4-6月は、楠浦抜きで運営してもらっています。
「4半期ごとに成果を出す」
という社会人のサイクルで、しっかり活動し成果を出して下さい。
また、これは別途取りあげますが、
「発明」
に終始せず、
「発明提案」
として価値のあるものにし、提案して、初めて
「成果」
であることを忘れないように。OBの何名かが度々言ってくれたように、
「ちょっとオモロイこと言うぐらいなら、中学生でもできる」(優秀な中学生の方、大変失礼します)
ということですので、
「大学生活に飽きたらない大学生」
として、何を目指し、何をすべきか、しっかり考え活動して下さい。
過去の楠浦の経験と実績、および発明塾での膨大な発明討議にもとづいた教材「e発明塾」がありますので、一昨年までのように
「教える」
立場ではなく、
「学んでもらい、成果を求める」
立場で、僕は皆さんに接します。
さて、GWを挟んで、念願の
「課題解決思考(1)~コア技術の強みを活かした顧客価値の創造」
の、比較的大規模な改訂作業が終了しました。第4版になりますので、リリースから2年で、3度「大きく」改訂したことになります。
既に、多くの技術者、および、企画担当者の方に受講いただいておりますが、これまでの受講者の方の声にもとづき、さらに多くの方に受講いただけるような教材として、大幅なリニューアルを行いました。興味ある方は、是非この機会に、「生まれ変わった」課題解決思考(1)をご受講下さい。
(他講座のご紹介は、こちら)
今回の改訂では、過去の「発明塾」での発明討議、および、「立命館大学/大学院MOTコース」での演習講義の内容を、さらに大幅に取り入れました。
「演習事例」として取り上げている、
✔ 「におい/香り」の強みを生かした商品
✔ 「靴」、あるいは、「足に装着する」ことの強みを生かした商品
が、現在非常にホットな Topic になり、部分的に、すでに「急成長分野」になりつつあるからです。
公開情報が急増しており、教材に記載できる内容も増えてきました。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「企画提案」「発明提案」は、
「今まで誰も気づいていない」ことについて、
「言われてみれば当たり前」になるように
説明/証明しなければならない仕事です。
その「肝になる考え方」が、あますところなく紹介されている
「良書」で、発明塾推薦図書です。
課題解決思考(1)発売当初、あるいは、本教材開発前のセミナーでは、
「何で靴なの?」「何でにおいなの」
という声もありましたが、我々の読み通り、
「急成長分野/Hot Topic」
になりました。
教材を増補改訂する際に収集した情報を含め、いくつか、関連Topicを取りあげておきましょう。
● 「靴」
もともとは、
✔ 次世代のユーザーインターフェース
✔ 典型的な消耗品
✔ 次の「ウエアラブル」デバイス
の観点から、「靴」に目をつけ、発明討議を行ってきました。関連する過去の発明テーマとして、
✔ 医療 Big Data
✔ セキュリティー/個人認証
✔ 関節/骨盤/脊椎系の疾患予防、モニタリング、および、治療
✔ 3次元プリンタ(3DP)
✔ エネルギーハーベスティング
などがあります。こうしてみると、
✔ IT、ユーザーインターフェース、セキュリティー
✔ エネルギー
✔ 医療、健康
など、「靴」という発明テーマが、Hot Topic になる必要条件を、かなり備えた発明テーマであることが、見えてきます。
「発明テーマをどう選ぶか」には、このような視点が必要です。
✔ 波及効果が大きい
テーマを選ぶと、討議自体が
「発展的」
になります。我々が、敢えて
「靴」
を、事例演習のテーマに選んでいる理由が、ここにあります。
「靴」について、先行例調査/分析を行い、発明討議を繰り返すことで、上記のような様々な
「熱い分野」
の動向や、技術に関する基礎知識が得られるわけです。
「1石XX鳥」
です。
単に方法論を身につけるだけでもなく、単に技術の勉強をするだけでもなく、
「成果を出しながら、手法に習熟し、最新のHotな技術や市場の知識も得る」
のが、「発明塾」式の鉄則です。
「オモロそう」
ぐらいでテーマを選んでいては、時間がいくらあっても足りません。
最近では、様々な企業が「靴」に着目した面白いデバイスを発表していますね。
以下、発明塾でも過去にアイデアは出ていましたが、やはり、同じようなことを考える人は、たくさんいるようです。
Airline launches vibrating shoes to help people navigate towns and cities
他にも、過去に発明塾でも注目した米国の急成長アパレル企業が、「靴」に注力し事業を強化していることも、各種情報分析からわかってきました。
このように、「発明塾での膨大な発明討議/情報分析」の積み上げなしには、課題解決思考(1) は教材化出来ませんでした。
「適当に、流行のワードで Hot Topic を選べばよい」
というものではありません。
「僕が提示した発明テーマの ”熱さ” を正しく理解し、熱心に討議/情報分析を積み重ねてくれた」
塾生/OBOGの皆さんに感謝します。また、出会う機会に、個別に報告と御礼をしたいと思います。
ありがとう。
● 「におい/香り」
これも、過去の主要な発明テーマの1つです。五感について考えていくと、
✔ 触覚、味、「におい」
が、技術的に未成熟であることは明らかですので、過去、発明塾では上記3つに、積極的に取り組んできました。
✔ 化学センサー
✔ 食品/食品包装/食品保存/賞味期限管理
✔ 次世代のユーザーインターフェース
✔ 医療(各種病気の予防)
✔ 製薬
など、「におい」もまた、多くの Hot Topic とつながりが深い分野でしたので、特に積極的に取り組んできました。
最近、塾で分析を行った好業績/高収益企業でも、「におい」に関する事業セグメントが、
「2ケタ成長(Double Digit Growth)」
だったところが、いくつかありましたね。
課題解決思考(1) で取り上げた「わさび」の香りを利用した製品は、まだ多くないようですが・・・
塾で以前議論しましたが、
「においは、より ”本能” に近い部分とつながっている感覚」
であることを、どう生かすか。これが
「においの強みを生かした製品」
開発のKSFだと思います。
塾での議論は、
✔ 企業に入り、自分で研究テーマ/新製品を企画する
✔ 起業する
✔ イノベーションを主導/推進する立場に立つ
際、方法論だけでなく、そこで議論したニーズや技術シーズについての内容も、5-10年後まで役に立ちます。
「長期投資」
の視点に立ち、しっかり活動し、
「短期的にも成果を出す」
ようにしましょう。
引き続き、よろしく。
※ 過去の教材は、「Kawasaki時代」「小松時代」「ベンチャー時代」の経験や方法論にもとづく部分もありましたが、今回の「課題解決思考(1)」含め、改訂を重ねるごとに、「発明塾での討議/発明実績」にもとづく割合が、増えてきました。
塾生とともに、日々の実践を積み重ねてきた成果がどんどん形になっています。6年前の「発明塾」開始当初から意図していたことであり、また、当初計画よりは少し遅れていますが、個人的には、嬉しい限りです。
「人まね」「横文字を縦文字にする(欧米の有名手法の翻訳)」「耳学問止まり」は、子供の頃からの習慣のせいか、個人的にあまり好かないので、今後も、「自ら実践し、効果を確認し、指導し/共に実践し、実績が出て身につく教材を、机上の空論を排して提供する」ことを、日々追求していきたいと思います。
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