「発明塾®」へようこそ!: 発明塾@京都 第17回開催報告~「マクロからミクロへ」「靴である必然性」で考える

2010年12月9日木曜日

発明塾@京都 第17回開催報告~「マクロからミクロへ」「靴である必然性」で考える

発明塾京都は17回を迎えました。前日には補習?もやりました。

いいアイデアが出ましたね。

補習といっても、塾生さんのアイデアについて、こじんまりと討議しながら、必要なスキルを丁寧に解説する場、なので「個別指導」という方が正しいかもしれません。


さて、今回は3名のアイデア+αの討議を行いました。

それぞれステージは異なりましたが、再度おさらいをしておくと、

✔ アイデアは批判しない
   ⇒ まず、一旦受け入れる

✔ まずマクロから考えていく
   ⇒ 細かいところは、細かくなってから議論する

この二つは肝です。



● アイデアを批判せず、受け入れ、伸ばせるところを探し、伸ばす

これは、説明無用でしょう。アイデアの「アラ探し」から入る人がいますが、これはナンセンスです。最初から完璧なアイデアは、そうそうありませんし、最初から完璧なアイデアがあれば、それは提案されません(本人が黙って1人で実行すべきですから)。

「提案されてくる」

ということは、

「議論の余地がある」

ということですので、

「どこを議論すれば良くなるか」

を見極めるのが、

「発明討議」

に参加する側の義務です。

「どこを伸ばし、何を捨てると、そのアイデアが飛躍するか」(後日補足:ココへ書きました)

を考えるのが、「発明塾」の発明討議です。



● 後で良いことは後にする

いきなり細かいところから議論し始めても、大元のストーリーが変わってしまったら役に立ちませんから、まずは「どういうニーズにどう応える、その手法の何がいいのか、それがベストか」を徹底的に考えることになります。

ベストでないなら、ベストにするにはどうするのか、もしくは、ベストなものになるよう、応えるべきニーズ、シチュエーション、マーケットを探します。

たまに、

「こういう条件が明らかになっていないと、議論は進められない」

のように、

「XXの情報がないから、先に進めない」

というタイプの議論をする人がいます。

しかし、

「発明は設計」(後日補足:コチラを参照)

ですから、

「仮説的、探索的、かつ、収束的」

に、行うものです。

「ニュートン法」



「モンテカルロシミュレーション」

の考えは、物理や数学という「学問」を

「設計という、ドロドロした現実世界の、妥協の世界」

で生かすために、生まれたものです。

発明は、

「理想を現実にする」

作業であり、

「XXがわからないと先に行けない」

という発想ではなく、

「まず今ある情報から考え始めると、どうなるか」

と、考えましょう。



● 発明は「マーケティング」

「アイデア出し」と「マーケティング」を行ったり来たりするのが、発明塾式「発明」の勘所の一つです。

偶然か必然か、立命館大学での講義は「マーケティング・リサーチ」という講義名で、マーケティングの基礎的な知識、情報分析の基本を学んてもらった後、発想法を取りあげ、発明の演習を行っています。

理系の人間がマーケティングについて考えるのに最適な活動、それが「発明」だと、発明塾では考えています。

その技術(アイデア)が一番になれる所(市場、ニーズ)はどこか、そのニーズを満たすために、その技術(アイデア)をどう工夫、具体化すればいいのか、これを「ぐるぐる」考えるのが「発明」です。




● 立命館大学での「マーケティング・リサーチ」

たまたまですが、今日の立命館大学での授業もちょうどそのステージで、全員「新しい靴」を考えるという課題に取り組んでいました。

靴の現状の課題、今後の可能性・発展性(「XXできる靴」みたいな)、靴に何かの機能を加えるときの課題、それを発掘してもらい、解決手段を考えてもらいました。

その時に「それは靴でないといけないのか」とか、「靴であることが最大限生かされているのか?」ということも議論します。

「固有性」「必然性」の議論ですね。

徹底したGr討議の中から、奇抜で画期的、でも実用性も十分というアイデアが出ます。
今回も、いくつか出ました。

安易な解決策で小さくまとまらないことです。Think Big !



さて、この徹底した思考と検索、検索した情報と自分のアイデアの違いをまた徹底的に考える(検索した先行技術のアラを探す or 使ってしまえ、等)ことが発明であることを意識し、発明活動に励んでください。

結局は、かけた時間の分だけ上達するものです。スポーツと一緒です。筋肉同様、頭脳は鍛えることができますから。


では!





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