発明塾 塾長代行 の、小塚遼(おづかりょう)です。
今回は、私が継続的に情報分析を行っている幾つかの発明テーマから、「低侵襲医療」を取りあげ、
一部を紹介いたします。まず、かんたんな自己紹介をさせていただきます。
今回は、私が継続的に情報分析を行っている幾つかの発明テーマから、「低侵襲医療」を取りあげ、
一部を紹介いたします。まず、かんたんな自己紹介をさせていただきます。
●「発明塾」との出会い ~ 無線通信で世界を変えた「Qualcomm」の発明
発明塾に興味を持ったきっかけは、母校の京都大学の講義「起業と事業創造」で、楠浦の
講義を受けたことです。ダントツに面白い講義だったため、「講義資料を下さい」とメールをした
ところ、
今度、「クアルコムの知財戦略」の特別講義を行うから、参加しないか
という話になりました。
第3世代の携帯電話の普及という「歴史的転換点」の背景にどのような発明があったか、また、
その発明が、世の中を変えるためにどのような「戦略」が必要であったかなど
「発明が世の中を変えた」
事例について、わかりやすく、かつ、面白い解説講義でした。
その後、既に東京で開催されていた発明塾を、母校である京都大学でも開催したいという楠浦の想い、
発明塾@京都の立ち上げを初期メンバー数人と共に行いました。
発明塾在籍中は、「医療」「環境」「エネルギー」など、50を超える発明テーマに取り組みました。
●「低侵襲医療」の時代の到来 ~ 発明に取り組んで「確信」
中でも、特に印象に残っているのは、
取りあげられているように、手術の動画を見ながら発明を創出したことは、非常に貴重で得難い経験になりました。
その後も、「低侵襲治療」に注目し、情報収集を続けていたところ、特に近年
「カテーテル治療」
が注目を浴びていることに気づきました。
今回は、特に近年業績の伸長が著しい「朝日インテック株式会社」に着目します。
(以下、「朝日インテック」と略記します)
●「朝日インテック」とは? ~ 「ガイドワイヤー」のダントツ企業
朝日インテックは、「血管の狭窄」等を治療する際に用いる
「カテーテル・ガイドワイヤー」
を製造販売している企業です。
朝日インテック社 平成26年度 有価証券報告書 より
今回注目する点は、
「平成26年1月と、平成27年8月に株式分割を実施」
している点です。
わかりやすい例を一つ挙げると、
✔ 株価が向上し、一般の投資家が購入しづらくなった
場合に、よく行われます。
つまり、「投資家の注目が、急速に集まっている」といえます。
現在の業績が好調であることに加え、「将来の成長期待」も高いようです。
これは例えば、PERが同じ業界の企業と比較して高いことから、推測できます。
有価証券報告書を参照すると、朝日インテックの過去5年間のPERの最高値は、
・46.1倍(平成27年6月)
です。
過去5年間のPERの最高値は
・31.28倍(平成27年3月)
です。
なぜ、投資家が「朝日インテック」に注目しているのでしょうか?
●投資家が「朝日インテック」に注目する理由 ~ アボット・テルモとの「契約」
朝日インテック社 平成26年度 有価証券報告書 より
アボット、テルモとの契約は、何を意味するのでしょうか?
次回は、特許情報、および、「朝日インテック」以外の企業も取り上げ、「低侵襲治療」「カテーテル治療」「ガイドワイヤー」に関する動向を、読み解きます。
小塚 拝