某所に記録してある日記から。2006年ですから、前職で丁度、特許情報を活用したマーケティング手法を開発(試行錯誤)していた頃です。当時の日記には、当時の同僚からもコメントが来ており、本棚共有の面白さと難しさを、感じました。
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「このくにの行方」という、何年か前に出た、筑紫哲也と各界の著名人の対論集を読みました。とくに目新しいことは(特に今となっては)語られてはいないのですが、ソニーの出井(前)社長のコメントに、「こういう人結構いるんだな」ということを見つけてしまいました。
コメントをそのまま引用すると
「本などをまとめて買っておいて、考え事をするときに本棚を見ていると、自分がこれからやりたいこと、興味があってわからないことが書いた本が本棚にあったときの幸せ感、、、、(以下略)」
とありました。
私も本を読むのは好きなほうで、かつ、いくら好きでもそんなには読めないだろうというぐらいの本に埋もれているのですが、意外と本棚を見るのが楽しくて、そのときに気になる本を本棚のあっちへやったりこっちへやったり、古いのを捨てたりして整理するのに結構時間を使っています。
背表紙を見ていると、中身をいろいろ思い出して、それらがつながって新しいアイデアが思いつく、なんてこともよくあるのですが(おかげで古い本が捨てられないのですが。。。)出井氏も、そうやって過ごしているのでしょうか。
ちなみにいま一番目立つところにある本は「完全なる経営」(A.H.マズロー)で、この本の背表紙を見るたびに、「ひとはどのようにすれば、 『よく生き』 られるのか」ということを考えさせられます。
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昔から、本棚を活用していたみたいですね、僕は。今は大半の本は電子化しましたが、そのお陰で、より思考の的が絞られ、深まっている気がします。「整理」がどういう効果をもたらすか、という良い例だと思います。
しかし、マズローの本は当時から僕の本棚の最前線を、ずっと占めているわけですね。
出井さんの本棚も、見てみたいですね。