議論は、「Hill-Rom」社に着目したところから始まりました。
前回までで、いわゆる
「Proxy Statement」
の読み方について話をしていました。
10-Kや数字の推移、BMなどの議論が疎かになっていたので、再度、「数字」に戻りました。
B/SやDEレシオなどを見ていくと、
「事業戦略」
も、見えてきます。
既に機関投資家からは
「高く評価されている」
企業なのですが、
「なぜそんなに高い評価を受けているのか」
について、関連情報や、他社との比較から
「合理的な、ギリギリの範囲の、仮説」
を導き出すことに注力しました。
そこで得られた仮説は、
「次の注目分野」
を示すものになるからです。
(Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
先行例を徹底調査し、必要なものを
「発明」「開発」するという作業が
設計という仕事を通じ、身に染み付いています・・・
終了後、別のメンバーと
「振り返り」
の議論を行った際に気付いたこととして
✔ Qualcomm Life との関係に気づいたことで、議論が進んだ
(エッジはエッジを呼ぶ)
✔ すでに作成済の「未来創造設計書」の、「その先」の情報であった
ことが挙げられます。
我々が注目している分野の”熱さ”を
「再確認」
できた議論でした。
以前の議論でも、意外なところから「医療用ロボット」の最新動向へ繋がった例があります。
直接的な証拠がすぐに見つかる場合、すでにそれは
「織り込まれて」
いますので、関連する情報を組み合わせ
「ギリギリ成り立つ範囲の、合理的な予測」
を狙う必要があります。
よく言う
「一歩抜く(抜ける)」
です。
この発想は、僕が設計をやっていたため、
「体に染み付いている」
ものです。
「既にある技術を使って、他者より一歩抜きん出る」
は
「既にある情報を使って、他者より一歩抜きん出る」
と、同じ作業だと、僕は感じています。
(実際、全く同じようにやっており、違和感がありません)
では、次回もよろしく。
楠浦 拝