今回は、持ち込み発明について討議しました。
途上国の
「水問題」
が、大きなテーマです。
「水」(Water Management)
は、投資部でも取り上げているテーマです。
強大なモートを持つ企業が、いくつか存在しますね。
さて、今回の発明のキモは、一つ一つの技術要素ではなく、
「それをどう組み合わせ、どのような目的のために用いるか」
にあると思います。
まさに設計です。
「開発せずに、まず設計せよ」
これは、技術屋として、僕が常に意識していることです。
● 「システム」として、新しい価値を提供する
一つ一つが技術要素が全く新しくなくても、
「新しいもの」
は、いくらでも生み出せます。
ちょっとしたアイデア思いついたら、まず、それが
「これまでにない、新しい価値を提供する」
ような状況を、色々考えてみましょう。
技術の細かいことはさておき、
「なんとなく、こんなところにはまりそうだな」
という
「状況(Situ/シチュエーション)」
を、ひとつ見つけることが大事です。
ここで 市場規模 という言葉を口に出すと、その瞬間に GameOver ですので、ご注意を(笑
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「中学生」の時に、この本に出会ったら、
人生変わる気がします。
● コア技術の強みを生かせる「機会」を想像し、創造する
「状況(Situ/シチュエーション)」
探しのポイントは、今あるアイデアに含まれる、
「コア技術」
の強みが最大限いかせる機会が生じそうな
「国や地域、町、村、季節、時間帯、家族、人・・・」
などを、できるだけ具体的に想像することです。
「XXしたい人」
「XXに困っている人」
のような
「顔の見えない会話」
からは、何も生まれません。
「XX村のXXさん」
が欲しがるはず、みたいな、
「顔の見える会話」
をお願いします。
● 発明とは「新結合」~未来のアタリマエを生み出す「組み合わせ」を探す
「イノベーションとは新結合である」(シュンペーター)
を、忘れないようにしましょう。
「新たな組み合わせ」
で良いのです。
「新たな物質」
「新たな技術」
が求められてるわけではありません。
「組み合わせ」
の時に覚えておきたいのは
「将来あたりまえになるもの」(だけど、今はまだ当たり前でないもの)
と、コアになる技術を組み合わせていくことです。
今回もそうなっていましたね、
それにしても、
「Makers」
を、中3の時に読んで、工学部に入ろうと思ったなんて、素敵な中学時代ですね。
今の若い人は、本当に良い時代に生きていると思います。
楠浦 拝
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