「本を読む」
のが好きな方が、比較的多いように思います。
一方で、小塚さんが、討議の中でよく触れているように
「アウトプット」
(で、インプット”し過ぎ”の罠から逃れる)
ことも、重要です。
僕が、このBlogを書くのも
「アウトプット」
(による、知識の整理)
かもしれません。
「発明のプロセスを振り返り、ノートをつけるように」
(”発明ノート”ではなく・・・)
というのも、同じでしょう。
発明、というアウトプットも重要ですが、それを
「続ける」
ためのアウトプットも、重要です。
で、題記です。
● 読書術には「3つ」ある
以前、遅読・・・という話をしました。
切り口を変えて、3つの(僕の個人的な)読書術を紹介します。
これは、以前紹介した
「わかる・できる・続ける」
という考え方に沿ったものです。
個人的に、25年以上実践しています。
かつ、今まで、あまりお話したことがありませんでした。
(アタリマエだと、思っていたので・・・)
3つ、とは
1)新たな情報を入手する(わかる)
2)頭を鍛える(できる)
3)思考の外注先を確保する(続ける)
です。順に行きましょう。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
その後、「走行風加給」という斬新なコンセプトにもとづく
オートバイを次々に開発し、「最速」の王座に君臨し続けます。
● 新たな情報を入手する(わかる)
何の変哲もない、いわゆる
「情報収集」
のための読書です。最先端であるか、基礎であるかを問わず、一定量の読書は、この分野に割かざるを得ません。
以前の発明塾においては、この分野の読書を重視していましたが
「エッジ情報」
(仮説検索)
の考え方が普及してからは、
「発明を創出しながら、知識を身につける」
というスタイルに変化し、読書で事前に身につける、という考え方は薄まりました。
では、
「本を読まなくて良くなった」
かというと、そうではなく、以下へ重点を移してほしいと考えます。
● 頭を鍛える(できる)
小塚さんが、
「現在、まさにこれやってます」
と仰っていました。
(と、僕は理解しています)
例えば、著名な経営者の伝記などを読み
「自分なら、その時、どうするか」
「なぜ、そういう判断を行ったのか」
など、
「当時の状況を思い浮かべ、疑似体験し、思考力や判断力を養う」
「必要な知識を、”擬似的に”活用する」
ような、ある種の
「イメージトレーング」
を行います。
頭脳を鍛えるための読書、と言えます。
● 思考の外注先を確保する(続ける)
「親しい友人との対話」
を通じて、行っていました。
僕はよく、
「XXさんなら、どう考えるかな」
という
「問い」
を立て、
「自分の頭のなかにいる”他人”」
から、答えを引き出します。
これを行うために、
「多くの人を、自身の頭のなかに住まわせる」
必要があるのですが、その一部は
「読書」
を通じて、行っています。
ちなみに、僕の友人にも、同じようなことを行っている人が結構いて、中には
「楠浦さんに相談しようと思ったんだけれど、たぶん、楠浦さんなら、XXって言うと思ったので、結局、相談しませんでした」
みたいな報告が、後日届いたりします。
複雑な気分になりますが、話を聞くと
「たぶん、そういうと思う」
という結論になるので、僕は
「色々な人の頭のなかに、住まわせてもらっている」
ようです。
3つの読書、うまく使い分けてくださいね。
実は、
「べからず集」
も、
「他人を、自分の頭に住まわせる」
ためのものです。
単なるチェックリストとして使っている間は、
「漏れ」
が出ますが、
「指摘をもらった人を、頭に住まわせる」
ことができれば、漏れはなくなります。
べからず集を用いて仕事をチェックする際、
「楠浦さんなら、なんと指摘するか」
を、KSQにしましょう。
楠浦 拝
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