今回は、プレハブ。事前課題の出来もなかなかよかったですね。体験会の成果でしょうか。
さて、本日は以下の作業を行いました。
①ある特許を技術要素に「素因数分解」する。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/t2008502827/ 特表2008-502827
てにおはを省けば、自動的に因数分解できます。今日のメンバーはほぼ全員できていたので、この話はしませんでした。京都のメンバーは、できてないメンバーが多いので、要注意。
「素因数」に分解できない人があまりに多いので、ここが注意点。
②その技術要素が対象としている課題を考える。
「なんで、他ではなく、その要素技術を採用しているのか」がKEY。
③その課題を整理する。
「階層性、因果関係、相関関係、トレードオフを見抜く」
④漏れている課題がないか、他に課題はないのか、考える。
具体的なシチュエーションをいくつか想定してみる。シチュエーションによって、重要な課題は異なる。
いくつか重要な話はしましたが、一番重要なのは
「なんで集まって勉強するのか」
ということかもしれません。
それは、
「一人で、できるようになるため」
です。
一人で成果を出せる人間は、例外なく「複数の視点」を持っています。天性で複数の視点を持っている人もいますし(これは僕の尊敬する後輩)、後天的に身につける人もいます。後天的に身につける方法で、最も効果的なのは「他の人の視点を盗む」ことです。これをするには、他の人と討議(建設的な)するのが一番です。もっとよいのは「他の人に教える」事です。相手の視点がなければ、教えることはできません(相手が理解出来ない)
相手から「気付き」を得るわけです。相手を言い負かすのが議論だ、と思っている人は即時退塾です。互いに気付きを得て、新しい地平に至るのが、議論の目的です。
ですから、発明塾では「他の人に教え」「他の人から学ぶ」ことを第一とします。次回は皆さんに発表してもらい、皆さんに主体的に進めてもらう予定なので、しっかり準備よろしく。
全ては準備で決まります。当日を充実させるために、当日できることは知れています。
もうひとつは、因数分解です。この二つはつながっています。
思考というのは、立体です。
立体をちゃんと見る方法は二つ。
・いろいろな角度から見る>複数の視点
・割って中を見る>因数分解(素因数が最適)
たったこれだけです。中学の数学レベルですから、みんなできるはずです。
僕が幾何学と因数分解を教えるとして「なんの役に立つのか」と言われたら、上記のような例で答えると思います。
数学は、日々の生活で実に役に立ちます。