前回の合宿で出たアイデアを、各自でまとめてもらい、それを基に議論を進めました。一部の発明は、先行技術調査も済んでおり、「これまでにない」「新しい」ことが確認できていますが、ここで重要なのは、
「なんで今まで、やられていないのか」
ということです。要するに、
「できなかった理由が、あるのではないか」
と、もう一歩突っ込んで考えてみることが、重要です。
討議の中で、今回取り上げた発明の一つを実現するためには、表面処理がポイントになりそうだ、ということがわかってきました。
次に重要になるのは、
「それって、どうやったら解決できるのか」
ということです。ここでは、
「論理的思考と検索能力」
が、役に立ちます。解決策の方向性を、論理的に導き出し、仮説を立て、
「必要な技術を、探しに行く」
のです。
2回目の登場かな。
「問題が解けなかったら」のところに、
「似たような問題を解いてみる」
「問題を変形する」
とある。まさに発明法そのものです。
今回も、1時間程度検索を行って、無事「必要な技術」を見つけることが出来ました。
これまでの経験から、塾生が「よい発明」を出せるようになるまでの、あるタイミングで、
「検索能力が、飛躍的に向上する」
ことがわかっています。
「よい先行技術を、見つけてくる」
「必要な技術を、すばやく見つけられるようになる」
のですが、いずれも「特許検索能力」の向上の結果です。
「よい先行技術」が見つかれば、考える時間を省略できますし、「必要な技術」がすばやく見つけられれば、筋の良い発明になります。
逆に、「よい先行技術」が見つからないと、他人が既に考えていることを、いつまでも考えることになり、効率が悪い。
「必要な技術」が見つからないと、ごてごてした、複雑怪奇な発明になります。
「スマートな発明」を、素早く仕上げるために、特許検索能力が極めて重要、というのが、数百件の発明創出の指導を行ってきた、私と発明塾の結論です。
特許分類の活用含め、常に検索の訓練を、行ってくださいね。
→検索に関する過去記事は、こちら
ではでは、次回もよろしく!