「発明塾®」へようこそ!: 発明塾京都第115回開催報告/塾長の部屋(33)~熱力学第二法則と経済学

2013年1月21日月曜日

発明塾京都第115回開催報告/塾長の部屋(33)~熱力学第二法則と経済学

 第115回も無事終了しました。少し前から、各自毎週の目標を立てて進めてもらっていますが、きちんと習慣化できるでしょうか。

 さて、今回もいくつかの発明を討議しました。ある発明を討議する際に「熱力学第二法則」のおさらいをしました。

・熱力学第二法則 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%8A%9B%E5%AD%A6%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%B3%95%E5%89%87

 以前、マックスウェルの悪魔について取り上げたことがありました。

・「イノベーションの正体見たり・・・」
http://edison-univ.blogspot.jp/2012/02/blog-post_19.html

 実は、高校で習う物理学の中で、最も奥行きがあるのが熱力学、特に第二法則だともいます。例えば、僕が大学院で専攻していたエネルギー工学には、環境経済学/エネルギー経済学という分野があるのですが、そこではエントロピーに関する議論が出てきます。

・「エントロピー法則と経済過程」N.G.レーゲン
・「エコロジー経済学」J.M.アリエ

 情報理論にもエントロピーは出てきますね。ちなみに僕は、経営という行為もエントロピー制御過程だと思っています。放っておくと、エネルギーが散逸して熱死に陥る。でも、上手く境界条件を設定すれば、自己組織化が生じる。

 そんなことを考えながら、現実の世界を見ると、まだまだ科学することがありますね。

 現象を通じて理論を知り、その理論が繋ぐ別の現象を追っていく。そのようにして勉強を進めれば、すべてが繋がっていることが、理解できるでしょう。

 字面で勉強するのではなく、原理原則を理解する。それを通じて、世界を「つながり」で理解する。

 発明塾はそのようにして、今後も進んでいきます。