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2017年1月30日月曜日

【発明塾】「安全なコミュニティーを創る」ため、「荷物受け取り」をテクった エッジ企業

・・・ e発明塾通信 vol.1182017130日発行)

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・・・


「「「 「安全なコミュニティーを創る」ため、「荷物受け取り」をテクった エッジ企業 「「「

今回は、ネットワークカメラを用いた、新たなサービスを展開している企業を取り上げます。

Ring HP
https://ring.com/


A Smart Doorbell

と呼ばれる、ネットワークカメラ付きインターホンを提供しているようです。

Never miss a Visitor

とあるように、不在時の訪問者、特に、宅配への対応を、一つの用途に挙げています。


HPには


Our Mission: To Reduce Crime in Communities

ともあります。

「安全なコミュニティーを創る」

といったところでしょうか。


では

「不在時の宅配への対応」



「安全なコミュニティー」

は、どのようなつながりがあるのでしょうか?


紹介ビデオによれば、不在時、荷物配送のため訪問した人に、

「荷物を玄関先に置いて行くように」

と伝える人がいるようです。

一方で、

Ring HP Neighborhood

https://ring.com/neighborhoods

を見ると、

「近隣住宅のカメラで撮影された画像を、見ることが出来る」

ようです。


この先は、どうなるでしょうか。

たとえば

Visitor

に注目し、

「仮説検索」

を行ってみます。

Visitor control and tracking system US 20070109134 A1
https://www.google.com/patents/US20070109134


「近隣」「地域」という発想が

「差分」

ですね。

宅配を行う側にも、インセンティブがありそうです。


このような

「広がる仕組み」

を製品と組み合わせることで、事業に

「深く、広い堀」

ができます。


発明塾で、アイデアを

「ビジネスモデル付き」

に育成するために用いているフレームワーク、考え方の一つです。



● 発明塾式「ビジネス構想力」セミナー ~ 事業の本質的価値を高める「モート(堀)」を築く(2017年31日開催)
http://www.techno-producer.com/news/detail_644.html (弊社HP内)
http://edison-univ.blogspot.jp/p/201731.html (発明塾HP内)


「発明塾」で、技術的なアイデアにとどまらず、それを「収益化」し、「技術の価値を最大化」するために必要な「ビジネスモデル」を考えてもらうために、どのような指導をしているか、つまり、「ビジネス構想力を鍛える」ための指導内容について紹介するセミナーです。

実際に「新規事業創出」に関わったことがない塾生に、「ビジネスを構想する」とはなにか、または、「どのように考え始めればよいか」について、できるだけ具体的なイメージを持ってもらうため、どのような事例とフレームワークを用いているか、わかりやすく紹介いたします。


・これから新規事業開発に携わる
・新製品や
新規事業のテーマ提案を、検討している/求められている
・ビジネスモデルも考慮した、研究開発テーマの企画提案を必要とされている
・事業、製品、または、研究開発テーマの企画提案を支援する立場にある

方には、是非、お越しいただきたく存じます。



弊社サービス/教材につきましては、以下情報をご参照ください。

===  企業内「発明塾」にご興味をお持ちの方 ===
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 以下の知財部様向け資料「e発明塾 ガイドブック(抜粋版)」も、ご参照ください。

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 本メールご返信、または、TechnoProducer株式会社 お問い合わせ用メールアドレス まで↓↓
  宛先 : info@techno-producer.com


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 全講座、毎週火曜日に開講します、また、1名様からお申込みいただけます。
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=== 参考資料・過去記事など ===
● 特許情報を用いた技術マーケティング(2008年)

● 知財戦略とはなにか~発明研究所のすすめ(2011年)

● 発明塾式 ビジネスのための知財講座(2009年)

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・発明塾/発明塾投資部の活動
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・発明塾で得られた知見
・発明塾で取りあげたエッジ情報、および、エッジ情報探索のノウハウ
・特許や知財戦略に関する紙上講義
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について知りたい方は、ぜひご活用ください。

・・・
●発行元 「発明塾」の TechnoProducer 株式会社

2017年1月27日金曜日

「行き詰まり」を自分で解決する/一切を書きとめておく~発明塾第362回

今回は、前回の討議にもとづいた

「発明提案書」

から、討議を始めました。


● 「課題」を定義する

繰り返しですが、発明提案において、最も重要なことは

「課題を明らかにする」

ことです。

課題解決思考(1)

にあったように、

「発明の価値は、課題で決まる」

部分が大きいと、発明塾は考えているからです。

トレードオフとして、課題が定義できないか/どう定義しようとしていたか/どのように課題(仮説)を探していたか、討議過程をよく見直して下さい。



(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します) 
Amazonのプログラムから画像を引くことにしました。
疲れたときにどうぞ。


● 「行き詰る」ことが大切~自分なりの手法(Art)が生まれるから

最近、小塚さんには話したのですが、新人が新人でなくなるのはいつか、という問題があります。安富さんは、

「自分なりの結論を持ってきて」

と、おっしゃってました。それも一つです。

「モヤモヤ」

を、

「他人に解決してもらって、安心する」

というのは、実は要注意です。

「自身の成長が阻害されているのではないか」

と、疑った方がよいでしょう。


以前紹介した、「禅とオートバイ修理技術」には

「行き詰まりは 、何事においてもその本質を理解する上での先達である 。だから決して避けてはならない 。技術的な仕事においても同じことが言える 。行き詰まりを無心に受け止めることが 、 《クオリティ 》を理解する鍵なのだ 。学校で正規の訓練を受け 、あらゆる問題の処し方を学んだ修理工よりも 、独学で腕を磨き上げた者のほうがしばしば力を発揮するのは 、度重なる行き詰まりによってこの 《クオリティ 》を会得しているからである 。どんな情況にも無心に対処できるのだ 。」
『禅とオートバイ修理技術』より
(該当部は、塾生さんの写経報告により、教えていただきました)

と、あります。

また、その際、「書きとめておくこと」が重要であることにも、言及されています。

「こんなときのために必要なのが、研究ノートである。今やっていること、過去にやったこと、これやらやろうとしていること、これらをいつでも知ることができるようにいっさいもらさず書きとめておくのである・・・中略・・・問題となっているいろいろな事柄が複雑に絡み合い、ことの本質を見失うことになりかねないからである。ともすれば、途中で仕事を放棄しなければならなくなる」
『禅とオートバイ修理技術』より
(楠浦のメモより転記)

そのための

「発明提案書」

であり、検討ログなのです。

「何度も何度も書き直す」
「思考過程を書き留め、蓄積していく」

ことにより、

「モヤモヤ」

を解消し、自分なりの結論、そして Art へと、たどり着きましょう。



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2017年1月25日水曜日

どんな意見(アイデア)からも、学ぶことがある~発明塾第361回(投資部第13回)

今回は、

✔ Qualcomm

✔ Walt Disney Company

の2社について、討議を行いました。各社の


「ビジネスモデル」


特に


「堀」


を確認するところから、はじめました。


米国企業の多くが決算発表の時期に入っていますので、最新の情報をもとに、今後も討議を続けていきたいですね。




● 直近の各企業の決算動向


我々が注目している企業としては、すでに、P&G, American Express, JPMorgan, WellsFargo, 3M, United Health, GE, IBM, J&J などが、直近の4半期決算についてプレスリリースを出しています。この後も、Amazon, Intel, Caterpillar などの発表が控えています。

SECに提出された正式なドキュメントを入手次第、各企業の分析に入りたいところです。

皆さんよろしく。





(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムから画像を引くことにしました。画像が粗いのですが・・・。
「お世辞ぐらい言え」、たしかに・・・。
「嫌われる勇気」など、最近は
「いい子ちゃん」だけでは、なかなかしんどいよね、
という本が売れているようですね。
「自然体」とは何か、考えさせられました。
Jimi Hendrix が言うように、どんな本(演奏)からも、学ぶことがあります。


● Qualcomm


直近では、特許ライセンスについて Apple からの訴訟が提起されるなど、改めて、独特のビジネスモデルが注目されているところです。


Apple は、初代 iPhone リリースの際に Infinion のモデムチップを用いるなど、慎重に検討を重ねながら事業を進めている企業です。今回の訴訟は「予想されたもの」だったといえるでしょう。


Qualcomm 社、および、その発明の歴史については、発明塾で度々講義を行っています。塾生から希望があれば、また行いますので、企画提案して下さい。


今回の討議では、Intel の動向と比較し、主に


「Connected Car」


領域について、議論を行いました。


引き続き深掘りを、よろしく。




● Walt Disney Company


昨年10月頃、映画部門の業績が、予想を既に上回っているというニュースで話題になりました。大リーグ中継などを含む「メディアネットワーク部門」を持っており、独特のビジネスモデルといえるでしょう。


過去何度も取り上げていますが、


「消耗品ビジネス」


の本質部分をよく考えると、Disney においても、同じことが行われていると気付くでしょう。


「ミッキーマウスを長生きさせたい」


Disney 社の戦略に、今後も注目しましょう。Amazon が仕掛けているように


「UI」


の時代になりつつありますので、新たな展開が予想されます。


「Amazon と Disney」


という文脈で見てきてほしいと思っています。

(Disney と サンリオ、などではなく)



● 補足


いつも参加いただいている経営者(知人)の方から、


「次回は、うちの場所でやりませんか」


という、ありがたいオファーをいただきましたので、次回は


「リアル」


討議にします。



他社事業、しかも、


「全く土地勘のない分野」


の企業や事業について、ビジネスモデルを


「多面的に」

「投資家目線で」

分析すると、自身の事業に生かせる色々な気づきがありますね、という感想も、何名かの方からいただいています。



委細は別途。



楠浦 拝



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2017年1月20日金曜日

アイデア/情報の「エッジ」に注目し、「チーム」で発明に育て上げる~自分では気づけない「エッジ」(発明塾第360回)

今回は、冒頭に前回Blogで出題した「宿題」の討議をまず行い、その後、発明討議を行いました。


● 何を「エッジ」と捉え、育てるか

アイデアの「育成」という考え方の元になってるのは、実は、以前から言っている

「詰める」

という活動であることを説明しました。以前の塾では、「詰め」の練習になりそうな題材を僕、あるいは、各自が持ち込み、討議することがよくありました。

今回の、題材において、

「何をエッジと捉えたか」

で、その次の打ち手は変わってきます。唯一の正解はありません。また、最初の一歩次第で大きく変わる可能性があることを、よく憶えておきましょう。

僕は

「折り畳み」



「電動」

の共通項に何があるか、を考えました。これは、

「制約思考」

で取りあげている考え方です。

「因数分解して、集合論に持ち込む」

という、発明塾で多用する、最も基本的な考え方の一つです。

小塚さんともアプローチが分かれたところですので、

「唯一の正解はない」

という、僕の考え方は、理解してもらえたと思います。


(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムから画像を引くことにしました。画像が粗いのですが・・・。
英文版もありますので、大学生は、英語の勉強にもよいでしょう。



● 自身のアイデア、自身が見つけた情報の「エッジ」を見抜くことの難しさ

持ち込んでもらった、課題解決思考(1)

「ダントツワークシート」
(正確には、ダントツワークシートの形式に従った、未完成の文書)

を起点に、議論を始めました。課題解決思考(1)は、小塚さんが中心となり開発された発明ツールであり、

「ある材料の、新たな用途を探索する」
「ある技術、発明について、強みを生かした新たな発明を創出する」

ためのツールです。大学時代に使いこなせるようになっておいて、損はないようです。
(OB/OG曰く、ですが)


よくあることですが、

「持ち込んだ当人は(不慣れなので)、エッジ情報の”エッジ”に気付かない」

ものです。今回もそうでした。なのでいつも、

「ダントツワークシート、書いてきてね」

というのです。

「周りが拾い上げ、育てる」

という、発明塾の本質である

「組織で創造性を発揮する」

ために必要なツールだからです。


今回は、まず僕と小塚さんがほぼ同時にいくつかの視点でエッジを拾い上げ、小塚さんが育て、再度僕が詰める、という

「パス回し」(工程管理)

で、一気に発明に仕上げました。


とはいえ、発明提案として仕上げるには、まだまだ検討すべき内容がありますので、次回は

「発明提案書」(SR)

に記入してくるようにしてください。



【宿題】
前回Blogで出題した「宿題」の討議をふまえ、

「なぜ、”折り畳み”に注目したか」

僕の思考回路を

「リバる」

作業を行ってください。


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2017年1月15日日曜日

発明塾の「原点」を振り返る(1)~英語科講師時代の仕事/発明塾第359回

今回は、発明討議でした。

依頼いただいた企業様に、よいアイデアが提案できるよう、進めて下さい。

今のペースで、大丈夫ですか?

今回話した点は、2点です。


✔ まず一度、詰めてみる(入り口を舐めて終わらない)

✔ 詰めたところで、「強み」を確認する

結局、具体化しなければ強みは見えてきません。


e発明塾「課題解決思考(1)」のワークシートに、しっかり記入してきて下さい。



さて、今日は少し、過去を振り返ってみましょう。


以前、京都で集まって開催していたときは、休憩時間、終了後、あるいは、帰路や開始前の個別面談で、いろいろな話をすることが出来ましたが、現状は、討議「しか」行うことができない環境のため、Blogでいろいろなことを伝えていきたいと思います。もちろん、たまには忘年会などで、いろいろな話ができればと考えますが・・・。


第316回/@東京忘年会報告~「健全な自己否定」が発明を生む

@京都へ~2015年を振り返って

初期のメンバーは度々話を聞いていると思いますが、発明塾の運営にあたり、僕が一つのモデルとしているのは、僕が高校時代に学び、また、大学時代に英語を教えていた、とある学習塾です。


✔ 教材、テストなど、必要なものは、すべて自身で開発

✔ 卒業生が教える
✔ OBOGが、毎週遊びに来る

・・・という、ちょっと変わった塾です。上記にないことも含め、発明塾の


「原点」


になることを、いくつか取り上げておきましょう。



Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
「まともなことを言い続けると、最終的に仲間は残る」
たしかに、経験上そんな気がします。
一般化は、できませんが。


● 先行例を徹底研究した上で、教材/ツールを「ゼロベース」で開発


当時僕は、自身で教材を開発するにあたり


「出版されている、良いと言われる教材を片っ端から入手」


し、徹底的に研究しました。*

(予備校時代のテキストも、随分役に立ちました)

今の


「徹底的に先行例を調査しましょう」


という発明塾のスタンスは、僕の


「仕事に対する姿勢」


そのものであることを、理解してもらえればと思います。


つまり、発明塾で教えているのは、発明でも投資でもなく


「仕事とは?」


ということなのです。


これは、先日の京都の忘年会でも、OBの一人が


「楠浦さんが仰っていたことが、なんとなくわかってきました」


と言っていたことからも、わかると思います。


また、講義後に「講義の振り返り」を行い、それを踏まえ教材をすぐに改良し、翌年再度見直した上で、利用していました。発明塾で重視する


「振り返り」(Reflection)


の習慣も、ここで養われたものです。



● 「添削」指導


科目にもよりますが、多くの講師が、添削指導を重視していました。


英語のような、


「答えが一つではない」


ことを教える上で、


「添削」


は、非常に有効なツールだと、僕は感じていました。


「回答例」


は、一つの例にしか過ぎないからです。


ジェフ・ベゾスからの手紙(Amazon の IR 資料)


で取り上げたように、極論すると、解釈次第でどのようにでも訳せてしまう部分があります。


「添削」


という形で、各自の思考に沿って、妥当な答えにたどり着いてもらえるように、修正していく。


添削と言うよりは


「対話」


に近いイメージを、僕は持っていました。


そして、


「問い」


で、ある程度の道筋をつけてあげる。これは、


「設問」(出題段階)

「添削」(回答への対応)

両方の段階で、用いていました。



よく考えると、この2つは、今の発明塾のスタイルそのものであり、中核をなす考え方/手法ですね。



「発明を”育成”する、育てる」


のは、数多くの英文和訳/和文英訳の添削指導で身に染み付いた考え方が、自然に表れているだけ、だったようです。



このように


「なぜ発明塾は、今、このように運営されているのか」


原点や歴史を知ってもらう機会は、今後も設けたいと思います。



【宿題】

以下の商品を、リバってきてください(「リバる」演習)。討議冒頭で、取り上げたいと思います。

「折りたたみ電動スクーター」
売れない時代に、UPQのバイクが好調な理由 を参照



* 弊社のe発明塾も、「横のものを縦にする」ような作り方ではなく、ゼロから僕自身が考え、作り込んでいるのは、同じポリシーによるものだからです。




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2017年1月9日月曜日

「ギリギリの判断」を積み重ね、「合理的な意思決定」を~自身の歩幅で一歩づつ(発明塾第357回、第358回/投資部第12回)

年始第一週から、2回の討議、おつかれさまでした。

年末年始に

課題解決思考(1)

で、

「しっかり考え抜いた」

んだろうなということを、感じさせる議論がちらほらありました。

「実戦で結果を出しながら、必要な知識を身に付け、また、その知識を使いこなす”技量”を向上させていく」

のが、発明塾の

「原理原則」

です。

野中郁次郎氏は、「形式知と暗黙知」と仰っていますし、コマツ時代の上司の1人は、「知識と知恵」と仰っていましたが、同じことです。

「自ら学び、結果を出し、他者の評価を受ける」(”大谷メモ”より)*1

を原理原則に、進めて下さい。


さて、発明討議の方では、

「エッジ情報検索」

特に

「仮説検索」

の能力が問われたと思います。

結局のところ、いつも行っていることの繰り返しで、耳タコだと思いますが

「調べられなければ、いいアイデアは出ない」
(そもそも、いいアイデアかどうか判断すらできない)

ということです。

「技術の用途探索」

において、重要な問題は

「課題の存在の証明」

です。”発明方程式”を念頭に、”検索戦略”をよく考えましょう。


投資部の方では、年末年始に皆さんで討議したらしい?「今後の方針」の確認と、それに従って進めてもらう上での注意点を、幾つか話しました。

重要なことは、各自が、

「ギリギリの判断」

を積み重ね

「合理的な意思決定」



「冷徹に」

下して欲しい、ということです。ギリギリの判断を行おうとする際、自身の

「心理的バイアス」

が明らかになります。これが重要だと思っています。


「もっと大きな投資収益が得られる機会が、あるかもしれない」
(”機会損失”という言葉を、覚えておきましょう)

「損失が出たら、どうしよう」
(収益機会には、通常、同等程度の損失機会がついて回ります)
(人間は、収益より損失を大きく評価するバイアスを持っていることも、覚えておきましょう)

「みんな、自分と同じように考えているから大丈夫」
(多分それは、ベンチマークに対比での”損失”にしかつながりません)


発明において

「なぜ、今まで誰もそれに取り組んでいないのか」

を討議することをもっとも重んじていますが、投資においても、全く同じ問い、すなわち

「なぜ、まだ誰もそこに投資していないのか」

という KSQ(Key Success Question:発明塾造語/弊社登録商標) に答えを出すことが、最初の重要な関門になります。

市場平均/銀行貸出金利などの”ベンチマーク(機会コスト/資本コストなどを含む)”を上回る超過投資収益の源泉は、そこにしかないからです。
(ベンチマークで良ければ、特に議論をする必要はありません)


(クリックでHPへ)
愛読誌の一つです。
今回は、「ネジ」の話、あと、「メゾスケールの材料設計」の話が
個人的に面白かったです。
いずれも、僕の専門(機械工学/材料/ナノテクノロジー)とも
とても関係が深い分野ですし。


実は、”発明”においてもっとも重要なことは、

「”いわゆる”創造性に関わる知識やスキル」
(アイデアをたくさん思いつくとか、物事を幅広くよく知っているとか・・・)

ではなく

「意思決定能力」

だと思っています。発明塾開始当初、小塚さん(彼は、幸運にも第一期生ですから、すべての歴史を知っています)が度々

「なんでここに、楠浦さんがあれほどこだわって時間を使うのかが、不思議」

というコメントを、度々残していますが、それは、そういうことです。発明討議において、

「厳しい時間制約」

の中、確実に、”求められる”発明を生み出すため

「意思決定」

を行っているわけです。これが行えず、

「入り口でウロウロする」
(僕は、コップの縁を舐めて終わる、とか、入り口を舐めて終わり、などという表現をしますが、同じことです)

人、つまり、

「”決断しないという決断”を行っている」

人を、”ダブラー”と呼ぶのでしたね。残念ながら、発明塾で結果が出ない人の多くは、このパターンです。これも、個人差が大きな”心理的バイアス”の一つです。

「ギリギリの判断」

を積み重ね、討議を振り返り(そのための”ログ”ですよね)、上手くいった原因を探り、再現可能にし・・・という、地道な積み重ねの上に、今の発明塾の手法があります。ただしそれは、

「形式知」

部分の話です。

「暗黙知」

部分を、各自が涵養しなければ、形式知は活かせません。


取り上げた「医療廃棄物」処理関連の企業について、僕は

「数字が、ガイダンスに届かなかった理由は何なの?」

と、アタリマエのことを聞きました。もちろん、本当の理由など、分かるはずもありません。

これは、特許情報(特許公報を含む)について

「嘘ばっかり書いてあるから、読んでも仕方がない」

と言われることがあるのと、全く同じです。発明塾で、特許情報を

「参考にしながら」

発明を創出しているという話をすると、必ず上記の質問(批判?)が出ます。

似たような話は、「特許情報は1.5年前の情報ですよね」質問/批判でもあります。

僕や、発明塾生の大半は、それで発明が出せるので、いちいち真面目に答える気がしないのですが・・・気が向けば、お答えすることにしています。*2

答えの切り口は、色々あります。下記もその一つです。


重要なことは、

「入手可能な情報から、ギリギリの判断を積み重ね、合理的な意思決定をすること」

です。

「入手不可能な情報について議論する」
(手に入ればいいのにな、的な”妄想””願望”)

「入手可能な情報の一部が無意味である可能性が高いことを根拠に、すべて切り捨てる」
(典型的な、”ゼロか1か”思考)

いずれも、

「合理的な意思決定」

には、向きません。


常に

「ギリギリ」
(”限界的練習”の話をしましたよね)

まで考えることです。


何がギリギリかって?

それは、

「あなたの能力」

次第で、僕にはわかりません。確実に言えることは

「僕の歩幅と、あなたの歩幅は、異なる可能性が極めて高い」

ということです。

常に、

「自分のギリギリを試す」

ことです。そして、僕の歩幅のほうが大きかった場合、あなたはラッキーです。後々、自分の歩幅が僕の歩幅に近づいてきた時に、参考になるからです。

「自分の最大限の歩幅」

にチャレンジして下さい。しかし、

「自分の歩幅」

を見失うことがないように、歩んで下さい。


次回もよろしく。



*1 ”大谷メモ”が欲しい塾生さんは、楠浦まで。企業内発明塾の方も、ご相談ください。
*2 ちなみに、「永久に」特許情報が、発明に有効だとも思っていません。おそらく、近い将来「特許情報をもとにした発明創出」が、完全に「常識」化し使いこなされる日が来るのですが、そのときには、特許情報は「発明の道具として、機能しなくなる」ことになります。常識からは、「超過収益」は得られないからです。


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