「過去に創出し、完成/提案に至っていない発明を公開しよう」
という取り組みの準備が進められています。
目的はいくつかありますが、一つは、
「過去の発明を整理することで、発明を学んでもらう」
ためです。
今後、準備が整った発明から掲載予定です。(例)
当面、そのイントロダクションとして、最近話題の発明と、それに関連ある、過去に取り組んだ発明を紹介していきます。
今回は、
「脊椎(Spine)損傷」
に関するものです。
✔ 例えば、椎間板ヘルニアの患者数は、日本に100万人といわれています。
椎間板ヘルニアに限らず、脊椎の湾曲や損傷はQOLに重大な影響を与えます。
✔ リコー、脊髄機能を見える化するセンサー、MRIと併用へ(EETimesより)
✔ 姿勢をよくする「Backgenie」
発明塾で「脊椎損傷」関連について調査し、発明に取り組んだのは、2013年でした。
その後、いろいろな取り組みが始まっているようです。
最後に、当時の発明討議で用いた、この分野の「エッジ特許」を一つ挙げておきます。
残念ながら、日本企業からの出願は極めて少なく、また、欧米の企業からはかなり深く課題を掘り下げた発明について出願が見られました。
✔ 特表2012-521803
代表図も、挙げてきましょう。
特表2012-521803 より 抜粋
上記特許に記載されている発明は、大きくは、
「脊椎湾曲」
の矯正に取り組んだものです。関連特許等にもたびたび記載されていますが、特に子供の場合、成長とともに矯正器具を手術で度々取り換える必要が生じるため、低侵襲/成長に対応できる矯正器具が求められているようです。
我々は、この特許を含む関連特許群を緻密に分析するまで、そのような課題が存在することを、恥ずかしながら知りませんでした。
この発明は、
「どのような課題の解決に取り組んでいるのか」
「解決手段としての独創性は、どの部分にあるか」
特許公報を読み、じっくりと味わってみてください。
それでは!