今回も、発明提案書の仕上げ作業を行いました。
発明塾は、あくまでも
「塾」
(僕の「塾講師」経験が、原点となり発展している場です)
なので、
「発明を創出し、完成させたい」
人に応じて、指導をしています。
今回は
「個人指導塾」
のような形式になりました。
京都でリアル開催していた時は、同様の作業を、会場下の茶店(カフェ)で、僕は仕事、皆さんは提案書を書きながら、時折
「これ、ちょっと見てもらえます」
とかなんとか、やり取りしながら進めていました。
今は昔、懐かしいですね。
ちょうど先日、京都大学機械工学系の先生よりご連絡をいただき、毎年開催の
「ものつくり」
に関する講義の日程が決まりました。
内容を考えるために、過去の記事を振り返っていて、感じたことを書いておきます。
(塾生さん/過去の受講生の方、参考にしてね)
● 機械工学は、自動車と共に発展してきた ~ では、これからは?
僕は、そう思っています。先輩、友人、知人にも、自動車業界関係者が圧倒的に多いですし、僕が学んだ当時の講義内容、および、研究室の研究テーマも、自動車関係が圧倒的に多かったです。
たとえば、
「数値流体力学」
は、それこそ、自動車の空力/エンジンの燃焼解析とは切り離せない分野でした。
(1‐2回生のころから、奇特な先輩に夜な夜な研究室に連れていっていただき、いろいろなことを教えていただきました・・・なぜか皆さん、夜に研究されるんですよね・・・僕もそうでしたけど・・・)
ですが、僕がいつも講義で話すのは、
「機械工学は、人類の明るい未来に、どう貢献するのか。そこで君は、どう貢献したいのか。」
AI、低侵襲医療、精密農業、再生可能エネルギー、空間の有効利用、途上国の水問題をIoTで解決する、VRで精神疾患を治療する、電気刺激で痛みを抑える、太陽光発電とファイナンスの仕組みで世界の隅々まで「電気のある生活」をいきわたらせる・・・何でもよいと思います。
何か
「自分なりのシナリオ」
を見つけ取り組んで欲しいですね。
● 「ホンダ」が新エンジンを発表「しない」時代 ~ 偶然か否か
詳しくは以下に譲りますが、2012年の10月、京都大学機械系での会合で話した時から、こういう日が来るんだろうなと感じていました。
塾長の部屋(19)~機械工学の未来と知財
ニュースによれば、
2017年6月に栃木で開催した報道関係者向けのイベント「Honda Meeting 2017」において、エンジンの新技術の発表がなかった
そうです。
(例年は、あるらしいです)
たまたま、かもしれません。
しかし、僕が
「エンジン屋」
だったころは、ホンダに限らず、常にどこかのメーカーがエンジンに新しい技術や材料を取り込み、それが業界のニュースになり、開発者も競合機種を
「ティアダウン」
(分解して、材料や製造法、コストや製造元などを、隅々まで分析すること。信じない人も多いと思いますが、部品の製造元を推定し、裏取りして確認するところまでやります。分析とはそういうもんです。)
して、いろいろ学ぶ・・・そんな日々でした。
(僕が「エンジン分解」「携帯電話分解」など、分解モノの講義が好きなのは、設計者だったことの名残です)
ホンダの V-TEC、三菱の GDI、マツダの ミラーサイクル、ヤマハの T/M3軸トライアングル配置 など華々しいものはもちろんですが、僕が感心したのは
「トヨタの初代ヴィッツ」
が出た時です。トヨタの技報に出た断面図と解説を読んで
「よー出来とるなー、さすがトヨタさん」
しか言葉が出なかった記憶があります。いい小型車を作ろう、そのためにエンジンはこうあるべき、という設計者の熱意が伝わってくるエンジンでした。
今は昔、なのか、僕が現場にいないだけか・・・。
● 今年、(たぶん)お伝えすること
まだ、決まってません(笑
縛られるのも嫌なので、書くかどうか迷いましたが、過去を振り返りつつ、現時点の考えを書き出すことにしました。
(ですので、講義コンセプト作りを、いま、行っている状態になります)
まず、振り返りましょう
「出図」をめぐる思い出~「設計」という仕事/京都大学講義「ものつくり講義2016」
昨年は、設計の話、発明の話、投資家視点で世界を見る話、最先端の技術動向など、盛りだくさんでした。レポートも読ませていただきました。
2015年は、キャリアの話を軸にしました。この年は、非常に多忙な年で、レポートを読ませていただくことが出来ませんでした。非常に後悔したことを覚えています。
2014年は、発明がテーマでした。発明塾の話が少し多かったため、「もっと、キャリアの話が聴きたかった」という意見がアンケートに多くあり、次年度に反映しました。
25-65という人生の黄金期の、平日の8時-17時という最もいい時間を費やす以上、「仕事」で成果を出すかどうか、そこでいかに「よい目標を立て、達成するか」「成長できるか」で人生は決まる
というメッセージについての言及が多かったのが、2013年のレポートの特徴でした。
京都大学「ものつくり演習」講義レポートを読んで~在るために働く(B価値)
2013年は、発明を考えてもらったりしました。
少なからぬ学生が「人と違うことを考える、する、ことの重要性」に気づいてくれたようで、
「これまで、周りの人と同様にやっていれば大丈夫と思っていた自分には、とても衝撃的な授業でした」
「同じ事を、繰り返しうまくやることを目指してきた自分にとって、不安ではあるが受け入れざるをえない現実と感じた」
のような感想を寄せてくれたのが印象的でした。
キャリアの話、発明の話、時には発明をしてもらったり、最先端技術動向に触れたりと、僕の講義には、あまり一貫性がないみたいですね(笑
話している僕が飽きてしまうと、まったく
「オモロない」
話になるので、毎年、内容はゼロから作ることにしています。
あと、いつ終わりになるかわからないので、毎回
「”これで最後” になってもOK」
と思えるような内容にしているつもりです。
しかし、毎年入れているメッセージがいくつかあります。
25-65という人生の黄金期の、平日の8時-17時という最もいい時間を費やす以上、「仕事」で成果を出すかどうか、そこでいかに「よい目標を立て、達成するか」「成長できるか」で人生は決まる
今年もお楽しみに。
楠浦 拝
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