「発明塾®」へようこそ!: 発明塾@京都 第18回&補習 開催報告

2010年12月16日木曜日

発明塾@京都 第18回&補習 開催報告

16日・17日と、18回の発明塾と補習を開催しました。

京都もいよいよ本格的に寒くなってきましたね。学生時代が懐かしいです・・・(修論締め切り前に、雪の中終電で帰った日々とか・・・24Hrの2交代で実験した日々とか・・・材料系の実験は時間がかかるのです。)

さて、今回は既にアイデアを固めつつある塾生さん1人、割と漠然としているもののなんとなくコンセプトを見出しつつある塾生さん1人、のトピックを中心に進めました。

いつもの話ですが、ある程度固まってきたら、その発明の本質はなにか、何が本当に新しいのか、何がその発明の効果に繋がっているのか、をじっくりと絞り込む必要があります。

問は2つ。

・その部分には、ずばりの先行技術がないのか。(用途が違う、などは違うものとして扱う)
・その部分がないと、その発明は意味がなくなる(効果がなくなる)のか。

必須であり、しかも新しい。

そこが発明の本質であるはずです。


もう一つは、ブレインストーミング段階のお話です。

斬新な発想につながる方法論は幾つかありますが、たとえば「何かと何かの組み合わせ」で行くなら、まずは以下のように機械的な手順で作業を省略します。

・たとえば「靴」と「家電」
・家電をいちいち思い出すのはNG(時間が無駄)
・PanasonicのカタログをネットでDLして、そこに出てくる商品名をかたっぱしからリスト化して、それらと「靴」の組み合わせを網羅的に考え、アイデアを出す。
・1組み合わせ1分、とか決めておいて、思考のスピードをあげる。ゆっくり考えても何も出てこない。頭を温めるには、フルスピードで思考する癖をつける。それには、時間制限が一番。
・なにかを思いついたら、ためらわずに書く。書くべきかどうか迷うこと自体が思考を妨げる。
・最期まで行ったら、少しゆっくり見直して、アイデア同士をつなげたり、補足したりさらに連想や妄想?を膨らませる。
・膨らんできたものを、さらにじっくりと、実現可能性(必要な技術)やメリットを考え始める。

昨日話しましたが、実際に立命館大学の講義では、この手法で「マジで売れそうな」発明が出ました。彼らはまだ大学3回生ですから、この手法の威力が分かります。

ということで、ある程度機械的にやる部分と、じっくり考える部分の整理、やるときはてきぱきとスピードを上げてやることが重要であることを、肝に銘じておいてください。

のんびりだらだらやっても、いいものは生まれません。

それよりも、回転数をどんどん上げていくと、いいものがどんどん出てきます。遠慮したり恥ずかしがったりしていては、ダメ。どうせ誰もやっていないことなので、自由にやればいいのです。

発明塾では「そんなのできるんですか?」とか「それは無理」とか、「ばかばかしい」とか言われる心配はありませんので。

ほとんどの発明や発見は、最初は「ばかばかしい」と一蹴されています。(当初、DNAシーケンサーが馬鹿馬鹿しいと言われていたという話は、しましたね)

だから、誰かに「バカじゃないの」とか言われた場合、それは最大の栄誉だと思っておきましょう。
(関西人にとっては「バカ」と言われることは最大の侮辱で、「アホ」と言われるのは最大の栄誉ですが^^・・・)

ちなみに、僕がなにか新しい仕事をするときには、大抵周りの人たちが猛反対します。絶対無理とか危ないとか怪しいとか、いい大人がとかいい加減にしろとか・・・、まぁ、表現はいろいろありますが、要するに止められます。で、僕はそれはチャンスだと思います。止めるということは、彼らはやらないのだから、僕がやれば当面は一番になれる。あとは努力と能力と運?次第。

逆に皆がやろうやろう、やれやれ、というのは、ちょっと眉唾かなと、考えます。

そういう事です。

誰もやっていないことをやる、誰も考えそうにないことを考える。

これが、世界一になるための唯一の方法です。

あと一つ、今日の補習で「そもそも」論の話をしましたが、これはツイッターに書いたので省略します。読みたい人は、@kusukusu105 をフォローして読んでおいてください。

ではでは。