発明塾では、提案書のひな型を準備していますが、そのとおり埋めればよい、というものではありません。
「こういうことは、書いておかないとダメ」
ということであって、
「提案に必要な基本的なロジック」
を理解していないと、
「埋めただけ」
になります。実際、今回の提案書は
「埋めただけ」
「書いていることに漏れがある」
「書いていること同士のつながりがおかしい」
ものであったと、楠浦は認識しています。
「提案書」に関して、以下2つの視点に触れておきます。
● 必要な「ロジック」
例によって、楠浦がよく指摘することをまとめた本が、存在するようです。まだ全て確認できていませんが、ざっと読んだ範囲では、普段指導している内容が、ほぼ網羅されていると思われます。少しチャラい感じのする本ですが、以下読み替えを行えば、十分読むに耐える本です。
・「プレゼン」を、「発明提案書」に
・「機能・効用・未来」の前に、「構成」を付け加え、「構成・機能・効用・未来」にする
・「構成・機能・効用・未来」の各ステップにおいて、「根拠になる文献」「因果関係」を明確にする、を追加
OBOGも、入手して読めば、仕事で使える本だと思われます。
(繰り返しですが、未だ全て確認できていません)
「発明提案書」講座も、しっかり復習を。
普段あまり読まないジャンルの本ですし、
テクニック論は、あまり好きではありませんが、
「普段、楠浦さんが言っていることが、ほぼそのまま書いてある」
とのことだそうです。
本質を突き詰めると、ジャンル問わず、同じような
原理原則に至る、ということでしょうか。
● 「自己添削」の重要性
以下の手順で、自己添削を繰り返しましょう。
・自身の提案書を印刷して、ノートに貼る
・指摘された点について、ノートに書き込み、必要な修正を行う
・白紙の提案書に、ゼロから書き直す
大学入試レベルの勉強と、方法は全く同じです。
・指摘された点は、別のノート「ベカラズ集」にまとめておく
(これは、イマドキ GoogleDoc などでもOKかもしれません)
も、付け加えておきます。
自己添削できるようにならないかぎり、上達はしません。他人律速の環境で、物事が上達することは望めません。他人からの指導は、止むを得ず受けるものであって、普段は「自己添削」で習熟していくしかありません。しかし、
「自己を客観視する」
「一度得た、素晴らしい視点を持ちづづける」
ことは、いずれも難しいため、
「書留め」
「読み返す」
ことが、不可欠です。
6月度は、次回で最終かな?
提案書の仕上げを、抜かり無く。
楠浦 拝