「発明塾®」へようこそ!: 塾長の部屋(31)~21世紀を「記した」本

2013年1月1日火曜日

塾長の部屋(31)~21世紀を「記した」本

 あけましておめでとう。

 年頭の挨拶にかえて、21世紀を舞台にする塾生さんに、20世紀から21世紀に時代が変わったことを象徴する技術革新について、2冊の本を紹介します。もちろん、ベテラン組にはすでに紹介済みの本です。

①「21世紀の挑戦者 クアルコムの野望」
②「クレイグ・ベンター自伝」

いずれも、2000年前後で大きく発展を遂げた技術革新をリードした「人達」の、歴史です。21世紀は、現在のところ「ICT」と「生化学」の時代です。

 ①はすでに、立命館大学での特別講義なども含め、度々紹介済みですが、無線通信の巨大企業に成長したクアルコムに関する本です。CDMA技術がなければ、現在の携帯データ通信はありません。自宅裏?の馬小屋で創業したベンチャーが、世界の無線通信を支配するようになるまでの物語です。

 ②も、一度紹介していますが、ヒトゲノム全解読という偉業に一人で臨んだ天才学者/起業家の物語です。ショットガン法、という天才的な方法を発明し、政府(米国)の支援なしで独自にヒトゲノム全解読に至ったというのは、ただただ驚きです。

 後者については、その中身をよく知らずにニュースを聞き流していましたし、前者については、よく考えたら「関西セルラー」で始まった僕の携帯電話生活は、常にCDMA技術とともに在ったわけで、20世紀が21世紀になった瞬間、を中身をよく知らずに体験していたということかも知れません。

 いずれも、10年以上の長い時間を経て、人類に大きく貢献している発明の物語です。続きを書く皆さんにも、きっと参考になると思います。

 というか、参考にしてぜひ続きを書いて欲しい。

 では、今年もよろしく。