今年は、コンフリクトや守秘義務の問題が無い内容/参加者の場合、積極的にOBOGも参加してもらい、
「より実践的に」
「成果創出を目指し」
進めます。
すでに一名のOBが起業準備に入っています、今後は
「続く人材/案件の創出」
「起業するOBの支援」
が、発明塾の重要な役割になるでしょう。
本書には
「経営とは”矛盾の解決”」
とあります。
おや?「発明」と同じですね。
ということは・・・
さて、今回は1名のOBの持ち込みテーマを討議しながら、
「新規事業企画の基本的な考え方」
を整理しました。
僕の個人的な経験で恐縮ですが、
「企画の本質は”逆張り”」
だと思っています。
「誰もやらなさそうなのでやる」
というのが、基本的なスタンスです。
もちろん、
「そこに機会がある、という確信を得て」
ですが。
過去の例を取り上げると、よく目利きをした上で
「専門家がダメ」
ということに挑戦すると、かなりの確率で大きなチャンスが生まれることがわかっています。
こちらの教材でも取りあげましたが、
✔ ナノインプリントの用途は、ナノインプリント専門家によれば、光学フィルムと半導体とされてきたが、そうではなかった
✔ 大手企業OBの化合物半導体の専門家によれば、「LEDのような安価なデバイスに高輝度化をもとめたりはしない。明るくしたければ、数多くつければ良いのであって、単価が上がるような改良は絶対に受け入れられない」「そもそもLEDに、高輝度が必要な用途は存在しない」「LEDは、照明にはあと10年は使えない」
(その他、専門家による様々な「常識」を覆した例は、「前提を疑え!」参照)
のような情報にもとづき、
「それを反証する証拠を集める」
ことで、完全に行き詰まっていた研究開発に突破口を見出し、大きな投資を得るところまでこぎつけました。
「できない」
と言われた時にやるべきことは、
「99%の人は出来ないと思っているが、実は出来る」
ことを証明することだ、と思っておけばよく、それが
「企画の本質」
だということです。
発明塾でよく言う、
「出来ない理由を考えろ!」
というKSQ(KeySuccessQuestion (※)が、これにあたります。
「出来ない理由(「一般的に信じられている命題=常識」の根拠)」
がはっきりすれば、
「それを覆せばいいだけ」
だからです。
「企画は逆張り」
「反対されたら、情報分析を徹底し、原理や事実を丹念に探り、反証する。できれば、大きなチャンスが生まれる」
そう、憶えておきましょう。
実は、
「情報分析も、”逆張り”が基本」
なのですが、この説明はまた、別の機会に譲ります。
※ KSQ(KeySuccessQuestion )は、TechnoProducer株式会社の登録商標です。