「つい陥りがちな”ダメな企画”立案」~第318回報告
で、
「フレームワークを使って、アイデアを出して満足していてはだめですよ」
というお話をしました。要約すると
「フレームワークは、アイデアを捨てるためにある」
のですよ、というお話です。
詳細は、
「 ”エッジ情報” 分析とその活用」セミナー
で取り上げますが、今回は、そこに至る経緯と「考え方のエッセンス」を、紹介いたします。
「よい商品以外、何もいらない」
「まず、アイデアを捨てる」も、発明塾で討議を繰り返す中で、生まれてきた考え方/手法の一つです。
よく、
「多くのアイデアを出せば、その中に、よいアイデアがある」
という話がされますし、僕もかつて、そのように信じていた時期があります。
「それはそうなんだけど、きりがない」
「正しいんだけど、時間が足りない」
というのが、
「塾生さんの ”至極まっとうな” 意見」
でした。
「アイデアをたくさん出す方法」
「アイデアを効率よく生み出す方法」
を、そのまま素直に実行して、よいアイデアが得られるのは、
「多くの時間を割ける人」
「もともとアイデアが多く出る、アイデアマン的な人」
「物知りな人」
を含めた、
「ある種のスーパーマン」
に限られると、経験的にわかりました。
ちなみに僕は過去、
「多くの時間を割く人」(割ける、ではなく)
に属していたと思います。その割に、パッとしないアイデアで時間切れになることが多かったのですが、発明塾の塾生さんとの対話から、
「上手く行くときは、効率よく ”アイデアと情報” を捨てている」
(発明塾において、アイデアと情報は等価です)
ことに気づかされました。
「逆張り」
のポイントを探す方法、と言ってもよいでしょう。
この、
「逆張りのポイント」
に早くたどり着くための手法が、
「エッジ」
であり、
「アイデア/情報を捨てる技術」
です。
「”エッジ情報” 分析とその活用」セミナー
でぜひ、お会いしましょう。
楠浦 拝