第115回も無事終了しました。少し前から、各自毎週の目標を立てて進めてもらっていますが、きちんと習慣化できるでしょうか。
さて、今回もいくつかの発明を討議しました。ある発明を討議する際に「熱力学第二法則」のおさらいをしました。
・熱力学第二法則 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%8A%9B%E5%AD%A6%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%B3%95%E5%89%87
以前、マックスウェルの悪魔について取り上げたことがありました。
・「イノベーションの正体見たり・・・」
http://edison-univ.blogspot.jp/2012/02/blog-post_19.html
実は、高校で習う物理学の中で、最も奥行きがあるのが熱力学、特に第二法則だともいます。例えば、僕が大学院で専攻していたエネルギー工学には、環境経済学/エネルギー経済学という分野があるのですが、そこではエントロピーに関する議論が出てきます。
・「エントロピー法則と経済過程」N.G.レーゲン
・「エコロジー経済学」J.M.アリエ
情報理論にもエントロピーは出てきますね。ちなみに僕は、経営という行為もエントロピー制御過程だと思っています。放っておくと、エネルギーが散逸して熱死に陥る。でも、上手く境界条件を設定すれば、自己組織化が生じる。
そんなことを考えながら、現実の世界を見ると、まだまだ科学することがありますね。
現象を通じて理論を知り、その理論が繋ぐ別の現象を追っていく。そのようにして勉強を進めれば、すべてが繋がっていることが、理解できるでしょう。
字面で勉強するのではなく、原理原則を理解する。それを通じて、世界を「つながり」で理解する。
発明塾はそのようにして、今後も進んでいきます。