「発明塾®」へようこそ!: 発明塾東京初級 第2回

2011年5月14日土曜日

発明塾東京初級 第2回

@東京 初級クラス 第2回、お疲れさまでした。

今回は、前回予習を元に討議して洗いだした課題を、整理してきてもらうことから始まりました。概念化し、その概念の関係(トレードオフ、相関性、因果関係)を考察し、重要な課題を定義することが、課題分析です。

東京は2週間あるため、じっくりとり組んでもらいたいところ。実際に、本質的な分析を行っていた方もおられます。なかなかレベルが高いと思います。

今回の塾では、一名に発表してもらい、それをもとに議論を始めました。委細は割愛しますが、重要なトレードオフを特定した後、それを解決するにはどうしたら良いか(というかそのトレードオフがなんで存在するのか、そのボトルネックは何なのか)を考えました。

というか、それを考えてスパッと答えてくれた塾生がいました。

勉強になりましたね。それで、解くべき課題があっという間に定義されてしまいました。(今回使った概念は、TRIZ的には「時間的分離」でした。)

トレードオフを、妥協で解決するのではなく、そのトレードオフの原因(てこの支点)を考え、それをなくしたり取替えたり、位置を外に出すようなイメージで、根本的に解決しようと考えるのがポイントでしょうか。TRIZの発明原理も、そういう視点で使うものです。

トレードオフを、新たな次元で、両立するように、解決する。そのためのコンセプトは何か。トレードオフが生じている制約条件はなにか(今回は同時性=時間制約を取り除いた)。

その結果「解くべき問題」が定義できます。ある意味、ここが発明の一番重要な点であり、いつも言うところの「切り口」になります。

木曜日の京都に引き続き、いろいろと考えさせられた回でした。


次回は、
・今回でたアイデア?を整理(概念化し、また具体化するを繰り返して、これは!という具体的なアイデアに至る)
・その中から、これは!と思うものを4-5選ぶ。
・それについて、先行技術を調べてくる。
・先行技術との違いを考える。
をやってきてください。

では、次回もよろしく。