「発明塾®」へようこそ!: 「つい陥りがちな”ダメな企画”立案」~第318回報告

2016年1月23日土曜日

「つい陥りがちな”ダメな企画”立案」~第318回報告

今回は、OBの持ち込み「企画」を討議しました。


発明塾のメンバーは、大半が理系の学生/理系出身のOBOGです。一般的な傾向として、皆さん


「素直で真面目」(悪く言うと "世間知らず" な面がある)


だな、とつくづく感じます。



ついつい


「真面目に考える」

「型通り分析し納得する」
「誰もが理解できそうなストーリーで満足する」
「わかりやすい理屈と理論でガチガチに固めてしまう」

に偏りがち/そこで終了しがちです。



「自分が何にハマっているか」知ることから始まる。
これ、僕の意見ではありません。
シェイクスピアが度々取り上げているぐらいなので、
永遠のテーマのようです。


今回で言うと、


「小学生向けの市場は、既に飽和し激戦区なので、高校生で・・・」


のような話になっていましたが、これは、誰がどう見ても、企画という作業において


「一番ダメなパターン」


です。



先行例のフレームワーク(FW)を、


「素直に」(鵜呑み、というべきか)


そのまま使っているからです。



いや、正確に言うと


「先行例から感じた、最もわかりやすいフレームワーク」


を、自分で鵜呑みにして使っているから、が正確な表現です。



「自分で自分に騙されている」

「そして、それに気づいていない」

という、2重の罠にハマっています。



また、


「だれでも使いそうなフレームワーク」


での検討に終始しています。フレームワークは、


「捨てる」


ために使うものです。今回取り上げたテーマに


「固有性/必然性がある」


フレームワークに進化させないと、意味がありません。


一度出したアイデア、結論を冷めた目で見直し、

「イケてない」
「だれでも思いつきそう」

なら、

「スパっと」

捨てましょう。


今回も含め、皆さん、”逆張り”ができてない気がします。


「企画の本質は”逆張り”?」~第317回報告



その後の議論で、簡単な


「情報分析」


を用いて、それを打破しました。


「ありきたりなものを捨てれば、身軽になり、早く、よい結論にたどり着く」

ことが、実感できましたか?


次回、もう少し議論しましょう。



では、次回もよろしく!



※ 情報分析の話は「エッジセミナー」で、詳しく取り上げています!