当初の発明を、「先行技術」を踏まえながら、繰り返し議論していくのが発明塾式です。
その結果、
「当初と全く異なる発明」
になることも、よくあります。ベテラン塾生さんは、度々体験していますよね。
現在「紙上講義(メールにて配信中)」(注1)で紹介している過去の発明メモを振り返ると、議論の度に、面白いぐらい発明が「成長」しています。
電子化すると、こういうときには
使いづらいですね。
でも、いつでも読めます
実は、この手法は「ひらめき力の育て方」で有名な、元パナソニック 大嶋氏 が提唱する、
「3階建て理論」
でも、指摘されています。該当部を引用すると、
「いまある最新の商品や技術テーマをベースにディスカッションを行なうことで、2階、つまり3年後の世界を予想します。さらに2階(3年後)の状況をイメージしつつ、さらにブレストを繰り返し、出たアイデアにリンクを張っていくことで、ついに3階の・・・」(ひらめき力の育て方 P175)
のように、「屋上屋を重ねる(注2)」?ことで、未来にたどり着くという考え方は、発明塾式とまったく同じです。多くの発明家が指摘する「発明法」は、だいたい共通しています。
ちなみに、この機会に大嶋氏に関連する資料を、まとめておきましょう。
・「ひらめき力の育て方」大嶋 著
・手ぶれ補正の着想、製品化の経緯
・電機業界の発明者ランキング
・大嶋氏のデジカメの手振れ補正技術の特許解説
・「塾長の部屋(37)~ひらめき力は育つのか」
以前はよく、様々な発明家の手法や、有名な発明の背景を解説したりしていました。また折を見てやりましょう。
※ 注1) 現在、発明塾の過去討議を振り返りながら、「発明塾式」を身に付けて頂く紙上講義を、メールにて配信しています。具体的な発明に関する情報を記載しているため、バックナンバーは非公開とさせていただきます。
→ 「紙上講義」開設の経緯はこちら
※ 注2) 無駄なモノを作る、という意味のことわざ。