今回、「事実か意見か」を突っ込まれたメンバーは、再度「事実は何か」(本多勝一)をよく読んでおくこと。
・事実+判断規準/理論=意見
の場合、事実であるなら「どこに示されているのか」、意見であるなら「その根拠となる事実と、そこから意見を導き出すために用いた理論」を示す必要がある。何が本当かわからないと、議論のしようがない。
全て確認していては、時間がいくらあっても足らない。
発明云々ではなく、「議論の基礎」なので、しっかり守ってください。新規メンバーが多いとはいえ、日本語会話の基礎、のような低レベルの話をする時間は、出来るだけ省きたい(古株のメンバーは、耳タコでしょうし)。
さて、今回の講義では塾生の一人が出てくれたセミナーの内容紹介と、GoogleのAPMプログラムとメリッサ・メイヤーの話をしました。
メリッサ・メイヤーのAPMプログラム,
僕がメリッサ・メイヤーに注目する理由は、「Googleが、コア人材の育成プログラムを持っていた」ことと「10年間、その中心人物であった」ことにあります。
企業で人材育成を担当しておられる方なら、実感されていると思いますが、ある程度の密度のプログラムを、10年間継続するというのは、それなりにハードな作業です。おそらく彼女は、このプログラムに余程の個人的な思い入れがあったに、違いありません(APMの生みの親でもある:注)。
APMプログラムについて、卒業生が語る
http://www.youtube.com/watch?v=or_dtJmgP-0
いかにも”アメリカのスマートな若者”という感じの卒業生の姿が、とても眩しい(笑
メリッサの後を継いでAPMを運営するラコウスキー(もちろん卒業生)のコメント
http://ilab.harvard.edu/2012/11/19/conversation-brian-rakowski-google%E2%80%99s-first-associate-product-manager
「最初、”検索エンジン”の何かをやれって言われるんじゃないかと思ってたんだけど、メリッサが話し始めたのは”Email”の事だった。・・・まさかGoogleがEmailを開発してて、学校を出たての若造に担当させるなんて思いもよらなかったから、びっくりして言葉も出なかったよ。」
みたいな感じでしょうか(笑
優秀な人材を惹きつけ、育て、ネットワーク化し、会社の財産にする。抜かりなくそれを実行出来る企業であるGoogleと、その生みの親であるメリッサの今後に、引き続き注目して行きたいと思います。
※ 注) 機会があれば、「なんでAPMを始めたのか」ということを、直接インタビューしてみたい。