2011年5月4日水曜日

良い発明提案書の条件


体裁の問題もありますが、良い発明提案書の条件について、少しまとめておきます。

1.参考文献をきちんと引用してロジックを組む
=「参考文献AAにBBBと示されているようにYYYはZZZである(となる)」と書く。読んだ時に、どの参考文献がどの部分の主張をサポートしているのか、ひとつひとつ参考文献を読まないとわからないのはNG。

読み手に余計な作業や解釈をさせる、というのは基本的にマイナスです。論文やレポートの基本的なスタンスとして押さえておいてください。

読み手にストレスを与えないこと。「ふんふん」とスラスラ読ませること。良いレポートは、良く出来た小説のように、テンポよく読めて、非常に読むのが心地よいものです。

2.課題の定義が明確
課題が、背景的な大きな議論を含んでいると、周りくどく、ポイントがはっきりしなくなります。発明の本質を見抜いた時点(タイトルが固まった後)で、再度課題を見直し、背景的な部分は削除し「背景」の部分へ持って行きましょう。

3.タイトル
これが一番重要。発明の本質はなにか。何が新しい部分なのかをはっきりさせ、新しい部分と効果効用、用途などがはっきりわかるように書きましょう。「XXを用いてZZすることによりYYな効果があるAAシステム」みたいな感じです。本質的に新しい部分(技術要素)というのは一つだと思いますので、その技術要素を端的に表す言葉を入れる。コンセプトや効果の新しさではなく、技術として新しい部分(モノとして新しい部分)を削り出して、タイトルに入れます。

4.要約
発明の構成とその効果を端的に書きます。これは、2,3,とともに、最後まで繰り返し見直します。発明の全貌と本質が一目でわかるような図、もいれます。

何から書くかというのは正解はないですが、いずれにせよタイトルと要約、課題は最後まで「グルグル」と直し続けることになります。発明の本質を見直し続け、その本質の部分「だけ」が、浮き彫りになるように削ったり直したり。もちろん、本文の部分もそれにしたがって手を入れることになりますが・・・。本質が見えるとタイトルが決まる、本質が見えると課題も整理される、本質がわかるようにに要約を書く。いいタイトルを書こうと思うと、本質を考え続けなければならない。なんか、そんな堂々巡りの末に、いいものが出ます。

5.発明の構成と使い方、どの様に効果が発揮されるのか
本文の部分には、発明を構成する技術要素、発明品の製造方法、それをどう使うのか、どのような原理で効果を発揮するのか、を書きます。効果や長所もまとめておきます。要するに「なにがどうなって、どうよいのか。何が本質的に新しくて、それは(そして全体として)実現可能なのか。」ですね。自分の発明の論証作業です。

その他のマイナーなバリエーションも、考えられるものは別途書いておきます。

全体的に、図やフローチャートで、できるだけビジュアルに構成します。言っていることは正しいとして、直感的に理解してもらえると、楽ですからね。

6.英語参考文献
これも必須。言うまでもないよね。また、米国特許文献は日本以上に先鋭的なアイデアが多いので、日本で見つからなくてもUSであった、、、(残念)なんてことがしょっちゅう。米国特許もみっちり調べましょう。