なりには結論が出たので、もう満足しました。
(最近も、金融機関の方とお話をして、特許とモートについて、いろいろなお話を紹介させていただきました)
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
投資部「座右の書」の一つです。
投資部「座右の書」の一つです。
バフェットは、グレアムに学んでいます。
● 「モートがあるビジネス」を構想する~京都大学機械系での講義/ビジネス構想力セミナー
発明塾投資部において、一定の結論と
「結果」
が出たため、昨年の
で、モートの話を取り入れ、講義を行いました。
今の若い方は本当に柔軟で、
「投資」
の話に、大変興味を持っておられたのが印象的です。
(素晴らしいですね)
また、本年3月、4月に
を開催し、
「エコノミック・モート(Economic Moat)」
の基本的な考え方、特に基本となるいくつかのモート、および
「広い堀(Wide Moat)がある事業/それを持っている企業」
について、その財務諸表やビジネスモデルも含め、具体的事例をいくつか紹介しました。
セミナーは、日々の投資を通じ得られた知見を加え、事例をブラッシュアップして、また開催する予定です。
投資部で目利きして
「広い堀」
を持つと分かった企業に、実際にヒアリングにも行っています。
やはり
「百聞は一見に如かず」
「手を汚すことで、得られることがある」
に尽きると、つくづく感じます。
僕は、基本的に、理論家ではなく実践派なので、今後も、投資部の活動を通じて
「実戦的な知」
を生み出し、必要な方に提供していきたいと考えています。
また、最近では、金融系の方との情報交換も積極的に行っています。
近い将来、いわゆる
「数理ファイナンス」
的な側面も補強していく必要があると考えています。
(それなりの知識は持っているつもりですが、実践には至っていません。アルゴリズムを用いた取引システムを開発するほどの力量が、まだないからです。しかし、それも時間の問題でしょう。)
そう遠くない将来、発明塾の運営を
「基金の運用」
でまかなう予定です。それに向けて、投資手法の開発と、ファンドマネージャの育成を進めるのが、当面の投資部のミッションになります。
ここにいたるまでの、皆様のご理解とご協力に感謝します。
今後も引き続き、ご理解とご支援をお願いします。
楠浦 拝