第129回も、3Grに分かれての議論としました。それぞれのGrで、先行技術の分析、更に先を行く発明の創出に取り組みました。
また、最後1時間で、過去の発明について、進歩性を討議し、更に進んだ発明にするための討議を行いました。
たまにセミナーで、「発明者が進歩性を意識すると、発明が出なくなる」とか、「先行技術を読むことで変に影響されてしまい、いい発明が出なくなる」といわれることがあります。
おそらく「中途半端に」進歩性について考えると、「どれもこれも、特許になりそうにない」と思ってしまうことは間違いないでしょう。
しかし普通、「この発明は特許にならない」と、一度言われれば、
「それは、なぜなのか」
「どういう発明が特許として認められるのか」
「一見、だれでも思いつきそうな競合企業の発明が、特許になって(かつ事業の障害になって)いるのはなぜなのか」
という疑問が、次々に湧いてくるはずです。それを一つ一つ明らかにしていくことで、「競争力のある発明・特許」を生み出す技術を、身につけることができるのです。
発明の肝は「先行技術調査」と「進歩性の理解」です。これに尽きます。
しっかり習得してください。
では、次回も宜しく。