皆さん手慣れたもので、
「エッジ情報」
が次から次へと出てきて
「壮観」
でした。
前回「発明塾」の討議、および、ここまでの「発明塾の歴史」も振り返りつつ、以下、かんたんにコメントしておきます。
● 「大学生の可能性」に賭け、出来たのが「発明塾」
新塾生さんや、イベント参加の方には、なかなかお話しする機会がありませんので、設立当時のことを、振り返っておきましょう。
そもそも、@東京と@京都に分かれていました。
現在は、@京都出身者が大半ですが、設立当初は@東京のメンバーも、それなりに頑張ってくれていました。
@京都は、京都大学での講義を通じ集まってくれた学生さんが母体となり、現在の体制になっていますが、おおきなきっかけの一つは
✔ 「理学部」への寄付を募るTwitter
を僕が見て、理学部の学生さんに話を聴きに行ったこと、です。
僕が依頼されていた
「発明」
の仕事は、当時
「少し怪しい仕事」
(たしかに、「発明」って、少し怪しい響きがありますね)
と認識されていたようで、社会人で、取り組む人はほとんどいなかったようです。
(できないのか、やりたくないのか、正確にはわかりませんが・・・)
「アイデアを出せば、研究テーマも見つかるかも」
「予算をつけてもらえるかも」
「一部は、京都大学理学部の発展のため、寄付しましょう」
そんなやりとりから、@京都は始まりました。
「人材、アイデア、資金」
が揃う場にしたい、常にそう願っています。
ビル・ゲイツが
「大学生の問題解決能力に、大きな期待を寄せている」
と発言してくれていたことも、大きな励みになりましたね。
少なくとも発明塾では、皆さんの
「問題解決能力の高さ」
は、十分証明された気がします。
僕が、この10年ほど、多くの ”イマドキの” 大学生と接して感じることは
「はっきり言えば、はっきり返してくれる」
「きちんと指摘すれば、次回までに、必ず軌道修正してくる」
そんな学生さんが多いな、というところです。
「将来、伸びるだろうな」
そう感じることが、以前より、多くなりました。
仕事柄?、言動がはっきりしすぎて
(はっきり言わないと、組織は動きませんし、モジモジダラダラしていると、タイムアウトになってしまいますから・・・)
「傷つく」
的なことを言われたこともないわけではないですが、多くの学生さんがそういうことを言わないのは、彼らの
「伸びしろ」
のなせる技でしょうか。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
ある方から「推薦」され、再度読み直しました。
発明塾でもよく指摘している
「書く」
について、いくつか重要な示唆があり
「書き留めておくことの重要性」
を再認識しました。
ただ、さすがに古い本であり、発明塾のやり方は
この本が書かれた当時より
「かなり進歩している」
気がします。
発明塾でもよく指摘している
「書く」
について、いくつか重要な示唆があり
「書き留めておくことの重要性」
を再認識しました。
ただ、さすがに古い本であり、発明塾のやり方は
この本が書かれた当時より
「かなり進歩している」
気がします。
● 「バカにされる」アイデアこそ「育て」よう
実は、発明塾を始めるときも、
「大学生には、無理でしょう」
という声が、ごく、身近なところから出ていました。
(もっと真面目にやれと、遊んでるんじゃないと)
したがって
「バカにされる」(しかも、割と身近なところから)
アイデアは、いいアイデアではないかという
「確信」
に近いものが、僕にはあります。
他にも、
「そんなのありえない」
的な指摘があったアイデアや着眼が、その後
「大きく取り上げられるようになった」
例は、それなりに多くあります。
最近では、
「医薬製造を3Dプリンターで行い、(ある視点で)個人にカスタマイズされた医薬を提供する」
というアイデアや、その前提である
「医薬において、製剤技術上の大きな革新が起きそう」
という着眼が、それに該当します。
いずれも
「大人」
は
「そんなのありえない」
「ニーズがない」
「誰が使うの?」
のような反応で、その後うやむやになってしまいました。
(残念でした)
その後、数年が経ち・・・先日、塾生さんの一人が
「こんなんありました」
と、ドンズバの ”エッジ情報” を報告してくれました。
ガッカリすることはないと思っています。
これからも、良識ある人たちが
「そんなのあり得ない」
「バカじゃないの」
「無理」
「誰が使うの?」
「ニーズがない」
「規制が通らない」
と言うようなアイデアを、大事に育てればよいのです。
その声は
「自分の頭脳で、徹底的に考えるべきだ」
ということを、教えてくれているのです。
(何事も、他人に判断してもらってはいけない、ということを教えてくれる”声”なのです)
幸いにも、発明塾で議論をする限り
「アイデアが尽きる」
ことは、無いように思えます。
(楠浦からのレターが、無料で週に1‐3回届く、とお考え下さい)