「発明塾®」へようこそ!: 「靴」「におい」など、過去の「発明テーマ」が、ナゼか今頃「熱い」(e発明塾改訂、第330回報告)

2016年5月15日日曜日

「靴」「におい」など、過去の「発明テーマ」が、ナゼか今頃「熱い」(e発明塾改訂、第330回報告)

第330回も、無事終了しました。

4-6月は、楠浦抜きで運営してもらっています。


「4半期ごとに成果を出す」


という社会人のサイクルで、しっかり活動し成果を出して下さい。



また、これは別途取りあげますが、


「発明」


に終始せず、


「発明提案」


として価値のあるものにし、提案して、初めて


「成果」


であることを忘れないように。OBの何名かが度々言ってくれたように、


「ちょっとオモロイこと言うぐらいなら、中学生でもできる」(優秀な中学生の方、大変失礼します)


ということですので、


「大学生活に飽きたらない大学生」


として、何を目指し、何をすべきか、しっかり考え活動して下さい。



過去の楠浦の経験と実績、および発明塾での膨大な発明討議にもとづいた教材「e発明塾」がありますので、一昨年までのように


「教える」


立場ではなく、


「学んでもらい、成果を求める」


立場で、僕は皆さんに接します。



さて、GWを挟んで、念願の


課題解決思考(1)~コア技術の強みを活かした顧客価値の創造


の、比較的大規模な改訂作業が終了しました。第4版になりますので、リリースから2年で、3度「大きく」改訂したことになります。


既に、多くの技術者、および、企画担当者の方に受講いただいておりますが、これまでの受講者の方の声にもとづき、さらに多くの方に受講いただけるような教材として、大幅なリニューアルを行いました。興味ある方は、是非この機会に、「生まれ変わった」課題解決思考(1)をご受講下さい。

(他講座のご紹介は、こちら

今回の改訂では、過去の「発明塾」での発明討議、および、「立命館大学/大学院MOTコース」での演習講義の内容を、さらに大幅に取り入れました。


「演習事例」として取り上げている、


✔ 「におい/香り」の強みを生かした商品

✔ 「靴」、あるいは、「足に装着する」ことの強みを生かした商品

が、現在非常にホットな Topic になり、部分的に、すでに「急成長分野」になりつつあるからです。

公開情報が急増しており、教材に記載できる内容も増えてきました。



(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。

「企画提案」「発明提案」は、
「今まで誰も気づいていない」ことについて、
「言われてみれば当たり前」になるように
説明/証明しなければならない仕事です。
その「肝になる考え方」が、あますところなく紹介されている
「良書」で、発明塾推薦図書です。



課題解決思考(1)発売当初、あるいは、本教材開発前のセミナーでは、


「何で靴なの?」「何でにおいなの」


という声もありましたが、我々の読み通り、


「急成長分野/Hot Topic」


になりました。


教材を増補改訂する際に収集した情報を含め、いくつか、関連Topicを取りあげておきましょう。




● 「靴」


もともとは、


✔ 次世代のユーザーインターフェース

✔ 典型的な消耗品
✔ 次の「ウエアラブル」デバイス

の観点から、「靴」に目をつけ、発明討議を行ってきました。関連する過去の発明テーマとして、


✔ 医療 Big Data

✔ セキュリティー/個人認証
✔ 関節/骨盤/脊椎系の疾患予防、モニタリング、および、治療
✔ 3次元プリンタ(3DP)
✔ エネルギーハーベスティング

などがあります。こうしてみると、


✔ IT、ユーザーインターフェース、セキュリティー

✔ エネルギー
✔ 医療、健康

など、「靴」という発明テーマが、Hot Topic になる必要条件を、かなり備えた発明テーマであることが、見えてきます。


「発明テーマをどう選ぶか」には、このような視点が必要です。


✔ 波及効果が大きい


テーマを選ぶと、討議自体が


「発展的」


になります。我々が、敢えて


「靴」


を、事例演習のテーマに選んでいる理由が、ここにあります。


「靴」について、先行例調査/分析を行い、発明討議を繰り返すことで、上記のような様々な


「熱い分野」


の動向や、技術に関する基礎知識が得られるわけです。


「1石XX鳥」


です。


単に方法論を身につけるだけでもなく、単に技術の勉強をするだけでもなく、


「成果を出しながら、手法に習熟し、最新のHotな技術や市場の知識も得る」


のが、「発明塾」式の鉄則です。


「オモロそう」


ぐらいでテーマを選んでいては、時間がいくらあっても足りません。



最近では、様々な企業が「靴」に着目した面白いデバイスを発表していますね。

以下、発明塾でも過去にアイデアは出ていましたが、やはり、同じようなことを考える人は、たくさんいるようです。

Airline launches vibrating shoes to help people navigate towns and cities


他にも、過去に発明塾でも注目した米国の急成長アパレル企業が、「靴」に注力し事業を強化していることも、各種情報分析からわかってきました。



このように、「発明塾での膨大な発明討議/情報分析」の積み上げなしには、課題解決思考(1) は教材化出来ませんでした。


「適当に、流行のワードで Hot Topic を選べばよい」


というものではありません。


「僕が提示した発明テーマの ”熱さ” を正しく理解し、熱心に討議/情報分析を積み重ねてくれた」


塾生/OBOGの皆さんに感謝します。また、出会う機会に、個別に報告と御礼をしたいと思います。



ありがとう。



● 「におい/香り」


これも、過去の主要な発明テーマの1つです。五感について考えていくと、


✔ 触覚、味、「におい」


が、技術的に未成熟であることは明らかですので、過去、発明塾では上記3つに、積極的に取り組んできました。


✔ 化学センサー

✔ 食品/食品包装/食品保存/賞味期限管理
✔ 次世代のユーザーインターフェース
✔ 医療(各種病気の予防)
✔ 製薬

など、「におい」もまた、多くの Hot Topic とつながりが深い分野でしたので、特に積極的に取り組んできました。


最近、塾で分析を行った好業績/高収益企業でも、「におい」に関する事業セグメントが、



「2ケタ成長(Double Digit Growth)」

だったところが、いくつかありましたね。



課題解決思考(1) で取り上げた「わさび」の香りを利用した製品は、まだ多くないようですが・・・



塾で以前議論しましたが、


「においは、より ”本能” に近い部分とつながっている感覚」


であることを、どう生かすか。これが


「においの強みを生かした製品」


開発のKSFだと思います。



塾での議論は、


✔ 企業に入り、自分で研究テーマ/新製品を企画する

✔ 起業する
✔ イノベーションを主導/推進する立場に立つ

際、方法論だけでなく、そこで議論したニーズや技術シーズについての内容も、5-10年後まで役に立ちます。



「長期投資」


の視点に立ち、しっかり活動し、


「短期的にも成果を出す」


ようにしましょう。



引き続き、よろしく。



※ 過去の教材は、「Kawasaki時代」「小松時代」「ベンチャー時代」の経験や方法論にもとづく部分もありましたが、今回の「課題解決思考(1)」含め、改訂を重ねるごとに、「発明塾での討議/発明実績」にもとづく割合が、増えてきました。

  塾生とともに、日々の実践を積み重ねてきた成果がどんどん形になっています。6年前の「発明塾」開始当初から意図していたことであり、また、当初計画よりは少し遅れていますが、個人的には、嬉しい限りです。
  「人まね」「横文字を縦文字にする(欧米の有名手法の翻訳)」「耳学問止まり」は、子供の頃からの習慣のせいか、個人的にあまり好かないので、今後も、「自ら実践し、効果を確認し、指導し/共に実践し、実績が出て身につく教材を、机上の空論を排して提供する」ことを、日々追求していきたいと思います。




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