僕はいつも「本は繰り返し読め」と言っていますが、何回とは言っていなかったので、伝わっていなかった部分もあるようです。多分普通の人は、30回-50回ぐらいは読まないと、行動時にその通りにはできないと思います。本を見ながら行動するわけにはいかないからです。完全に憶えてしまう必要があります。
憶え方は人それぞれですが、僕自身は図形的思考が得意なので、ページのレイアウトや図を丸ごと、映像として記憶することにしています。言語能力が発達した人は、言葉として憶えることを勧めます。
先日の発明塾で、僕が「小川先生の理論」を駆使した発明を出しましたが、何名かの塾生には「記憶することの威力」を感じてもらえたようです。やはり「範」を示すことは重要だと痛感しました。
さて、そこまで読んで欲しい本の一つに「イシューからはじめよ」(安宅)があります。これは、京都大学工学研究科博士課程(当時)のKくんが、
「楠浦さんが発明塾で教えてることって、この本と全く同じですよね」
と教えてくれた本です。ちょうどいい本があってラッキーでした。本に書いてあることは教えなくて済むので、それ以来、発明塾の基礎参考書の一つです。
詳しくは読んでもらうしかありませんが、ここに書かれていることは、ほぼそのまま僕の発明理論そのものです。
「言語化することの重要性」
「分析とは比較」
「ストーリーラインを決める」
など、僕の口癖でもあります。この本を読み、準備をして発明塾に出席し、また読み・・・・を繰り返せば、そのうち無意識にできるようになります。僕自身は、独自に同じ所にたどり着きましたが、参考書があるなら、読んで憶えて習熟したほうが手っ取り早い。
あるものは徹底的に使え。
これも発明塾の教えですね。この本にも、全く同じことが書いてあるので・・・あまりの一致に恐ろしくなります(笑
それはともかく、発明以外でも普段の仕事にとても役立つので、卒業生も再度読みなおしてください。
ではでは。