● 何を「エッジ」と捉え、育てるか
アイデアの「育成」という考え方の元になってるのは、実は、以前から言っている
「詰める」
という活動であることを説明しました。以前の塾では、「詰め」の練習になりそうな題材を僕、あるいは、各自が持ち込み、討議することがよくありました。
今回の、題材において、
「何をエッジと捉えたか」
で、その次の打ち手は変わってきます。唯一の正解はありません。また、最初の一歩次第で大きく変わる可能性があることを、よく憶えておきましょう。
僕は
「折り畳み」
と
「電動」
の共通項に何があるか、を考えました。これは、
「制約思考」
で取りあげている考え方です。
「因数分解して、集合論に持ち込む」
という、発明塾で多用する、最も基本的な考え方の一つです。
小塚さんともアプローチが分かれたところですので、
「唯一の正解はない」
という、僕の考え方は、理解してもらえたと思います。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムから画像を引くことにしました。画像が粗いのですが・・・。
英文版もありますので、大学生は、英語の勉強にもよいでしょう。
● 自身のアイデア、自身が見つけた情報の「エッジ」を見抜くことの難しさ
持ち込んでもらった、課題解決思考(1)
「ダントツワークシート」
(正確には、ダントツワークシートの形式に従った、未完成の文書)
を起点に、議論を始めました。課題解決思考(1)は、小塚さんが中心となり開発された発明ツールであり、
「ある材料の、新たな用途を探索する」
「ある技術、発明について、強みを生かした新たな発明を創出する」
ためのツールです。大学時代に使いこなせるようになっておいて、損はないようです。
(OB/OG曰く、ですが)
よくあることですが、
「持ち込んだ当人は(不慣れなので)、エッジ情報の”エッジ”に気付かない」
ものです。今回もそうでした。なのでいつも、
「ダントツワークシート、書いてきてね」
というのです。
「周りが拾い上げ、育てる」
という、発明塾の本質である
「組織で創造性を発揮する」
ために必要なツールだからです。
今回は、まず僕と小塚さんがほぼ同時にいくつかの視点でエッジを拾い上げ、小塚さんが育て、再度僕が詰める、という
「パス回し」(工程管理)
で、一気に発明に仕上げました。
とはいえ、発明提案として仕上げるには、まだまだ検討すべき内容がありますので、次回は
「発明提案書」(SR)
に記入してくるようにしてください。
【宿題】
前回Blogで出題した「宿題」の討議をふまえ、
「なぜ、”折り畳み”に注目したか」
僕の思考回路を
「リバる」
作業を行ってください。
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