「発明塾®」へようこそ!: 「手堅く」は捨てる~立命館大学”発明講義”第10回から~塾長の部屋(57)

2013年11月30日土曜日

「手堅く」は捨てる~立命館大学”発明講義”第10回から~塾長の部屋(57)

立命館大学での「発明講義」(正式には「マーケティング・リサーチ」金曜日4限)は、第10回講義を終了しました。講義としては、残り5回となります。課題提出までは、2回しかありません。

今回の課題は「新しい靴を発明する」ですね。

結構、ハードルの高い課題です(それが狙いです)。

靴は、かなり成熟した商品ですから、よほど発想を「飛ばさ」ないと、「進歩性があって」「市場がある」アイデアには、辿り着かないでしょう。つまり僕は「チャレンジ」を、求めているのです。もう60%の講義は過ぎているわけですから、ここまでまじめに取り組んでいれば、落第することはありませんね。

ですから、課題提出までの残された時間で、「自分で考えうる限り、ギリギリまで攻める」ことを、要求します。


僕は基本的に、「単位認可」制度は、高等教育にとってマイナスだと考えています。

「単位が取れればいい」
「単位が取れなければ、どうしよう」

いずれの思考も、学生が何かを身につけるための、助けにはなりません。


「攻めた」ことが賞賛されるような、新しい評価の仕組みを考える必要があるでしょう。ちなみに、僕の中に、「自分なりの答え」は有りますが・・・。まぁ、他の人も言っていることで、わざわざここで言うほどのことではありませんので、割愛します。


「受けてよかった」と心から言える講義が
今の「日本の」大学に、どれほどあるのか

さて、僕からのアドバイスです。

①リーダーは、自分の能力とメンバーの能力を信じること
②常に最高の成果を目指し、ゼロベースで考えること
③「手堅く」こなしても、結局何も身に付かないことを理解すること


一応、解説しましょう。

①リーダーは、自分の能力とメンバーの能力を信じること
攻めあぐねる理由の一つが、これです。自分を信じなければ、メンバーはついてきません。また、メンバーを信じて励ますのが、リーダーの仕事です。学生時代に、体験しておくべきことです。

②常に最高の成果を目指し、ゼロベースで考えること
つまらない山であることに気づいたら、すぐに降りる勇気を持つことです。そのまま登っても、頂きの高さは知れている。サンクコスト(経済学勉強してね)に、とらわれないように。

③「手堅く」こなしても、結局何も身に付かないことを理解すること
「お勉強」として、手堅く、とりあえずクリヤー(こなす)しても、結局何も得るものはありません。筋トレと同じで、120%の負荷をかけるからこそ、能力は向上するのです。その結果の失敗は、成功と同じぐらい、価値が有るのです。


You just go, you can do it!


立命館大学生、頑張れ!授業で失敗しても、大したことないんだから・・・。


楠。