第184回も、無事終了しました。
新入塾の学生さん2名と、見学1名ということで、すこしペースを落として行いました。
大学で教えないので当たり前?(注1)ですが、ほとんどの学生さんは、「特許公報」を読んだこともありませんし、特許制度がどういう制度かも、全く理解していません。
その状態でいきなり、
「発明するために、まず、参考になる特許を、特許分類も使って検索してみようか」
とか言われて、ついて来れる方が不思議なわけです。
そこで、まぁ、
「えーっと、特許分類っていうのは、図書分類記号みたいなもんで、ほらみんな、”ドストエフスキー”読むとき、”ロシア文学”って何番やっけ・・・とかなるよね。あんなやつ。」
みたいな「雑な」(注2)説明から、始まるわけです。
意外とこの分野、初学者向けのいい書籍も無く、難儀していたのですが、国立国会図書館が、なかなかいい解説サイトを作ってました。
「日本の特許を特許分類から調べる」 By 国立国会図書館
八木アンテナの特許を特許電子図書館で探してみる、などと、なかなか「渋い」事例もついています。
次回までにみなさん、八木アンテナの事例を参考に、今回のテーマの参考特許を探してきてね。
よろしく!
※ 注1) 困りますね。仕方がないので、発明塾生には原則、弊社の知財eラーニングを受講してもらっています。特許のこと知らずに、「意味のある」発明が、できるわけがありませんので・・・やむを得ません。
※ 注2) 相手の既存知識から、類推してもらうしかありません。もっとも、今の学生さんが、図書館をどれぐらい利用しているか、そこでどうやって本を探しているか、実はよくわかっていないのですが、説明としては機能しているようなので、良しとしています。