少し、発明家に必要なメンタリティーの話をしましょう。
僕は「発明」と「投資」は似ていると思います。いつもそう言っていますよね。
何故か。
それは「人と同じことをしていては、利益が得られない」仕事だからです。
発明は「誰も考えたことのないことを考えて、それを実証(or実現)すること」。
投資は「まだ誰も気づいていない機会を探し出して、そこにお金を張ること」。
ほとんど同じです。
誰もやってないから、うまくいくかどうか分からないが、それを覚悟して(リスクを取る)=そのリターンに期待して、あるアイデアの実現性を証明する。それが発明の真髄です。
うまくいくかどうか良く解らんから、ついつい逃げる・・・では、いつまでたっても、せいぜい平凡なアイデアしか得られないでしょう。
そして、この「メンタリティー」も、また鍛えることができます。
すごく簡単で「少しづつリスクを取って、成功体験を積み重ねる」という方法です。株で少し儲けた人は、もう少しやってみよう、となります。それと同じです。強化学習?でしたっけ。機械学習の理論ですが、これって人間がモデルですから。
発明の場合、リスクを取ると言っても、せいぜい数時間(数日)程度の「時間」の問題ですから、学生さんなら、思い切ってリスクを取って、チャレンジしてみることでしょう。もちろん、最初はすこしだけハードルの高いコンセプトを設定して、調べながら考えてみる、ということでOKです。
「すでにあった」というのもNGだし、「証明できなかった」というのもNG。ここから、そのハードルの高さを、自分なりに設定していく作業になります。
さて、このハードルは人によって全く異なります。
だから、発明は「個人作業」なのです。
「さぁ、みんなで考えよう」というのは、発想を広げるところでは役に立ちます。なぜなら、異質な物がある方が、発想が広がります。発想を広げるときは「誤解」すら有益です。「嘘から出たマコト」なんてことも、あるからです。
しかし、証明すべき命題を定義する、作業以降は個人の能力に完全に依存します。そして、リスクは個人でしか取れないものです。
ここで「個人が問わ」れ、「個人が鍛えられ」ます。
ガンバレ塾生。