これまでのログでも書いていますが、前回のアイデアコンテストは、
・すでに存在(権利存続)する「数百件」の先行特許を回避しなければならない
・市場シェア90%以上を取っている、先行商品の性能を越えなければならない
・既に存在する技術で、実現可能でなければならない
・現実的なコストで、製造できる見込みがなければならない
という点で、これまでのアイデアコンテストとは「根本的に異なる」ものだったと思います。
「どちらかというと、企業の開発テーマ創出」
に近い作業でした。それだけに、「キヤノン特許部隊(丸島)」を読んでいた塾生さんにとっては、
「実にワクワクする」
コンテストだったようですね。僕もそうですが、塾生さんも皆「仕事は難しい方が面白い」と考えているようで、頼もしい限りです。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
2回目の登場です。
「完全なる経営(マズロー)」と並ぶ、預言の書。
それはつまり
「あたりまえだけど、誰も実行していないこと」
が書かれた本、ということです。
さて、実際に
「成立し、権利存続している数百件の先行特許を、一つ一つ査読し、請求項を分析して、権利範囲を読み解き」
「その技術思想を見抜き」
「完全にそれら権利群を回避して、かつ、先行技術よりも優れた性能が出る、発明を創出し」
「かつ、特許性を保証した形で、論理的に提案書をまとめていく」
作業をやってもらった感想は、どうでしたか?
「意外にできるよね」
という感じだったのではないか、と思います。毎週3時間で2か月。まぁ、時間的にもそんなもんでしょう。数百件の特許を、請求項一つ一つまで解析するのは、それなりに骨は折れます。
企業の人たちは、毎日、もっと緻密に特許を分析し、研究開発に臨んでいるのです!先行技術のない技術は有りませんし、特許が取れない研究開発テーマは、企業として投資に値しません。いつも言っていることです。
提案内容が、実際に企業に認められ、アイデアとして購入され、権利化・研究テーマ化されるという体験は、社会人には当たり前ですが、大学生にとっては非常に貴重なものだと思います。
次回のアイデアコンテストは、上記ほどハードルは高くないと思いますが、気を抜かず、しっかり取り組んでほしいですね。
ではでは。
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