今年も、10月10日に京都大学工学部物理工学科で
「ものつくりセミナー」
の講師を担当させていただきました。
(私の出身学科である機械工学科の学生さんも、対象です)
レポート課題の採点業務が終わりましたので、その感想も含め、備忘録代わりに開催報告をさせていただきます。
● 講義時の所感
少し、大人しめの学生さんが多い印象でしたが、途中のちょっとした演習にも、熱心に取り組んでいただいていました。
開催告知のところにも書きましたが、今年は
「IoT、ビッグデータ、AI」
に関する内容や
「ビジネスモデル」
が面白い企業などを取りあげました。
僕自身の経験からも、機械系の学生さんは
「経営に興味を持っている人が多い」
と感じているため、でしたが、レポートを拝見する限り、とても喜んでいただけたようです。
安心しました。
技術だけでなく、それを
「どう活かすか」
に、皆さんにもっと関心を持っていただきたいと思っています。
そこには
「発明」
だけでなく、
「知財戦略」
「起業」
「投資」
といったお話が、必然的に出てきます。
●レポートの所感
講義時の印象とは打って変わって、例年より熱心な学生さんが多かったという感じがしました。
独自の視点で
「エッジ情報」
を探してくれていた学生さんには、加点をしました。
また、感想の中に
「起業したいと思っているのだけれど」
という言葉が出てくる頻度が、例年より明らかに多く、少しマインドに変化がある気がしました。これは、
「京機会学生企画」
の時にも感じたことでした。これまでにない、多様なキャリアを模索している学生さんが増えている、ということだと理解しました。
最後に、感想の中から、私が気になったものを紹介しておきます。
「入学して以来、ダントツで一番面白い講義でした」
毎年、このような言葉をいただきます。
本当に嬉しい限りです。
「漠然と、起業しようと思っていたが、何をすればよいかわからなかった。今回の講義で、まず何をするべきか、見えてきた」
まず、気になる分野のエッジ情報を調べましょう、というお話です。
伝わってよかったです。
「これまで、議論などで話が通じない人は、コミュ力に問題がある人、あるいは、性格に問題がある人だと考えていたが、そうではない、そう考えるのは間違っているとわかった」
個性を活かす、の話ですね。
コミュ力の問題ではありません。
「” 周囲の人と異なるところに、君たちの存在意義がある” という言葉に感銘を受けた」
同じならどっちかで良いわけです、極論すると。
もちろん、同じ人なんていません。
「これから、技術者として求められる能力についていろいろ考え、悩んでいたが、今回の講義で、それが ”発明” であることがわかった」
はい、良い仲間と良い議論を通じ、素晴らしい発明を生み出し、世の中をどんどん良くしていって下さいね。
レポートを読んで、来年が、とても楽しみになりました。
来年も、担当させていただく予定にしております。
また、大学で同様の講義を行って欲しい、という教職員の方がおられましたら、お気軽にお声掛け下さい。
楠浦 拝
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