「塾長の部屋」(24)
http://edison-univ.blogspot.jp/2012/11/blog-post_17.html
が効いたのか、遅刻者がグッと減ったのと、寝る人がいなくなりました(笑
「みんな、やればできるやん」
後半も頑張りましょう!
さて、今回の講義では「新しい靴」(例年通り)を考えるための、ちょっとした演習を行いました。前回同様、「他人との差分をクリエイティブに止揚する」ことを実践してもらうためです。僕の体験を少し話しましょう。
大半の方が御存知の通り、僕自身はかなり「横柄かつ、わがまま」な人間です(笑。論理的思考にもそれなりに自信があるため、自分の意見を通そうと思えば、まず通せます(笑。で、かつての僕は、
「A or B. Which is better?」
というスキームで動いていました。「横柄とわがまま」は、いまも変わらないかも知れませんが、僕のなかでは、発明を始めてから、ある変化が起こっています。
「A or B. Are there any other options?」
まずここから始まります。後は、発明塾で教えているとおりです。Why思考を通じて再びHowへ。サンプリングから論理へ。ボルツマン的熱死ではなく、マクスウェルの悪魔の導入。一旦、ポテンシャルを上げる(できればそのまま維持して答えまで行く)。
結果的に、これまでに考えつかなかった解に、たどり着けるようになりました。
もう一つ効果があります。
「自分と違うタイプと話すほうが、意味があることを実感できたこと」
自分と考え方の違う人間こそ、「解」への力を与えてくれるのです。これに気づいてから、僕のメンバーへの接し方は、明らかに変わったと思います。
「発明を学ぶことは、リーダーシップのあり方を変える」
現時点での、僕の気付きです。これを、残り数回の講義で伝えられるか。立命館大学から課せられた?(いや、特に指示はされていませんが)、僕の「課題」です。
仕事は自分で作るものです。
「自ら目的を設定し、それを達成する。」
これも、学んでほしいことです。与えられた環境の中で、適切な目標を設定し、ベストを尽くす。社会人としての、第一歩です。僕は、
「大学教育の第一の目的は、善き市民を育てることである」
と思っています。良きサラリーマンを育てることでも、研究者を育てることでもありません。義務と権利、自ら目標を設定する、最善を尽くす、社会と共同体に貢献する。そういうことを、この講義で教えられたらな、と思っています。
そして、自らの人生は、自らの力で切り拓く。リーダーシップの第一歩だと思います(注)。
See you!
※ 注)そういう意味で僕は、特に東京の学生や社会人に多い「勉強会」「交流会」「ネットワーキング」中毒的な傾向が、あまり好きになれません。関西人のヒガミ、かもしれませんが「人脈があればなんとかなる」「他人と繋がっていればなんとかなる」という、依存的な空気を感じてしまうからです。
「天は、自ら助くるものを助く」スマイルズ
「集合知は、相互依存的な状態では、上手く働かない」(ある集合知の専門家の方の言葉)