訳あって、ここ数年の「受講者の方々のアンケート」などを見直す機会があり気付いたこと、また、海外の方からの反響などから感じたことも踏まえ、改めて、ここへまとめておきます。
● 「特許情報」を読むことの楽しさを、理解していただける「技術者」が、発明塾以外でも増えつつある
先日の投資部での会話でも、
「やっぱり、特許情報は効率がいいですね」
という話が度々出ていましたし、スタートアップ関連のイベントに出た塾生さんからも、
「知財に明るい人は、とても少ない」
という話もありました。
「希少性」
は、あらゆる競争優位の源泉ですので、あまり注目が集まらないうちに、しっかり「通じて」おいてもらえればと思います。
また、e発明塾の各講座、特に、
「本質から学ぶ特許概論」
「強い特許の作り方」
あたりの受講者の方々の感想やご質問を拝見する範囲では、
「特許情報を読み解くことの”面白さ”が分かった」
「特許情報から、相手の”意図を読む”ことの重要性が理解できた」
など、発明塾が最も重視する部分が、
「きちんと伝わる教材になっているな」
ということが、確認できるところまで来ました。
いずれの講座も、
「発明塾での、実際の発明創出」
作業の経験、実例にもとづき、作成されています。
(Amazon.co.jpのサイトに移動します)
決算関係の書類も、「ミステリー」として「超一流」です。
特許と同じで、「伝えたいこと」「伝えたくないこと」があるからです。
投資部の皆さんは、しっかり「読み解ける」ようになってね。
発明、特に、「アイデアの目利き」ができるようになりますから。
「誰でも読める情報」から、超過収益が得られることは・・・
● 「特許情報読解」の本質は、公報を読むことではなく「意図を読む」こと
実は、前者の教材については、
「”本質”とは何事だ、けしからん」(???)
のようなコメントを頂いたこともありました。真意は不明ですが
「お前らに、特許の本質を語る資格はない」
というようなことではなかったかと、推測しています。
たしかに、我々は、
「特許の専門家」
「知財に関する、なんらかの資格を有している」
には該当しませんから、
「ド素人集団」
「門外漢の寄せ集め」
で、本質を語る資格はないとみなされても、ある意味、仕方ないのかもしれません。
(多くの”専門家”の方、”資格保有”者の方々が活躍されている業界ですから・・・”お邪魔”だったのかも?)
以前も紹介したように、6年間(7年目に入りました)
「ただひたすら、黙々と発明を創出し続けて」
きたこと、そのための議論を、毎週続け、情報と知見を蓄積してきたことにもとづいて、
「誰でもわかりやすく、すぐに役に立つ」
ツール/教材を提供し、それを自分たちで、積極的に用いて
「さらなる飛躍が、次々と生まれるような環境を準備する」
ことを目指してきました。
これは、何よりも
「実践」
を重視する、僕の哲学によるものです。
「創り、壊し、また創る」
の繰り返しで、
「良い製品が生まれる」
ことを、川崎重工・コマツ・・・などで経験してきたからです。
結果として、発明塾の考える
「特許権の本質」
「特許情報”読解”の本質」
に焦点を当てた、他にないツール/教材になったと自負しております。
幸いにも、海外の方から、この点は高く評価して頂けているようです。
「ブレなくてよかったな」
とも、思っています。
「特許公報を読むのではなく、意図を読んで欲しい」
これが、発明塾式の特許情報読解の本質です。
楠浦 拝