2014年8月22日金曜日

発明塾京都第194回開催報告~「発明とは日常を科学すること」

今回も、各自の発明提案ドラフトをもとに、討議を進めました。

また、今回のテーマに関連して「表面エネルギー」について、おさらいをしました。過去にも、


「壁が汚れない塗料」「新しい手術器具」「サーバールームの冷却」


等、様々な発明に取り組む際に出てきた、とても重要な概念です。



僕が、こういった科学的な概念を、きちんと理解してもらうために心がけていることは、


「実際のモノ」 や 「他の現象、理論、概念」


と結び付けて説明をする、ことです。



今回は、フッ素コーティングの話に始まり、


「フッ素樹脂が、なぜ表面エネルギーが低いのかを、化学式で見てみる」

「接着剤が、なぜ”接着”剤か、化学式と表面エネルギーで考えてみる」
「なぜ水玉が”丸くなる”のかを、表面自由エネルギーから考えてみる」

という、高校の物理化学の延長線の話に始まり、


「破壊力学の基礎式を、表面エネルギーの視点で解説してみる」

「半導体ウエハーの常温接合と、表面エネルギー」

のように、大学で学び/研究するテーマに言及し、表面エネルギーについて学びました。


撥水性と濡れ性(Young-Dupret, Wenzel, Cassie-Baxter 等)」


の話を、忘れました(笑。



(再登場です)
発明を通じて、日常を科学し、学ぶ。
モノづくり解体新書(※)」と本書が、
僕の発明の原点。是非読んでね。


その後、余談として


「半導体~Si単結晶ウエハーの作り方(CZ法)」

「半導体~ACF(異方導電性テープ)という”秀逸”な発明」
「レオロジー~固体でも液体でも”ある”もの~高分子のお話」
「レオロジー~時間と熱が等価であること」

など、発明を行う上で欠かせない、基礎的な科学の話をしました。


「ガラス転移」「貯蔵弾性率と損失弾性率」「結晶って何?」
「光の波長、回折と半導体製造技術」「位相制御で解像度が上がる」
「メッキと濡れ性(また濡れ性!)」
「気相からの結晶成長~CVDとPVD)」

なんて話も、ホントはじっくりとしたかったのですが・・・。

工学部の物理工学系/機械系では、半導体の話も、連続体力学の話も専門科目で出てきますので、そこでさらにしっかり学んでね。

「そうやって考えると、めっちゃ面白いですね!」


とのことなので、発明を通じて学ぶことの楽しさは、伝わったのかな?



今回は時間切れで、ここまで。


次回もよろしく!



※ 注)発明塾文庫、として全巻揃えています。