今回も、「発明」「進歩性の議論」「知財戦略」の3部構成で、進めました。新入塾生もいますので、しばらくこの状態で続けます。
新入塾生にとって、「知財戦略」の議論は、面白いけれどもレベルが高いでしょうから、その基礎となる「発明」「進歩性の議論」に、しっかりついて来れるように、討議を振り返り、また、予習(課題)をしてきてください。
「進歩性」の議論は、発明において非常に重要になります。「何が発明なのか」の定義が、この「進歩性」そのものだからです。自分の発明を改良し、更にレベルの高いものにするためにも、「進歩性」という観点で自分の発明を見つめ直すことを、習慣にしてください。
「知財戦略」のケーススタディーで取り上げている、インテルとQualcomm。携帯電話、タブレット、という戦場でぶつかっていることは、周知のとおりです。
タイミングよく、携帯電話関連で、BigNewsが飛び込んできましたよね。
「AmazonのFire Phoneでほかのスマホにない機能はなんだろう?」
はい、出ました「固有性(発明塾用語)」。
「なぜアマゾンが携帯電話を出すのか」ってことに、なりますね。
「撮ったらそれを(AMAZONで)買え」
どうも、そういうことらしいです。いつも言っている、
「ValueChainの位置取り合戦、スマイルカーブの上書き競争」
ですね。デバイスの進化⇒無力化領域の模索⇒新しいサービス/UIの出現、これの繰り返しです。
この反対の極で、これを「操作している」のが、Qualcommです。
「コアモジュールメーカー Vs セット/サービスプロバイダー」
実際には、勝負ではなく「協調ゲーム(ゲーム理論)」なのですが、まぁその辺は「囚人のジレンマ」「ナッシュ均衡」の復習兼ねて、次回やりましょう。
ではでは。