「発明塾®」へようこそ!: 事業の先読みが「投資部」の仕事~発明塾第349回(投資部第4回)

2016年10月18日火曜日

事業の先読みが「投資部」の仕事~発明塾第349回(投資部第4回)

今回は、投資部の議論でした。

議論は、「Hill-Rom」社に着目したところから始まりました。


前回までで、いわゆる

「Proxy Statement」

の読み方について話をしていました。

10-Kや数字の推移、BMなどの議論が疎かになっていたので、再度、「数字」に戻りました。


B/SやDEレシオなどを見ていくと、

「事業戦略」

も、見えてきます。


既に機関投資家からは

「高く評価されている」

企業なのですが、

「なぜそんなに高い評価を受けているのか」

について、関連情報や、他社との比較から

「合理的な、ギリギリの範囲の、仮説」

を導き出すことに注力しました。


そこで得られた仮説は、

「次の注目分野」

を示すものになるからです。


Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
先行例を徹底調査し、必要なものを
「発明」「開発」するという作業が
設計という仕事を通じ、身に染み付いています・・・


終了後、別のメンバーと

「振り返り」

の議論を行った際に気付いたこととして

✔ Qualcomm Life との関係に気づいたことで、議論が進んだ
  (エッジはエッジを呼ぶ)


✔ すでに作成済の「未来創造設計書」の、「その先」の情報であった

ことが挙げられます。


我々が注目している分野の”熱さ”を

「再確認」

できた議論でした。



以前の議論でも、意外なところから「医療用ロボット」の最新動向へ繋がった例があります。

直接的な証拠がすぐに見つかる場合、すでにそれは

「織り込まれて」

いますので、関連する情報を組み合わせ

「ギリギリ成り立つ範囲の、合理的な予測」

を狙う必要があります。


よく言う

一歩抜く(抜ける)

です。


この発想は、僕が設計をやっていたため、

「体に染み付いている」

ものです。


「既にある技術を使って、他者より一歩抜きん出る」



「既にある情報を使って、他者より一歩抜きん出る」

と、同じ作業だと、僕は感じています。
(実際、全く同じようにやっており、違和感がありません)



では、次回もよろしく。



楠浦 拝