[AIPE認定 知財アナリスト]という資格を有しております。
✔「エッジ特許」
が予見する未来・出願人の意図を読み解きます。
今回は、「靴」を取り上げます。
その前に、簡単に自己紹介をさせていただきます。
● 顧客価値の仮説立案に、特許を使いこなす
● 顧客価値の仮説立案に、特許を使いこなす
私は、過去、事業機会探索のための特許情報分析システムの開発・企画などに、従事していました。
当時は、システムが技術的に実現可能なことを顧客ニーズを当てはめ提案しているだけで、
顧客が本当に求める価値を提供できていないのでは、と思いがありました。
そんな折、発明塾塾長である弊社代表楠浦の技術マーケティングセミナーに参加しました。
楠浦の、実際に「特許を使いこなす」ことで得られた
✔ 顧客のセグメンテーションを特許情報から絞り込んでいく
✔ 特許情報から顧客価値の仮説を立てる
という知見は、私にとって、とても刺激的でした。
さらに、発明塾で取り組む、
✔ エッジ情報にもとづいて、「一番乗り+急成長+独占=高収益」なネタ(テーマ)を効率よく見つける
という考え方に共感し、この情報分析方法をより多くのクライアント企業に広め、
研究/開発活動を支援したいと考え、2012年 TechnoProducer株式会社入社しました。
現在は、発明塾から生まれた知見をもとにした「e発明塾」の各講座、例えば
などの開発を担当しています。
また、エッジ特許を分析することで、相手の意図を読み、
✔ 課題を「先読み」する
✔ 競合より、圧倒的に優れた解決法である
✔ 他社特許網を乗り越える
✔ 全く新しいコンセプトで、土俵を変える
ようなアイデアを創出する活動を行っております。
本コラムでは、その活動の一部をご紹介します。
✔ 特許読むのに不慣れな方でも親しんで頂けるよう、難しい用語は使わず、わかりやすい
✔ 特許を読み慣れている方は、エッジの読み方/見つけ方への気付きがある
今回は、そんな記事を心がけました。
● なぜエッジな「特許」に注目するか?
● なぜエッジな「特許」に注目するか?
今回は、数ある情報源の中で、エッジな「特許」に注目します。
特許情報は、企業情報 + 個人情報 + 技術情報 がすべて記載されているため、
「どこの」「だれが」「なにを」やろうとしているかがわかります。
これを例えば、「だれ(発明者)」でグルーピングし、その構成人数や継続性を見ることで、
企業の組織活動としての本気度を評価することができます。
さらに、特許情報には、優先権主張、分割出願、国際出願、外国出願、共同出願など「出願人のアクション」についての情報があります。
これは、特許「制度」に起因するもので、当たり前ですが、論文などには見られません。
これらの情報から、その企業がどの程度、権利化/事業化に向けて意欲的に活動しているか、を把握することができます。
さらに、その特許を引用している他社の存在や、権利譲渡/ライセンスの情報などを見ることで、その技術の注目度を把握することができます。
このように特許情報から、その企業の取り組みの本気度や技術の注目度を読み解くことができます。
● 「NIKE」のエッジ特許を読む
● 「NIKE」のエッジ特許を読む
では、実際にエッジ特許を見ていきます。
過去の「靴」についての記事で、「Nike」に注目していました。
今回は、特に他社から多数引用され、注目度の高い特許を読み解いていきます。
この特許は、靴にセンサを付け、ユーザーの活動を監視する発明です。
(Google Patents より)
正直、ここまで無料で見れれば、発明には十分です。
Google が「発明を加速」してくれていることは、間違いありません。
「Apple Inc.」や「Adidas International Marketing B.V」、「Fitbit, Inc.」など
よく知られた企業のほかに、過去の記事で紹介した「Garmin Switzerland Gmbh」も名を連ねています。
それ以外にも
それ以外にも
✔ 未だ知られてない「最先端」「急成長市場」
を予見させるような"意外"な企業がありました。
その一つが「Bioness Neuromodulation Ltd.」です。
では、この「Bioness」の存在は、何を意味するのでしょうか?
次回は、エッジな情報から、ウェアラブルデバイスとしての靴のトレンドを読み解いていきます。