昨日のセミナーのお話と、一部重複しつつも、補完する内容になります。
(「エッジセミナー」スライドより、一部抜粋)
「数個の、シンプルな考え方」を知っているか知らないか。
そう考えると、今の塾生さんは、僕と同じ失敗はしないんだろうなと
たいへん羨ましくなります。
それは、上のスライド抜粋部に挙げさせていただいた、
「お前の話には、具体論がない」
(当時の言葉を、そのまま記載いたしました)
(当時の言葉を、そのまま記載いたしました)
という指摘を受け続けた当時のことです。
当時の僕の状況?は、
✔ 技術には、それなりに詳しい
✔ やる気はある(体力も、そこそこある)
✔ 経営のことは、字面では知っている
✔ とある「差し迫った」事情により「すぐモノになる、新規事業の提案をせよ」と言われ続ける
と、こんな感じでした。
当時の社長には大変可愛がっていただいていたので、
「とにかく、なにか、すぐモノになる新しい”ネタ”を提案しなければ」
と、
「現業の研究開発の傍ら、新たなネタを探す」
日々でした。実験しながら、待ち時間に調べ物、深夜にプレゼン資料にまとめ、社長が外出する際に同行して、合間に時間をもらって提案する・・・というような日々でした。
結局、モノになりそうな企画、つまり、社長に
「なら、やってみよう」
と認めていただける新しい企画は一つも出ず、その後は、これまた先行きが怪しくなっていた「現業」の打開策に向けて、数年がかりで新たな企画を練り、資金を調達し・・・という展開になりました。
(この話は、コチラの講座で取り上げておりますので、割愛させてください)
幸いなことに、特許情報を活用したおかげで、「現業」の打開策の企画は見事成功し、資金調達・研究開発・事業(一部)売却へと、進みました。
ちなみに、
「単なる、エクセル右肩上がりグラフが、全く無意味」
(どうせ全員、右肩上がりグラフを持ってくるから)
ということも、上記のような業務を通じ、教えていただいたことです。
当時を振り返ると、いろいろダメだったことが、なんとなくわかってきました。
✔ 実は、彼の言う「具体論」が何を意味するかも、よく理解できていなかった。
(社長の求める「具体」とは何か、それこそ「具体的に」イメージできていない)
✔ とにかく、自分のアイデアを裏付ける「マクロトレンド」を語れば良いと思っていた
(アイデアと、それを支持する根拠の間にある、ある種の乖離)
セミナー資料としてまとめる作業、あるいは、皆様の表情を見ながらお話しする内容を考えていて、
「いかに、当時、ダメだったか」
思い出し、苦笑いしてしまいました。
こういった経験も、各セミナーで、引き続きお伝えしていきたいと思っております。
下名の経験、および、発明塾活動の集大成を、一連のセミナーを通じ今後も発信していく予定です。
よろしくお願い致します。
楠浦 拝