「発明塾®」へようこそ!: 「仕組み」を発明する ~ 技術屋が視野狭窄に陥らないために心掛けたいこと(発明塾第387回)

2017年6月23日金曜日

「仕組み」を発明する ~ 技術屋が視野狭窄に陥らないために心掛けたいこと(発明塾第387回)

今回は、持ち込み発明について討議しました。

途上国の

「水問題」

が、大きなテーマです。


「水」(Water Management)

は、投資部でも取り上げているテーマです。

強大なモートを持つ企業が、いくつか存在しますね。


さて、今回の発明のキモは、一つ一つの技術要素ではなく、

「それをどう組み合わせ、どのような目的のために用いるか」

にあると思います。


まさに設計です。


「開発せずに、まず設計せよ」

これは、技術屋として、僕が常に意識していることです。




● 「システム」として、新しい価値を提供する

一つ一つが技術要素が全く新しくなくても、

「新しいもの」

は、いくらでも生み出せます。


ちょっとしたアイデア思いついたら、まず、それが

「これまでにない、新しい価値を提供する」

ような状況を、色々考えてみましょう。


技術の細かいことはさておき、

「なんとなく、こんなところにはまりそうだな」

という

「状況(Situ/シチュエーション)」

を、ひとつ見つけることが大事です。


ここで 市場規模 という言葉を口に出すと、その瞬間に GameOver ですので、ご注意を(笑



(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「中学生」の時に、この本に出会ったら、
人生変わる気がします。




● コア技術の強みを生かせる「機会」を想像し、創造する

「状況(Situ/シチュエーション)」

探しのポイントは、今あるアイデアに含まれる、

「コア技術」

の強みが最大限いかせる機会が生じそうな

「国や地域、町、村、季節、時間帯、家族、人・・・」

などを、できるだけ具体的に想像することです。


「XXしたい人」
「XXに困っている人」

のような

「顔の見えない会話」

からは、何も生まれません。

「XX村のXXさん」

が欲しがるはず、みたいな、

「顔の見える会話」

をお願いします。





● 発明とは「新結合」~未来のアタリマエを生み出す「組み合わせ」を探す

「イノベーションとは新結合である」(シュンペーター)

を、忘れないようにしましょう。

「新たな組み合わせ」

で良いのです。


「新たな物質」
「新たな技術」

が求められてるわけではありません。


「組み合わせ」

の時に覚えておきたいのは

「将来あたりまえになるもの」(だけど、今はまだ当たり前でないもの)

と、コアになる技術を組み合わせていくことです。


今回もそうなっていましたね、


それにしても、

「Makers」

を、中3の時に読んで、工学部に入ろうと思ったなんて、素敵な中学時代ですね。

今の若い人は、本当に良い時代に生きていると思います。



楠浦 拝



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